新潟県でもそこまで距離の長くない路線の弥彦線。そんな弥彦線に乗ってみました。
写真1. 立派な弥彦駅
復習:弥彦線の概要
弥彦線の概要を紹介しましょう。
- 区間:東三条-弥彦
- 営業キロ:17.4km
- 形態:単線電化
図1. 弥彦と東三条の位置関係
弥彦と東三条の位置関係を示しました(図1)。新潟を中心とする路線を放射軸とすると、弥彦線は環状軸を通っているように見えます。
その弥彦線の起点は東三条ではなく弥彦です。吉田や東三条で東京方から入線するのがその理由にも見えます。しかし、その最も大きな理由は終点が東三条ではなく、山中に入った越後長沢だったことにあります。越後長沢と弥彦であれば、起点にふさわしいのは弥彦という理由なのでしょうか。
その弥彦線は新潟・長岡などのような都市を通らないためか、単線です。周辺各線が電化されているので、運用の都合か電化されていますが、本数もそう多くありません。ラインカラーは紫色です。
車両は基本的にE129系が使われています。
E129系の車内を紹介しています。
2両編成か4両編成かを事前に知る良い手段は、JR東日本の公式サイトどこトレ(PC版、スマートフォン版)からその路線の駅を探すと、その日に特化した時刻表(両数表示あり)、列車の位置情報という情報を入手できます。
実際に弥彦線に乗る
御託はこの程度にして、弥彦線に乗ってみましょう!
ステージ1. 東三条→吉田
写真2. 東三条に停車中
東三条に停車中の弥彦線です(写真2)。端のホームから発車します。弥彦線はローカル線というイメージがありましたが、車掌さん乗務の4両編成です。
写真3. 東三条を発車!
東三条を発車しました(写真3)。すぐに高架に上がります。毎時1本の弥彦線を高架にする効果はどの程度かはわかりませんが…。
写真4. 三条の市街地を走る
三条の市街地を走ります(写真4)。
図2. 三条付近の地図(googleマップより引用)
東三条という拠点駅から離れるのにどうしてここまで発展しているのだろう?そう感じて地図を開いてみました(図2)。東三条はむしろ三条市街の東端に位置し、三条(信越本線)や北三条(弥彦線)の間のほうがむしろ発展しています。
写真5. 市街地を走る
市街地を走ります(写真5)。
写真6. 市街地を走る
市街地を走ります(写真6)。
写真7. 市街地を走る
市街地を走ります(写真7)。とはいっても建物の密度が若干減ってきました。
写真8. 立派な高架区間を走る
立派な高架区間を走ります(写真8)。
写真9. 北三条に停車!
北三条に停車します(写真9)。車掌さんが乗っていますが、きっぷの拝見や回収をしている気配がありません。ワンマン運転のほうが運賃を確実に収受できるので良いように感じてしまいます。
写真10. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真10)。
写真11. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真11)。
写真12. 高架区間に入る
再び高架区間に入ります(写真12)。
写真13. 信濃川を渡る
信濃川を渡ります(写真13)。川幅が意外と広くありませんが、この上流に分水路が日本海に向かって分岐しているためでしょう。
写真14. 郊外型の光景が広がる
郊外型の光景が広がります(写真14)。
写真15. 国道8号線を渡る
国道8号線を渡ります(写真15)。現代の交通の主役の国道・そして長距離輸送の主力の新幹線、その双方が通っている燕三条付近はある意味現代の主力筋に近いといえるでしょう。
写真16. 燕三条に停車!
燕三条に停車します(写真16)。新幹線接続駅ですので駅としては有人駅ですが、弥彦線的には無人駅です。燕市と三条市は接していますが、このあたりに新幹線駅がつくられるときには、双方がどちらを頭に付けるかで論争になったといいます。結局、新幹線は燕を頭に付け、自動車道のインターチェンジは三条を頭に付けることで一件落着となりました。
このあたりに出店しているチェーン店の店舗名は燕三条店が多いように見えます。もともと燕三条などのような地名はないのですが、駅名が地名を作る1つの例でしょうか。
写真17. 住宅街を走る
住宅街を走ります(写真17)。
写真18. 中ノ口川を渡る
中ノ口川を渡ります(写真18)。
写真19. 燕に停車!
