近鉄特急ひのとりの旅(近鉄名古屋→大阪難波)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

名古屋と大阪。両者の移動に新幹線を利用する人が多いと思います。新幹線だと新大阪で乗りかえる必要があり、大阪の難波地区からだとややしんどいです。そんな難波地区に直結できるのが近鉄です。その近鉄の特急で快適に移動しました。

写真1. 近鉄名古屋に停車中の近鉄特急ひのとり

復習:名古屋と大阪の移動(新幹線と近鉄特急)

まず、新幹線と近鉄特急を比較します。

新幹線近鉄特急
名古屋側の駅名古屋近鉄名古屋
大阪側の駅新大阪大阪難波
所要時間50分程度2時間10分前後
本数毎時4本以上毎時2本程度
価格6690円4990円

※新幹線はのぞみ(通常期の普通車指定席)利用、近鉄特急はひのとり利用

新幹線は大阪市内の中心から離れていますが、所要時間は近鉄特急よりはるかに短く、近鉄特急の半分未満の50分程度で到着します。

そのせいか(このほかにも新幹線は東京-大阪の輸送を担っている側面もあります)、新幹線は毎時4本以上(定期列車ののぞみ号のみ、臨時列車が運転されない日はほぼない)が運転され、あまり待たずに乗れます。

一方、近鉄特急は毎時1本の速達型、毎時1本の停車型(大阪線内は伊勢方面より停車駅は少ない)が運転されます。速達型といっても所要時間が2時間10分程度かかり、停車型は所要時間が2時間20分かかります。難波と新大阪の地下鉄の所要時間は20分足らずなので、乗りかえ時間を含めても断然新幹線です。

とはいえ、近鉄特急には快適性と安さというメリットがあります。特に新幹線のグリーン車より格安で新幹線グリーン車以上の快適さを誇るひのとりのプレミアム席があります。

簡単にまとめると、速さと本数の多さの新幹線安さと快適性の近鉄特急という区分けです。

近鉄特急ひのとりの車内(プレミアム席)

上で安さと快適性の近鉄特急、と記しましたが、実際の車内はどうでしょうか。

プレミアム席の客席部分

客席部分を紹介します。

写真2. 客席への入口

デッキから客室への入口です(写真2)。プレミアム席は編成の両端の車両に付いています。階段を上がることから、客席がハイデッカーであることもわかります。

写真3. 豪華な客室

写真4. 豪華な客室

豪華な客室です(写真3、写真4)。赤いじゅうたん、木をイメージした色が使われた室内で、現代的な豪華さを演出しているように見えます。横3列配列で、レギュラーシート(横4列配列)よりゆったりしています。

写真5. 2人がけの座席

2人がけの座席です(写真5)。大阪方面行き(先頭車)では進行方向右側に付いていました。

写真6. 1人がけの座席

1人がけの座席です(写真6)。1列に窓が1つですので、窓が大きく見える列・そうでない列という意味で当たり外れはありません。余談ですが、近鉄の特急車は窓割と座席割は一致しています。諸外国の鉄道車両にも見習ってほしく感じます。

写真7. 着座時の視点

着座時の視点です(写真7)。西日本地区の民鉄車両らしく荷棚の下にも照明があります。

写真8. 反対を振り向く

反対を振り向きます(写真8)。天井の間接照明が良い味を出しています。

写真9. 横を眺める

横を眺めます(写真9)。小さくランプがあります。空席情報を示すものです。緑色は発売済を意味し、緑色ばかりということは、席が埋まっていることを意味します。

写真10. 座席の様子

座席の様子です(写真10)。座り心地の良い座席です。座席の彩度を低くし、車内が暑苦しい色合いにならないように工夫している様子を読み取れます。

写真11. 座席の様子

座席背面の様子です(写真11)。前の席にバックシェルが付いており、前の席がリクライニングしても足元が狭くならないように工夫されています。誰ですか?前の席がリクライニングしなくても狭くなると言った人は…。

写真12. 枕カバー

枕カバーにはHINOTORIと書かれています(写真12)。

写真13. 読書灯が内蔵される

読書灯が内蔵されています(写真13)。落ち着いて暗めな車内です。作業する際にはこのような補助照明があると助かります。ただし、そのような細かなニーズに応じた設備はあまり使われていないのが実態です。利用者はそこまで考えていない、ということでしょうか。

写真14. 電動リクライニングとフットレストが付く

電動リクライニングと電動フットレストが付いています(写真14)。

写真15. ひじかけにミニテーブルがある

ひじかけにミニテーブルがあります(写真15)。

写真16. ミニテーブルを動かすとドリンクホルダーが出現!

