横浜線(混雑基本データ)

記事上部注釈
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神奈川県横浜市と東京都八王子市を結ぶ横浜線。東京都心を通りませんが、人口の多い場所を結ぶだけあって、それなりに混雑する路線でもあります。そんな横浜線の混雑データをまとめました。

写真1. 横浜駅付近まで乗り入れることも多い

横浜線の基本情報

横浜線は東神奈川と八王子を結ぶ路線です。起点の東神奈川は横浜から1駅とやや中途半端な位置です。そのためか、京浜東北線や根岸線に乗り入れて横浜や桜木町まで直通運転する電車も多いです。それ以外の路線との直通運転はありません。八王子から中央線に乗り入れると便利ですが、横浜線は8両編成で中央線は10両編成以上と開きがあり、中央線の輸送力を考慮するとなかなかできません。

その横浜線は横浜市、町田市、相模原市、八王子市を通ります。神奈川県北部と東京都西部を環状形状で結ぶ路線は多くなく、貴重な存在といえます。放射状路線と連絡する駅は多く、東神奈川、菊名、新横浜、長津田、町田、橋本、八王子と6駅で交差します。

同様に神奈川県と東京都を結ぶ環状路線の南武線の外側をカバーしている格好です。

横浜線の混雑データ

横浜線の混雑データをまとめます(表1)。

表1. 横浜線の混雑データ

最混雑区間小机→新横浜
混雑率2022年125%
2021年110%
2020年108%
2019年163%
2018年165%
2017年169%
2016年169%
最混雑時間帯2022年7:30~8:30
2021年7:27~8:27
2020年7:27~8:27
2019年7:27~8:27
2018年7:39~8:39
2017年7:27~8:27
2016年7:27~8:27
集中率25.8%
流動最大区間菊名-新横浜
乗客半減区間橋本-相原

・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)

・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)

※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算

混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2022年2021年2020年2019年2018年2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)

東京23区に乗り入れないからといって、空いているわけではありません。2019年以前の混雑率160%、2020年以降の混雑率110%というのは、いずれも首都圏の標準的な程度です。南武線より1ランク空いていますが、南武線が6両編成であるのに対し、横浜線が8両編成であることがその理由にありそうです。

最混雑区間は新幹線・地下鉄ブルーラインと交差する新横浜の手前です。これは単に乗りかえるための需要だけではなく、新横浜への需要も合わさって最混雑区間となっています。今後、東急新横浜線が開業すれば、菊名で乗りかえる人の一部が新横浜にシフトし、さらに新横浜での乗り降りが増えるでしょう(そのぶん菊名-新横浜が空くということです)。

集中率とはラッシュに集中する割合です。極端な話、集中率が100%であれば、ラッシュ以外に全く使われないということです。20%以下が集中率が低め(朝も日中もまんべんなく利用されている)、30%以上が集中率が高め(ラッシュ以外は空いている)と判断できます。

横浜線の集中率は25.8%と標準的です。南武線沿線は郊外に位置しますが、横浜・町田という大都市の中心部を結んでいることや、新幹線接続なのでその利用があったりと、郊外路線なりに日中利用の動機があるのでしょう。

終日、最も利用の多いのが新横浜-小机です。これが西に行くと徐々に空いてきて、東京都に入るころになると乗客が半減します。そのような意味で、終日設定されている橋本発着にはそれなりに意味があると納得させられます。

実際の混雑調査結果へのリンク

ここまでデータを紹介しましたが、実際の混雑はどうなのでしょうか。以下のリンクに実際の混雑調査結果をまとめました。

【現場調査】横浜線の混雑状況【休日昼間、町田-成瀬】

東京都の各路線の混雑状況のまとめ

横浜線以外の路線の混雑状況はどうでしょうか。路線ごとに最混雑区間と混雑率をまとめました。また、各路線についての混雑基本データへのまとめへのリンクも整備しています。

東京都の電車の混雑データまとめ(最新版)

都市鉄道に関する統計データは以下の書籍を参考にしています。本記事の内容を深く知りたい人はぜひ購入してみてください。(2022年時点で平成30年度版が最新です)

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