燕に停車します(写真19)。ここまで高架区間が多く、近年建設された路線のような雰囲気でしたが、ここ燕駅を見ると、昔から歴史のある路線という認識を新たにします。
写真20. 車内はガラガラ
車内はガラガラです(写真20)。8月中旬ということもあり、高校生が乗らない時期だったせいかもしれません。4両編成は過剰に見えてしまいます。
写真21. 緑の中を走る
緑の中を走ります(写真21)。市街地化されたのはごく狭い範囲で、多くの範囲はこのような緑が広がっていることを実感します。
写真22. 水田の中を走る
水田に入りました(写真22)。東三条から燕三条までのステージと異なり、緑のなかを走るステージに変わりました。
写真23. 水田の中を走る
このような光景が続きます(写真23)。
写真24. 西燕に停車!
西燕に停車します(写真24)。駅名標に弥彦線のラインカラーの紫が使われています。
写真25. 水田を走る
水田を走ります(写真25)。
写真26. 水田を走る
水田を走ります(写真26)。新潟県はやはり米どころであることを実感します。
写真27. 国道に近づく
国道に近づきました。それとともに家も増えます(写真27)。鉄道的にいうと、新潟から放射状に延びている越後線に近づきました。やはり放射軸のほうが家が多いのでしょうか。
写真28. 越後線が近づいてきた
越後線が近づいてきました(写真28)。
写真29. まもなく吉田!
まもなく吉田に停車します(写真29)。
写真30. 吉田のホームが見えてきた
吉田のホームが見えてきました(写真30)。
写真31. 吉田に到着!
吉田に到着しました(写真31)。終点に着いた気がしますが、ここはあくまでも途中駅です。
ステージ2. 吉田→弥彦
弥彦線は短い路線ですが、その短い区間のなかの吉田で運転系統が分割されています(直通運転もあります)。その吉田で乗りかえます。
写真32. 私の乗る弥彦行きは5番線から発車!
吉田は4方向に伸びるだけあり、駅はそれなりに広いです。私が利用したときは、弥彦行きは5番線から発車しました(写真32)。
写真33. 弥彦行きはワンマン運転
弥彦行きはワンマン運転でした(写真33)。特殊な事情がない限り、吉田-弥彦はワンマン運転です。
写真34. 吉田を発車!
吉田を発車しました(写真34)。
写真35. 越後線と分岐!
越後線と分岐します(写真35)。あちらも吉田以南はこちらに勝るローカル線です。
写真36. 水田を走る
水田を走ります(写真36)。
写真37. 弥彦に近づいてきた
弥彦に近づいてきました(写真37)。弥彦神社という有名な寺社仏閣がありますが、山全体が神社というスケールの大きいものです。
写真38. 弥彦に到着!
弥彦に到着しました(写真38)。ホームは1面1線です。
写真39. 弥彦の駅舎
1面1線だけあり、駅舎へのアクセスは抜群です(写真39)。
写真40. 弥彦の駅舎
駅舎を外から眺めてみました(写真40)。
弥彦線に乗ってみて
今回、午後の弥彦線に乗ってみました。予想外の長編成や意外と発展している沿線風景に驚きました。また、この後訪問した弥彦神社は参拝客も多く、それなりのポテンシャルを持っていることにも気づきました。
それだけに2時間待つこともある現行のダイヤはもったいなく感じます。沿線の住宅街やロードサイド店舗へのアクセスを考慮すると、毎時1本の確保は最低限でしょう。さらに、東三条-吉田は毎時2本でも良い印象も抱きました。
さらに、休日には弥彦-新潟直通の指定席連結快速を運転し、新潟からの日帰り観光にも適切なリゾート感を出してほしいとも思いました。