そのミニテーブルを動かすと、ドリンクホルダーが出現します(写真16)。

写真17. ひじかけからテーブルが出現!

ひじかけからテーブルが出現します(写真17)。

写真18. テーブルを展開

テーブルを展開します(写真18)。ミニテーブルやドリンクホルダーと干渉しないのが芸の細かさを感じます。

写真19. フットレストを出す

フットレストを出しました(写真19)。体全体の体重を分散させることができ、ゆったりとくつろげます。

写真20. 前面展望

プレミアム席は両端の車両に設置されています。前面展望を眺めることはできますが、目線にガラスの枠が干渉し、実は前面展望はそこまで良好ではありません。

写真21. 前面展望の様子

通路から前面展望の様子を撮影しました(写真21)。前面展望が見られるも、ゆっくりくつろぐ点を重視したのでしょうか。個人的には大きな1枚窓にし、窓の下辺も左右に拡張したほうが良いと感じました。

客室以外の部分

デッキなどの客室部分以外を紹介します。

写真22. デッキの様子

デッキの様子です(写真22)。ロッカーとドリンク自販機が印象に残ります。

写真23. ロッカー

大型荷物に対応したロッカーがあります。このような設備は良いと思いますが、旅行客の多くは荷物を持ち過ぎでは?(これは近鉄の問題ではありません)

写真24. ビストロコーナー

ドリンクの自動販売機付近の光景です(写真24)。「ドリンクの自動販売機」というと長ったらしいので、本記事ではビストロコーナーと称することにします。

写真25. コーヒーが買える

コーヒーが買えます(写真25)。

写真26. カップがある

カップがあります(写真26)。

写真27. コーヒーマシーン

コーヒーマシーンです(写真27)。

(参考)スイスのビストロコーナー(チューリッヒからブルクドルフの列車で撮影)

参考までにスイスのビストロコーナーを示します。食堂車には及ばないものの、人手を掛けずに最低限のサービスが提供できる形態です。

写真28. 洗面台の様子

洗面台も付いています(写真28)。現代的な洗面台で街中のショッピングセンター程度の水準を確保しています。

写真29. トイレも備わる

トイレも備わります(写真29)。

写真30. トイレの様子

トイレの様子です。全体的に彩度が低く、シックな空間を選出しています。

写真31. トイレの様子

トイレの様子を反対向きの角度から撮影しました(写真31)。

写真32. トイレ付近からレギュラーシート車を眺める

トイレ付近からレギュラーシート車を眺めます(写真32)。あちらもなかなか快適そうな空間に見えます。

名古屋から大阪難波までの車窓を楽しむ

さて、実際に車窓を堪能しましょう!

写真33. このときのひのとりは5番のりばからの発車

発車標を確認すると、ひのとりは5番のりばからの発車でした(写真33)。近鉄名古屋では特急は4番のりばか5番のりばから発車します。いずれも同じホームですから、ホームに向かう場面までは同じです。というか、伊勢方面の特急にアーバンライナーを使うこともあるんだ!

写真34. ひのとりが入線してきた

ひのとりが入線してきました(写真34)。大阪難波と名古屋を毎時00分に発車、所要時間は2時間余りということで、折り返し時間は多めにとっています。近鉄名古屋駅の外に留置し、その間に車内整備をしているのでしょう。

写真35. 赤い車体が目立つ

近鉄特急は車両により色が異なり、ひのとりは赤系の車体色を採用しています(写真35)。一般にこの系統の色は高級な色とされており、車体から高級感が漂います。

写真36. 名古屋を発車!

