ベルリンからプラハまでの列車をネットで予約する

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

美しいベルリン中央駅
写真1. 美しいベルリン中央駅(16年8月に撮影)

ベルリンからプラハまでの列車を予約する人がいると思います。旅行代理店で予約すれば簡単でしょうが、費用はかかるは座席を選択できないは、であまり良いものではありません。しかし、自力で予約することも大変です。そこで、私がとても親切にネットでの手配方法を紹介しましょう。ここでは、その前提の知識から懇切丁寧に解説します。

ベルリンとプラハの移動の基礎知識

このブログを読む人の多くは日本人と思います(だって日本語オンリーだからね!)。日本人の多くはベルリン?プラハ?何それ?というのが実情でしょう。

ベルリンとプラハの基礎知識

まずはヨーロッパの地図をご覧いただきましょう。

図1. ベルリンとプラハの位置関係

地図の中央付近にプラハと表示が見え、そこから上に視線を移すとベルリンという表示が見えると思います。プラハはチェコの、ベルリンはドイツの、それぞれ首都です。ベルリンからプラハへの移動はこの首都どうしを移動するのです。ドイツの鉄道はドイツ鉄道、チェコの鉄道はチェコ国鉄がそれぞれ運営しています。それぞれの都市についての詳しい解説はwikipedia先生などに頼ることにして、本ページでの紹介は省略します。

ベルリンとプラハの移動概論

ドイツもチェコもEUに加盟しており、両国関係はそれなりに良好である(と私は認識しています)ため、国際列車が運行されています。そのため、両都市を乗り換えなしで移動できます。ここでは、18年冬ダイヤの時刻を抜粋します(表1、2)。

表1. ベルリンからプラハの列車時刻
ベルリン→プラハの列車時刻まとめ

表2. プラハからベルリンの列車時刻
プラハ→ベルリンの列車時刻

日本人の多くの観光客であれば、ベルリン中央駅とプラハ本駅に向かえば大丈夫でしょう(観光名所もこれら2駅からのアクセスが妥当です)。そのベルリン中央駅とプラハ本駅を4時間半前後、2時間間隔で結ぶようになっています。ほぼ2時間間隔のパターンダイヤでわかりやすいのですが、終列車がベルリン発が17時台、プラハ発が16時台であることに注意しましょう。

また、ベルリン始発/終着の列車は数少なく、多くはハンブルクに直通します。キール発着もありますが、ハンブルクを経由することには変わりません。また、1日1本だけプラハの先、ブダペストまで直通します。この列車はドイツ、チェコ、スロバキア、ハンガリーを通る4か国列車ですね。

なお、中央ヨーロッパの列車は事前予約を受け付ける自由席制です。具体的にいうと、予約区間のみ座席が指定されて(予約区間を示す表示があります)、その他の区間は自由に着席できる制度です。日本の新幹線で例えるならば、1号車1Aが品川から岡山まで予約されている場合、東京→品川は自由席、品川→岡山は指定席、岡山→博多は自由席というイメージです。

実際の予約方法

さて、実際の予約をしてみましょう。今回はベルリンからプラハに向かう場合(プラハからベルリンではない)を想定して解説いたします。

2国にまたがる列車なので、ドイツ鉄道から予約する方法、チェコ国鉄から予約する方法が考えられますが、ここではドイツ鉄道のサイトで予約することにしましょう。その理由は、出発地の国のサイトでないと座席の場所を指定できないためです。プラハからベルリンに向かう場合は、出発側のチェコ国鉄のサイトから予約するのです。

1. ドイツ鉄道のサイトを開く

1. ドイツ鉄道のサイト

何であれ、本家ドイツ鉄道のサイトを開かないことにはスタートしません。https://www.bahn.de/p/view/index.shtmlと入力するかDBと検索しましょう。

2. 英語に変換する

2. 英語に切り替え

ドイツ語より英語のほうがまだ理解できるので、Englishに切り替えましょう。ドイツ語のほうが得意?そんな人は弊サイトなど見ないでしょうね。

3. 出発地と目的地を入力する

3. 出発地と目的地を入力、今回はBerlinとPraha

出発地のBerlin(ベルリン)と目的地のPraha(プラハ)を入力します。Berlinと入力するとBerlin Hbfと出発地の表示されますが、これはベルリン中央駅という意味ですので、ご安心ください。英語表記だとプラハはPragueと記しますが、そのあたりは柔軟なようですので、そこまでこだわる必要はありません。

4. 出発日を選択する

4. 日時を選択(カレンダーをクリック!)

出発日を選択するために、カレンダーボタンをクリックします。180日前から予約ができると聞いています。そのため、予定が決まったら、早めに予約しましょう。

5. さらに出発時刻を設定する

5. 出発日と出発時刻を選択

出発日を選択したら、次に出発時刻を設定します。7時台の列車を選択する場合、7:00とすれば大丈夫です。時刻は直接入力もできますし、時刻の下の矢印をクリックすれば、大まかな時刻を設定できます。

6. 等級の決定

6. 等級の決定、今回は1等を選択

この画面の下のほうに移動すると、等級を選択できます。事前購入で安いので、1等(JRでいうグリーン車)を利用することにします。ここでは、1stで始まるほうをクリックします。さらにその下にseat onlyという選択肢がありますので、国際列車であっても座席のみの手配が可能ということがわかります(乗車券部分はレイルパスなどでまかなうということです)。yahoo!知恵袋には「国際列車だから座席のみの予約は不可能」とのご回答がありますが、それは正しくないことがわかります。今回は乗車券も含めての予約とするので、seat onlyをクリックしないことにします。

