パリの近代美術館(ポンピドゥーセンター)を楽しむ(パリミュージアムパスも解説、19年夏パリ旅行記)

記事上部注釈
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パリの異色の美術館の国立近代美術館。この建物や中身は賛否両論あるのものですが、一見の価値があります。アクセスなどの実用的な情報もお伝えします。もちろん、中の作品についても述べています。

写真1. 国立近代美術館の入るポンピドゥーセンター

国立近代美術館の概要

まずは、箇条書きで概要を示しましょう。

パリの国立近代美術館の概要

・場所:ポンピドゥーセンター
・休業日:火曜以外
・営業時間:11:00~21:00
※入場時間は20:00ごろまでと考えるのが無難
・料金:14ユーロ
※パリミュージアムパス利用者は無料
・展示内容:20世紀初頭以降の美術品

ポンピドゥーセンターは1977年に建造された総合文化芸術センターとされています。賛否両論の建物です。この建物のメインとなるものが国立近代美術館です。近代美術館という性格か、営業時間は遅めに設定されています。火曜日が休業日ですが、そのほかの日はきちんとやっています。

日本人観光客がパリで行きたがる美術館は古き良き時代の美術品しか展示されておりません。そう、現代の美術品はありません。この弱点を補うのがこの国立近代美術館ととらえましょう。メジャーどころに行きたがる観光客の性質、ここがメジャーどころではないという事実、この2点を考えると空いていることは簡単に想像できます。事実、空いていました。

参考情報

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補足:パリミュージアムパス

パリには多くの美術館や博物館があります。その都度チケットを買うのは手間がかかります。そこで活躍するのがパリミュージアムパスです。48時間用など3種類の通用期間が設定されています。

48時間券:48ユーロ
96時間券:62ユーロ
144時間券:74ユーロ

ここでのポイントは、連続した48時間有効という点です。2日間ではないので、時間を有効活用できます。有名な観光スポットであれば、以下の施設で使えます。

・ルーブル美術館(パスを持ちつつ時間指定予約が可能)
・凱旋門
・ベルサイユ宮殿(ただし時間指定予約をするなら別途チケット手配の必要あり)
・オルセー美術館
・国立近代美術館

ここで注意したいのが、パリミュージアムはエッフェル塔では全く通用しないことです。私は48時間券を事前に購入し、国立近代美術館、ルーブル美術館と凱旋門で活用しました。個別で買うよりちょっと損しましたが、多くの博物館に行けるという安心感とチケット購入の手間から逃れる、という2点を満たしたので満足しています。48時間パスのカウントは最初に使ったときにはじまります。例えば、11/10の12:33にどこかの博物館で使用したら、その瞬間に11/12の12:33まで有効となるのです。

国立近代美術館へのアクセス

この施設はレアール地区にあります。レアール地区?何それ?と思う人も多いでしょう。有名な観光地こそありませんが(ルーブル美術館の端がこの地区に接する程度)、パリの中心部です。凱旋門、エッフェル塔はパリの中心部から実は離れていて、レアール地区こそ真のパリといえる場所です。パリ発祥の地、シテ島の近くといえば想像できるでしょうか。

地下鉄のレアール駅の近くにあります。RERのシャトレレアール駅からも歩いて行ける距離です。

図1. ポンピドゥーセンターの位置(googleマップより引用)

そのほかの駅として、シャトレ駅、ホテル・ド・ヴィル駅からのアクセスも可能です。

図2. レアール付近の路線図

レアール付近は多くの路線が交差しています。上の図で囲った部分がポンピドゥーセンターがある場所とご認識ください。各地下鉄路線だと以下の駅が近いことになります。

・地下鉄1号線、11号線:ホテル・ド・ヴィル駅(間違えてシャトレ駅に降りてしまっても大丈夫)
・地下鉄4号線、7号線、14号線:シャトレ駅(4号線の場合はレアール駅でも可能)
・RERのA線、B線、D線:シャトレレアール駅

パリの地下鉄は乗りかえが不便ですから、より近い駅を目指して乗りかえるよりも、乗った路線の一番近い駅を目指すのが無難です。私ですか?宿泊先がこの地区だったので、歩いて向かいました。

国立近代美術館を楽しむ

ここまで御託を並べましたが、実際に行ってみましょう!