名古屋を発車し、すぐに地下トンネルを抜けます。ひのとりがとまっています(写真36)。

写真37. 市街地を走る

名古屋の市街地を走ります(写真37)。このあたりは住宅街ですが、近鉄名古屋線の普通のみ停車駅は約20分間隔でしか乗車チャンスがなく、都市鉄道としては不便に見えます。もっとも名古屋地区は各方面のJR線や名鉄線でも似たような状況です。

写真38. 液晶モニターの表示

液晶モニターの表示です(写真38)。大阪方の先頭車は6号車または8号車です。このときは需要が大きいためか8両編成でした。

写真39. 高架駅を通過!

高架駅を通過します(写真39)。

写真40. 高架区間を走る

高架区間を走ります(写真40)。都市圏らしい風景が広がります。

写真41. 庄内川を渡る

庄内川を渡ります(写真41)。

写真42. 蟹江付近を走行中

蟹江付近を走行中です(写真42)。ある程度昔からの街とわかる光景です。

写真43. 富吉付近を走行中

富吉付近を走行中です(写真43)。車庫がありますが、がらんとしています。

写真44. 田園風景が広がる

田園風景に変わってきました(写真44)。富吉までの列車があり、富吉以遠では本数が減りますが、風景を見るとそれも納得できます。

写真45. 関西本線が近づいてきた

関西本線が近づいてきました(写真45)。立派な複線電化の線路ですが、あちらは名古屋-桑名でも完全複線になっておらず、名古屋と三重県の輸送は近鉄名古屋線のほうが便利です。

写真46. 川を渡る

川を渡ります(写真46)。このあたりは愛知県、岐阜県、三重県という3つの県がまたがる場所にあります(近鉄と関西本線は岐阜県に入りませんが)。

(参考)図2. 木曽川あたりの地図(googleマップより引用)

写真47. JR線をまたぐ

JR線をまたぎます(写真47)。

写真48. 桑名を通過

桑名を通過します(写真48)。近鉄特急の停車駅で、伊勢方面が毎時2本・大阪方面が毎時1本とまりますが、わがひのとりは通過します。ただし、近鉄特急のダイヤはうまくできていて、桑名から大阪方面の乗車チャンスは毎時2回です。

補足.桑名から大阪方面の乗車チャンス

桑名・四日市・白子という特急停車駅から大阪方面の特急は毎時1本しか運転されていません。しかし、特急ひのとりの直前に出発する伊勢方面の特急に乗ると、津で特急ひのとりに連絡します。このため、大阪方面の特急の乗車チャンスは毎時2回に増えます。

例) 桑名10:07→津10:39/10:45→大阪難波12:08

また、別の伊勢方面の特急に乗ると、伊勢中川で伊勢方面からの大阪方面行きに乗りかえることができます。

例) (名古屋10:10→)桑名10:27→伊勢中川11:09/11:10→大阪難波12:32

このパターンは名古屋から大阪難波への隠れた先着パターンであり、(ここまでは触れませんでしたが)名古屋と大阪の乗車チャンスは毎時3回ということになります。

ここまで桑名で記しましたが、基本原理は近鉄四日市と白子でも同様です。

写真49. 緑が増えてきた

このあたりは三重県であり、もはや近畿地方です(このあたりは大阪よりも名古屋の影響が強いと思いますが)。次第に緑も増えてきました(写真49)。

写真50. 前面展望が中継される

前面展望が中継されます(写真50)。アーバンライナーnextからの伝統です。

写真51. 関西本線をまたぐ

関西本線をまたぎます(写真51)。

写真52. 住宅もある

とはいえ、住宅もあり、名古屋地区の通勤圏だったり地元の産業だったりと人々の営みの様子はうかがえます(写真52)。

写真53. 三岐鉄道が近づく

三岐鉄道が近づきます(写真53)。

写真54. のどかな風景が広がる

のどかな風景が広がります(写真54)。

写真55. 短いトンネルを通る

短いトンネルを通ります(写真55)。城跡を貫くトンネルです。

写真56. 立派な高架橋を走る

立派な高架橋を走ります(写真56)。三重県で最も人口の多い都市、四日市です。

写真57. 近鉄四日市を通過!

