ターレ観光(魔女伝説の山、ドイツ、アクセスも紹介)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

ドイツ中部のターレ。ここはヴァルプルギスの夜(Walpurgisnacht)の魔女伝説で有名な場所でもあります。その夜の直前にターレに行きました。

写真1. 下りリフトから眺める街並は美しい!

復習:ターレと魔女伝説

ドイツ中部のハルツ山地は魔女にまつわる伝説が多くあります。地球の歩き方先生によると、以下の通りです。

  • ブロッケン山:魔女が集まる伝説の山
  • ターレ:魔女たちがどんちゃん騒ぎをしたという山(そんなことをすると周囲はドン引きだと思います!)

これらの伝説ができた理由は多くありますが、独特の地勢がそのような神秘性を産み出したのでしょう。ハルツ山は周囲から独立した山地であり、存在感はそれなりにあるでしょう。そして、伝説がさらに拡大解釈され…という形態で広まったのでしょう。

これらの位置を以下に示します(図1、図2)。

図1. ハルツ山の位置(googleマップより引用)

図2. ターレの位置

ヴァルプルギスの夜とは、4/30に実施される祭りです。ターレでも実施されますし、北欧や中欧でも実施されます。このあたりの魔女駆除祭りなのです(wikipediaより)。

ターレへのアクセス

ターレには列車で向かうことができます。ドイツの主要都市からの行きかたは以下の通りです。

フランクフルトやミュンヘンからターレに向かうには乗りかえが2回発生しますが、ハルバーシュタットでの乗りかえはロスタイムがないので、全く問題ありません。ハンブルクやハノーファーからゴスラー経由で向かう際もハルバーシュタットでの接続は良好です(毎時00分ごろに全方向からやってきて、毎時00分ごろに全方向に出発するためです)。

なお、せっかくターレに行くのであれば、世界遺産の街であるクヴェードリンブルクに宿泊するのも良いでしょう!

補足

フランクフルトやミュンヘンから向かう場合、ハレからローカル線に乗ることになります。では、そのローカル線はどのようなものでしょうか?弊サイトでは、その点について実際に乗った記録を記しています。

ハレからクヴェードリンブルクへの列車旅(ハルバ―シュタット経由)

※クヴェードリンブルクはターレの手前の駅です。クヴェードリンブルクに向かう列車は全てターレまで行きます。そのため、行きかたは同じです。

クヴェードリンブルクからターレへのアクセス

では、実際にクヴェードリンブルクからターレに行ってみましょう!

写真2. ターレ行きがやってきた

ターレ行きがやってきました(写真2)。クヴェードリンブルクのホームは街に近い場所です。駅に券売機はありませんが、旧駅舎か車内に券売機があります

写真3. 駅舎にある券売機

クヴェードリンブルクの駅にある券売機です(写真3)。営業時間内であれば、場合によっては1ユーロの手数料が必要ですが、駅舎で購入できます。

写真4. 車内の券売機

車内の券売機です(写真4)。写真3は車内の券売機と異なりますのでわかりにくいです(駐車場の券売機だと思った…)。わかりやすくするのであれば、車内の券売機に統一するか、DB仕様のものをそのまま導入するかです。

写真5. クヴェードリンブルクには私鉄もとまっている

クヴェードリンブルクはSLの保存鉄道の意味合いが強い私鉄もあります。ただし、一般の公共交通機関としては本数が少なすぎ、速度も遅すぎで交通網としては使い勝手が悪いです。

写真6. クヴェードリンブルクを発車!

クヴェードリンブルクを発車しました(写真6)。でも速度は上がりません。

写真7. SLと並走!

SLと並走していました(写真7)。このために速度を上げていなかったのです。遊び心があります。ターレは終端の駅ですから、接続列車があるわけでもありません。そのため、遊び心を優先しても被害は大きくありません(日本なら定時運転確保のためにSLとは並走しないでしょう)。

写真8. 田舎を走る

クヴェードリンブルクやターレはハルツ山地近くの田舎です。そのため、車窓にはのどかな風景が広がります(写真8)。

写真9. 踏切がある

外国の鉄道に踏切がないというイメージもありましたが、踏切は普通にあります(写真9)。

写真10. ターレが近づいてきた

ターレが近づいてきました(写真10)。私が見た限り、ターレの駅は街からやや山寄りに位置しています。

写真11. ターレに到着!