写真2. ポンピドゥーセンターが見える

中心部を歩いていると、ポンピドゥーセンターが見えます(写真2)。どれかわからない?異様な配管むき出しの建物がそれですよ。

写真3. ポンピドゥーセンターがお出まし

もう少し歩くと、ポンピドゥーセンターに着きます(写真3)。ポンピドゥーセンターの正面は広場になっていて、人々が思い思いの姿でくつろいでいます。

写真4. 美術館への入口

入口を通り、左方向に向かう通路があります。この通路の左側が美術館への入口です(写真4)。

写真5. 外が見えるエスカレーター

美術館へのエスカレータは愉快なものです。エスカレータを登りながら外が見えます(写真5)。

ここから美術館の作品を紹介します。ただし、私は美術品へのうんちくは人以下ですので、作品の感想を述べるにとどめます。

写真6. 巨大な手

巨大な手があります(写真6)。近代美術と古代美術の違いは多くありますが、近代美術の特徴は3次元での表現が多いことでしょうか。

写真7. 多くの椅子がある

椅子があります(写真7)。このどこが近代美術なのでしょうか。インテリア関連グッズの販売店に来たように思います。

写真8. 魚がモチーフ?

魚を主題とした展示物でしょうか(写真8)。これはこれで好きですが、素人が作ったと言われても納得してしまいます。

写真9. 斜め上のモニュメント

斜め上を差したモニュメントです(写真9)。美術的なセンスは私にはありませんが、興味深いです。

写真10. トイレの便器も現代美術!

これはどう見てもトイレの男性用便器です(写真10)。私はトイレ販売店に入ってしまったのでしょうか。

写真11. 現代美術!

これこそ現代美術の味なのでしょうか。何を表現したいのかはわかりません(写真11)。

写真12. これも現代美術!

これも現代美術の味でしょう(写真12)。混乱を表現した、と言われれば納得します。

写真13. 素晴らしいオブジェ!

このようなオブジェもあります(写真13)。

写真14. 家のポスターにありそうな柄

家のポスターにありそうな柄です(写真14)。無機質な壁面へのアクセントには良さそうですね。

写真15. 目が回りそう

目が回りそうな作品もあります(写真15)。

写真16. 馬車の骨組み?

今度は馬車の骨組みのようなものがお出ましです(写真16)。

写真17. 人のオブジェ

人のオブジェもあります(写真17)。現代美術は「意味不明なものを感じ取る」ものであると実感する瞬間です。

写真18. 自転車と人

自転車と人です(写真18)。人をさまざまな道具で組み立てているのがポイントでしょうか。

写真19. 楽しそうなお店!

写真20. 楽しそうなお店!

楽しそうなバーを再現しています(写真19、写真20)。もちろん、この中には入れません。「アメリカンスタイル」が表現しているように思います。

写真21. 虹色の空間

虹色の空間が表現されているのでしょうか(写真21)。でも7色ありません。虹を7色と表現するのは日本人で、欧米では6色で表現するのです。

写真22. 建築中の家みたい

建築中の家のようなものもあります(写真22)。どこかの材木屋から仕入れたそのままという感じです。

写真23. 巨大な魚

巨大な魚もあります(写真23)。ここで点灯する仕掛けがあったように記憶しています。

写真24. 近代の都市を表現

写真25. 近代の都市を表現

近代の都市を表現したものもあります(写真24、写真25)。近代の都市の材料はプラスチックであることが特徴でしょう。そのプラスチックを使って表現されています。

写真26. 古くからの都市を表現

とすると、こちらは古くからの都市を表現しているのでしょうか(写真26)。

このように多彩な表現がなされていてとても興味深い展示物が多く、近代美術館は非常に満足できるものでした。コンパクトにまとまっていて歩き疲れることもありません。中心部にあり、「何かのついで」にでも寄ると予想外の満足感が得られることでしょう。

ポンピドゥーセンターからの眺め

ポンピドゥーセンターには展望台があり、中心部からの景色を堪能できます。美術館入館者は展望台は無料で利用できますので、それ目当てで行くのも良いでしょう。

写真27. 展望台の様子

展望台の様子です(写真27)。パリは5F建ての建物が多いので、それ以上の高さの建物であれば視界が広がるのです。

写真28. 美しいパリ中心部

写真29. 素晴らしいパリ中心部

写真30. 美しいパリ中心部

写真31. 素晴らしいパリ中心部

このように、パリの景色を眺めることができます(写真28-31)。これもポンピドゥーセンターの魅力でしょう。

前後を読みたい!

さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?

←(前)ベルサイユ宮殿を楽しむ(混雑回避方法、アクセスも紹介、19年夏)

パリの近代美術館(ポンピドゥーセンター)を楽しむ(パリミュージアムパスも解説、19年夏)←今ココ!

ルーブル美術館を訪問する(待ち時間のない方法も紹介!、19年夏)(次)→

★パリの観光についてまとめたページはこちら。パリ観光の計画に大いに役立ちます
パリのおすすめスポット10選まとめとモデルコース(19年夏パリ観光)

★この旅行記の案内・目次・まとめページはこちら
ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り

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