近鉄四日市を通過します(写真57)。昔は大阪と名古屋を結ぶ速達型の特急は三重県を全て通過していました。停車駅が追加される際、ここも候補にあがったでしょうが、県庁所在地としての拠点、ダイヤ上の都合(先述の乗りかえ)を考えた都合でしょうか。それゆえにわがひのとりは通過します。

写真58. 関西本線をまたぐ

関西本線をまたぎます(写真58)。ここまで関西本線を何回かまたぎましたが、ここで最後で当面またぎません。

写真59. 塩浜付近を走行中

塩浜付近を走行中です(写真59)。近くにJR貨物の駅があり、まるで近鉄の貨物駅がある雰囲気です。

写真60. 鳥の大群に遭遇!

鳥の大群に遭遇しました(写真60)。

写真61. 田園風景を走る

田園風景を走ります(写真61)。

写真62. 鈴鹿線が分岐する

伊勢若松を通過し、鈴鹿線が分岐します(写真62)。

写真63. 白子を通過!

白子(しろこ)を通過します(写真63)。

写真64. 家具店の横を通過!

家具店の横を通過します(写真64)。この店、東京と付きながらも、東京都内に1店舗しかありません。

写真65. 伊勢鉄道線の高架橋が見える

伊勢鉄道線の高架橋が見えます(写真65)。関西本線と紀勢本線を短絡する路線です。

写真65. 江戸橋を通過!

江戸橋を通過します(写真65)。隣の津で待避できない構造なので、その役割をここで担っています。

写真66. 津に近づく

津に近づきます(写真66)。

写真67. 津に停車

津に停車します(写真67)。ここで乗務員が交替します。ちょうど反対方向のひのとりがやってきました。わがプレミアム車は乗客はそこまで入れ替わっていなかった記憶があります。レギュラーシート車だと違うかもしれません(特に名古屋-津の短時間利用だともったいなく感じます)。

写真68. 津を発車!

津を発車しました(写真68)。四日市ほど建物の高さは高くないものの、(この画角では写っていませんが)古い建物があり、歴史を感じさせます。

写真69. 安濃川を渡る

安濃川を渡ります(写真69)。

写真70. 郊外住宅街の駅を通過

郊外住宅街の風情の駅を通過します(写真70)。津新町です。紀勢本線側には駅はありません。

写真71. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真71)。ここは建物がやや古く、住宅街としての歴史はそれなりなのでしょう。

写真72. 田園風景に入る

津近郊の住宅街は終わり、田園風景に入りました(写真72)。

写真73. 特急車が見える

特急車が見えます(写真73)。大阪線からの伊勢方面の特急です。

写真74. 短絡線を走る

線路名称上は伊勢中川までは名古屋線、そこから大阪線です。しかし、伊勢中川のホームを通ると方向転換が必要で時間がかかります。そのため、短絡線を走ります。その短絡線から伊勢方面行きの特急をながめることができました(写真74)。

京都からの特急(写真74)と名古屋からの特急を連続して走らせ、先行の名古屋からの特急を五十鈴川どまりにし、それより遠くまで向かう人を京都からの特急に乗りかえさせ、末端部分の本数確保(別のタイミングで名古屋方面からの特急を走らせる)と、輸送力適正化を両立させている格好です。

図3. 伊勢中川付近の地図(googleマップより引用)

写真75. 大阪線に入る

そんな御託を並べるうちに、わがひのとりは大阪線に入りました(写真75)。

写真76. 山に向かう

ここまで山を避けていましたが、近鉄大阪線は山に挑む路線で、山岳地帯に入ります(写真76)。

写真77. 山間を速度を出す

山間は速度を出さない路線が多いですが、近鉄大阪線は直線が多く、速度が出ます(写真77)。このような車窓変化がひのとりの1つの魅力だと思います。

写真78. トンネルに入る

トンネルに入ります(写真78)。

写真79. 農村部を通過!

