ルール地方のREとSバーンに乗る(18年GW)

記事上部注釈
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ドイツ国内でも、いやヨーロッパでも有数の鉄道網を誇るルール地方。ここの路線に触れる機会に恵まれました(というより仕組みました)。そこで、ルール地方の路線網を紹介するとともに、実態も見てみましょう。

ルール地方のREとSバーンの概要

ルール地方は、ノルトラインヴェストファーレン州に位置します。この州の名前はそこまで有名ではないでしょうし(有名な州はバイエルン州でしょう)、有名な観光地もありません。しかし、鉄道ファン的には注目すべき州です。何しろ、ドイツで最も人口が多く、都市州(ベルリンなどのように都市=州になっているところ)を除いて、最も人口密度が高い州でもあります。

人口が多いということは、必然的に鉄道需要も多くなります。そのため、ルール地方は鉄道が発達しており、かなりの密度を誇ります。そう、有名ではないものの鉄道ネットワークが発達した地域なのです。

NRW州の路線図

図1. ノルトラインヴェストファーレン州の近郊列車網(DBの公式サイトからダウンロードできます)

※上記の公式サイトからはICやEC網、そして各地の近郊列車網の路線図がダウンロードできます。

また、Sバーンも発達しています。上記の公式サイトからはダウンロードできませんでしたので、ケルン地区の路線図については別のページからPDFファイルをダウンロードしました。

ケルン地区Sバーンの路線図

図2. ケルン地区のSバーン路線図(公式サイトより)

デュッセルドルフ近郊のSバーン路線図

図3. ライン-ルール地方のSバーン路線図(wikipedia先生より)

この地区のSバーンと近郊列車は密度高い路線網を築いていることがわかります。特に、ケルン(この地区で最も人口が多い)とデュッセルドルフ(ノルトラインヴェストファーレン州の州都)を結ぶ系統はREだけで2系統あることがわかります。各系統が60分間隔なり30分間隔であっても、複数の系統が同時に運行される区間はそれなりの本数が確保されます。

ルール地方のREに乗る

私はこの地区のREに乗車する機会に恵まれました。具体的には、デュッセルドルフからヴッパータールです。RE13系統、RE4系統、そしてS8系統が通じています。公式サイトの時刻表によると、RE13系統がデュッセルドルフ毎時12分発で毎時1本(60分間隔)、RE4系統がデュッセルドルフ毎時40発で毎時1本(60分間隔)と、合計約30分間隔で運転されています。また、Sバーンはデュッセルドルフ発毎時10分、30分、50分の20分間隔です。

実際に乗ってみましょう。私は14:07ごろに入線する列車の写真を撮影したことから、RE13系統に乗ったのでしょう。8両編成で入線してきましたが、後ろ4両はデュッセルドルフどまりでした。8両編成で運転するのであれば、30分間隔まで増発すれば良いのに…。

写真1. デュッセルドルフに到着するRE13系統

RE13系統が入線してきました(写真1)。この系統は乗降性を重視した低床式の車両を充当しているようです。

写真2. RE13系統に乗る疲れきった乗客たち

そのRE13系統に乗ってみました。車内の様子ですが、皆が疲れきっていました。すると、検札がやってきました。怖そうで厳しそうな車掌でしたが、それを予見していたのか、多くの乗客が有効なチケットを見せていました。私は鉄道パスを見せました。おかげで車窓を撮影しそこねました。

写真3. 都市近郊の光景が広がる

このRE13系統はヴッパータールまで1駅しか停車しません。そのため、ゆったりした時間が流れます。車窓には都市近郊の景色が広がります。

写真4. ヴッパータールに着く

このようにして、ヴッパータールに到着しました(写真4)。

写真5. 発展するヴッパータール駅前

駅前は発展していました(写真5)。

写真6. 今度はRE4系統がやってきた

モノレールの終点からREに乗り、デュッセルドルフに戻ります(写真6)。今度はRE4系統がやってきました。

写真7. 素敵な1等の車内

写真8. 素敵な1等の車内

1等の鉄道パスを所持していましたから、1等に座ります。私のような風貌の乗客が1等に座っていることが不自然なのか、すぐに検札がやってきました。当然有効なパスを持っていたので、問題なくパスしました。1等だと横3列で広いですね(写真7-8)。

写真9. ルール地帯でものどかな景色が広がる

写真10. やはりのどかな景色が広がる

今度は往路と逆の車窓を眺めます。途中、のどかな景色が広がります(写真9-10)。ヨーロッパでも有数の都市圏ですが、このような景色が広がる点、日本とは異なります。

写真11. デュッセルドルフに近づいた

写真12. もうすぐデュッセルドルフ

そうこうするうちに、デュッセルドルフに着きます(写真11-12)。都市の中心に近づいたら、やはり建物は増えます。

写真13. デュッセルドルフで乗降客で賑わう

そのデュッセルドルフでは乗降客で賑わいます(写真13)。こうして私とREの触れ合いは幕を閉じたのです。

デュッセルドルフでの列車観察

上記のREに乗るまでの待ち時間などで列車を観察できました。

写真14. 地域で活躍する気動車列車

この地域の列車は電車、気動車、客車と入り乱れています。そのうちの1つである気動車列車がやってきました(写真14)。

写真15. 二階建てIC

二階建てのICも姿を現しました(写真15)。このタイプのICはREと同じ車両を使用していることもあり、遜色特急と非難されそうですね。場合によって、RE塗装の車両もいるとのことでタチが悪いですね。もともとスピードは期待できませんが、停車駅が多いタイプに充当されるようです。

写真16. ICEも姿を現す

現在のドイツの象徴であるICEも姿を見せます(写真16)。これは電車タイプのICE3ですね。電車タイプということはフランクフルト方面に向かう系統なのでしょう。ベルリンに向かう系統はICE2の担当です。

写真17. 地域で活躍する気動車列車

塗装が異なる気動車列車もいます(写真17)。

ルール地方のSバーンに乗る

Sバーンにも乗れました。デュッセルドルフ中央駅と空港のあいだです。S11系統が結んでいます。

写真18. Sバーンがデュッセルドルフに着く

別系統のSバーンが到着しました。空港に向かうSバーンは平日20分間隔、休日30分間隔です。私が利用した土曜日は待たされます。そのあいだに別系統が来たのです。

デュッセルドルフSバーン

写真19. Sバーンの内装

デュッセルドルフSバーン

写真20. Sバーンの車内(1等)

1等パスを所持しているので、1等に乗ります。1等から見る2等の室内はほとんど変わりません(写真19)。1等は非常に狭く、2ボックスです(写真20)。最後尾ですが、運転席仕切り窓のカーテンは閉まっていました。

写真21. 空港への道中

写真22. 空港への道中

空港への道中はそこまで柄が良くないと思われる地域を走ります(写真21-22)。

デュッセルドルフSバーン

写真23. 空港に着いたSバーン

このようにして空港に着きました(写真23)。フランクフルト空港からICEに乗車したことで開始した、ヨーロッパの鉄道との触れ合いは、幕を閉じたのです。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←ルール地帯のICに乗る(概要、混雑はどう?18年GW)

ルール地方のREとSバーンに乗る(18年GW):今ココ!

世界最古のモノレールに乗る(18年GW)→

※それぞれ別ウィンドウで開きます。

★この旅行の全体像を旅行後の感想といっしょに簡単にまとめています。
ヨーロッパ5か国旅行のまとめ(振り返り)

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