※事前予約するとレイルパス利用よりも安上がりになることが多いので、今回は乗車券も含めた事前予約としました。

7. 列車の決定

7. 検索結果の表示

列車を決定します。ここでは、7:19の列車を選択します。どうやら7:16に時刻変更がなされているようです。3分の違いは大したことはないので、この列車にしましょう。

8. 年齢などの入力

8. 人数と年齢、割引の入力

ドイツ鉄道では、各種割引カードを設定しています。ヘビーユーザーならともかく、私は単なる海外からの観光客として乗車します。そのため、Without Bahn Card の設定のままで構いません。若者やご年配のかたならば割引がありますので、年齢を入力する項目があります。それ以上の意図はないと思います。これらを入力して赤いボタンをクリックします。

9. もう一度列車を選択

9. 今度こそ列車を選択

さきほどの結果を踏まえて、どのような割引を適用するかを自動で計算してくれます。その計算を踏まえて候補の列車とその価格を表示してくれます。また同じ列車を選択しましょう。

10. 価格を選択

10. 値段を選択

列車を選択すると、価格が2種類表示されます。安いけどキャンセル不可のパターンと、高いけどキャンセル可能なパターンです。私の目的が旅行ということ、そして乗り換えがないことから、乗り遅れないと確信して、前者を選択します。左の○にチェックする形で選択します。

11. 会員登録の有無を選択

11. 会員登録せずに進む

会員登録すればさまざまな特典があるようですし、個人情報の入力も不要で大変便利でしょう。ただし、私はそこまで頻繁に乗車しないので、今回は会員登録せずに進みます。

12. チケット送付方法の確認

12. チケット送付方法等の確認、座席選択はこの後すぐ

チケット送付方法を確認する画面に移ります。ここまでで座席の位置を指定せずにきてしまい、若干不安があるでしょう。しかし、心配は無用です。そう、この先で座席の位置を選択する画面があるのです。

13. シートを選ぶ

13. 次は座席の位置の確認

次にシートの位置を選択します。Select Seatをクリックします。すると、座席表が出てきます。

14. 座席を選ぶ

14. 座席の位置確認、指定した席は緑表示

一番よさそうな座席を選んでみます。ここでは、12番席にしましょう。チェコ国鉄のサイトであれば窓割も表示されるのですが、ドイツ鉄道のサイトはそこまで親切ではありません。列車に乗ってわかったことですが、右に向かって進みます。1等が先頭だということです。

15. 座席を決定したら、次の項目へ

15. 座席位置確認終了!

13に似た画面に戻ります。ここでは次に進みましょう。

16. ドイツ鉄道の気遣いを無視して次へ

116. 抱き合わせ商法は無視!

ドイツ鉄道は気が回る鉄道会社なのか、さまざまな付帯商品も案内してくれます。ただし、私はこの内容が理解できるレヴェルまで到達していないので、無視することにします。

17. オンラインチケットを選択

10. PDF送信を選択

送付方法は郵便とオンラインを選択できます。日本まで郵送してもらうのも大変でしょうから、私はオンラインチケットを選択しました。メールでPDFファイルとして送付されますので、これを印刷した上で当日に持参するのです。

※当日は予約したクレジットカードを忘れないようにしましょう。

※ここからはナイトジェットの予約画面を流用します。ただし、基本的な流れは同じです。

18. 個人情報を入力

12. 個人情報を入力(住所は適当)

個人情報を入力します。重要な箇所は氏名(パスポートと同じ表記)、国籍、メールアドレスでしょう。住所は日本式ではないので、どのように書いたら良いのかわかりません。それっぽく書いておきました。

19. クレジットカード番号を入力

13. クレジットカード番号を入力

最後にクレジットカードの番号を入力します。私の所有するJCBカードがありましたので、一安心です。

20. DBからのメールの添付ファイルを印刷

このようにすると、瞬時にDBからメールがやってきます。このメールに添付されているPDFファイルを印刷します。家にプリンターがない?そんな人はUSBメモリにPDFファイルを保存してコンビニで印刷するだけです。

ベルリンからプラハまでEC(国際特急列車)に乗るで実際の様子を収録しています。

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ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。

個人的にはエポスカード がおすすめです。

海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。

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コメント

  1. Yuko より:

    こちらの記事のおかげで無事予約購入できました!
    同じくベルリンからプラハまで行きます。

    うっかり無駄に会員登録してしまったために
    いろいろエラーが生じたりして手間取り、
    3時間以上はかかってしまいましたが…
    こんなに詳しく解説してくださって心から感謝します。
    ほんとうにありがとうございました。

    座席指定のところで進行方向を教えてくださったのは大きいです!^^

  2. tc1151234 より:

    Yukoさま、コメントありがとうございます。そして、弊ブログの記事がお役に立てて望外の喜びです。

    ヨーロッパの列車は突発的に進行方向が変わることがありますので、進行方向の情報は参考程度でご認識ください。

    余談となりますが、さまざまなサイトさんに列車の乗車記などが書いています。しかし、ほとんどのサイトさんに進行方向の情報がなく、いらついておりました。そのため、僭越にも進行方向を書かせていただきました。

    • Yuko より:

      tc1151234さま

      返信もありがとうございます!

      進行方向の件、承知いたしました^^

      思い込みにとらわれずに旅を楽しんでまいりたいと思います♬