農村部を通過します(写真79)。伊勢中川までの都市の香りのする光景と異なり、ステージが変わったことを実感します。

写真80. 農村部を走る

農村部を走ります(写真80)。

写真81. 青山町付近を走行中

青山町付近を走行中です(写真81)。このあたりにも車庫があり、大阪線の輸送上の拠点です。ここから大阪側は本数が増えます。

写真82. 伊賀鉄道が近づく

伊賀鉄道が近づいてきました(写真82)。伊賀神戸から伊賀上野までを結ぶ路線です。伊賀神戸には伊勢方面の特急はとまりますが、名古屋方面の特急はとまりません。大阪線内では伊勢方面の特急に多くの停車駅を配置し、名古屋と大阪を結ぶ特急の所要時間を短縮する姿勢が伝わります。これも伊勢中川での良好な乗りかえがあってこそです。

写真83. 田園風景を走る

田園風景を走ります(写真83)。

写真84. 市街地に近づく

市街地に近づいてきました。

写真85. 名張付近を走行中

名張付近を走行中です(写真85)。鈴鹿山脈を越え、もう三重県を脱出…でなく、ここも三重県です。

写真86. 田園風景を走る

田園風景を走ります(写真86)。

写真87. 再び山あいに入る

再び山あいに入ります(写真87)。

写真88. 奈良県に入った

いつの間にか奈良県に入っていました。とはいえ、風景はそこまで変わりません(写真88)。

写真89. 里山を走る

里山らしい光景のなかを走ります(写真89)。

写真90. のどかな風景を走る

のどかな風景を走ります(写真90)。

写真91. 市街地に入る

市街地に入ります(写真91)。

写真92. 再び里山を走る

再び里山を走ります(写真92)。このような場所でのんびり過ごすこともリフレッシュになりましょうが、私の場合は早く動きたくなるでしょう。

写真93. 家が増えてきた

家が増えてきました(写真93)。

写真94. 高架橋を走る

久しぶりの高架橋です(写真94)。桜井付近です。

写真95. 奈良盆地を走る

奈良盆地を走ります(写真95)。

写真96. 再び市街地に入る

再び市街地に入ります(写真96)。

写真97. 大和八木を通過!

大和八木を通過します。ここは橿原市の拠点であると同時に、京都-大和八木-(橿原神宮乗りかえ)-吉野の南北軸と、名古屋・伊勢-大和八木-大阪-(大阪地区乗りかえ)-神戸の東西軸の交点です。このようなことから、朝夕のひのとりは停車します。

写真98. 短絡線が分岐!

大和八木駅では東西軸と南北軸は接していませんが、それらの線路をつなぐ短絡線があります(写真98)。この短絡線を通り、京都と伊勢の特急が運行されています。

写真99. 住宅街を走る

住宅街を走ります(写真99)。

写真100. 住宅街を走る

住宅街を走り、大阪都市圏に入った印象です(写真100)。

写真101. 五位堂を通過!

五位堂を通過します(写真101)。車庫があり、快速急行もとまりますが、ここには特急はとまりません。

写真102. 丘を走る

奈良県と大阪府の間は平地ではなく、ちょっとした丘を走ります(写真102)。

写真103. 住宅街に入る

大阪府に入り、住宅街に再び入りました(写真103)。

写真104. 河内国分付近を走行中

河内国分付近を走行中です(写真104)。都市圏の民鉄の駅前らしい光景が広がります。

写真105. 大和川を渡る

大和川を渡ります(写真105)。

写真106. 関西本線が見える

関西本線が見えます(写真106)。関西本線は名古屋と大阪(駅名はJR難波)を結ぶ路線ですが、近鉄と異なり、両者を直接結ぶ列車はありません。JRとしては新幹線があるからそちらに役割を譲るということでしょうか。このあたりの関西本線は、奈良と大阪を結ぶ「大和路線」というのが実態を示しているのでしょう。

写真107. 高架線を走る

高架線を走ります(写真107)。

写真108. 大きな道路をまたぐ

大きな道路をまたぎます(写真108)。ここまで広い道路だから1ケタ国道と思いきや、国道170号線です。

写真109. 河内山本付近を走行中

河内山本付近を走行中です(写真109)。

写真110. 高架線を走行

気づいたら高架線に上がっていました(写真110)。

写真111. 奈良線電車が見える

布施に近づき、奈良線が見えてきました(写真111)。あちらに電車が通っています。

写真112. 布施を通過

布施を通過します(写真112)。奈良線と大阪線の合流地点で線路名称はここから大阪線になりますが、奈良線専用の線路が敷設され、事実上奈良線と大阪線が並走します。布施の配線は大阪線と奈良線で分かれており、布施から鶴橋方面に向かうには不便です。京成電鉄の青砥駅がかなり優秀な配線とわかります。

写真113. 複々線区間を走る

複々線区間を走ります(写真113)。ここは方向別複々線です。その威力は鶴橋で発揮されます。

写真114. 鶴橋に停車

まもなく鶴橋です(写真114)。大阪の梅田方面は難波で地下鉄に乗りかえるより、鶴橋で大阪環状線に乗りかえたほうがショートカットできます。

写真115. 鶴橋手前で転線する

鶴橋手前で大阪線の線路から奈良線の線路に転線します(写真115)。大阪線の線路は大阪上本町で終わり、難波までつながっている奈良線の線路に転線するのです。

写真116. 鶴橋に停車!

鶴橋に停車しました(写真116)。

写真117. 鶴橋を発車!

鶴橋を発車します(写真117)。近鉄特急は大阪側で鶴橋・大阪上本町・大阪難波と3駅にとまります。このようなきめ細かな対応が近鉄特急の1つの強みかもしれません。

写真118. 大阪上本町

大阪上本町です(写真118)。近くに谷町九丁目駅があり、谷町線と千日前線が通っています。

写真119. 急に照明が青くなった

急に照明が青くなりました(写真119)。終着駅が近づき、注意喚起のために変えたのでしょうか。

写真120. 大阪難波に到着

大阪難波に到着しました(写真120)。昔は近鉄難波という駅名でしたが、阪神なんば線の開業に合わせ、(近鉄○○駅に阪神電車が発着するのは不自然なためか)大阪難波という駅名に変更しました。

2時間あまりの快適な道中でした。

特急ひのとりに乗ってみて

写真121. 特急ひのとりが停車中(後続列車が迫るため、終点でもすぐに発車)

特急ひのとり。非常に快適な旅でした。前面展望のガラスなどやや不満な面もありますが、人手をかけずに上質な空間を演出するための工夫がなされていました(特急券もインターネットで会員登録なしで購入できます)。もう少しのスピードアップは期待したいですが…。

人手をかけて上質なサービスを提供することは持続可能ではなく、永続的なサービス提供に不安が残ります。その点、近鉄特急は合理化を追求する姿勢を感じ、持続的なサービス提供がなされる安心感があります。

ただし、今回の乗車では近くの席に座っていたマダム3人組の会話が激しく(1人が激しく、他は止めようとしていた努力を感じた)、くつろげない人がいたのも事実です。直接の原因はマダムにあれど、このようなマダムを受け入れられる個室(ボックス配置にし、パーテーションを設置)があれば、乗客による旅の質低下をある程度防げた可能性があります(件のマダムが使うかは別問題ですが)。

今回のマダムに限りませんが、公共空間を使う以上、他の人の影響を避けられず、鉄道会社でその工夫を避ける工夫をする重要性も感じたものでした。

大阪難波から阪神線に線路はつながっており、名古屋と神戸を結ぶ特急の運転は理論上可能です。しかし、阪神線内の過密ダイヤを考慮すると全列車神戸直通にすることは現実的ではなく、新幹線との棲み分けを考えると(神戸だと近鉄特急の優位性が下がる)、得策ではないでしょう。ただし、回送列車の都合上、桜川に向かう便については、桜川発着として多少のネットワーク性の向上は考えて良いかもしれません。

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