終点のターレに到着しました(写真11)。マクデブルクからここまで1時間間隔で列車がやってきますが、その線路はここまでです。

ターレを楽しむ

ターレに到着しました。さて、どこに行きましょうか?

ターレの旧市街とも呼べる場所を散策するのも面白そうです。しかし、旧市街散策はクヴェードリンブルクで実施済です。旅のマトリックス図(※)を描くと、他の場所でもできる旧市街散策よりも山への挑戦が優先度は高そうです。そのように考え、山に向かうことにしました。

※Aでは宮殿、Bでは城、Cでは湖、Dでは旧市街などのように場所ごとに主要目的を変え、旅程トータルで見た際に性格の重ならない場所をめぐることで旅程に飽きが来ません。そのための縦軸と横軸の表です。

表1. 旅のマトリックス図のイメージ

※今回の旅程全体のイメージ。旧市街は別でも堪能できたので、ターレでは旧市街を省略した

周遊旅行、特に海外の周遊旅行の際に大変なことは、見るべき観光地が多すぎて旅程があわただしくなることです。旅程があわただしくならないようにするための1つの考えを提唱しましょう!

ターレには2つの山があります。街の西側と南側です。せっかくなので、両方に行きましょう!

図4. 山岳ケーブルカーの位置(ここから西側と南側に延びる)

ステージ1. 西側の山

まずは、チェアリフトに乗って西側の山に向かいましょう。

写真12. ターレ駅前を線路の延長方向に向かう

非常に大まかにいうと、チェアリフトのりばは、ターレまでやってきた線路の延長線上にあります。そのため、その方向に向かいます(写真12)。

写真13. モニュメントがある

モニュメントがあります(写真13)。鉱山労働者を助ける旨の記述がありますが、本当に助けるのであれば、代わりに鉱山労働に従事しては?

写真14. 機関車がとまっている

機関車がとまっています(写真14)。蒸気機関車にはあまり興味がありませんが、ここは博物館のようです。

写真15. カトリック教会がある

カトリック教会があります(写真15)。

写真16. 橋がある

橋があります(写真16)。

写真17. ボーデン川を渡る

ボーデン川を渡ります(写真17)。水がきれいです。

写真18. アイスクリーム屋がある

川を渡るとすぐにアイスクリーム屋が登場します(写真18)。ここを左に曲がります。山肌を見るとチェアリフトがあるので、すぐにわかると思います!

写真19. 古い車がとまっている

古い車がとまっています(写真19)。旧東ドイツで大量に生産された自動車で、旧東ドイツの博物館の宣伝のために置いてあるようです。

写真20. ベンチもある

ベンチもあります(写真20)。気味の悪いキャラクターがいますが、魔女に気味の悪いキャラクター。受けが悪くなると思うよ!

写真21. 魔女を模したリフトのりばに到着!

魔女を模したリフトのりばに到着しました(写真21)。趣味が悪いね!

写真22. 料金が掲載されている

料金が掲載されています(写真22)。せっかくなので、リフトとロープウェイの双方の14ユーロの割引チケットを買いましょう!

窓口兼リフトのりばがあり、そこでエポスカードで簡単に買えました。

写真23. リフトのりば

リフトのりばです(写真23)。外国だというのに違和感がありません。フード付きリフトとフードなしリフトが交互に運転されています。小雨でしたので、フード付きを選択し、フードを下ろしませんでした。これで眺望と雨よけを両立できます。

写真24. リフトに乗って山を登る

リフトに乗って山に登ります(写真24)。外国なのに違和感がない理由がわかりました。日本と同じ左側通行なんですね!

写真25. 山を登る

山を登ります(写真25)。標高はそこまで高くないのですが、やや寒くなってきました。

写真26. まもなくリフトは終了!

まもなくリフトは終了です(写真26)。

写真27. ターレの見どころ一覧

ターレの見どころ一覧が表示されていました(写真27)。今いるのが9付近です。なお、9については閉まっていました!

写真28. 道路を歩く

せっかくなので、風景が良さそうな場所に行ってみましょう(写真28)!

写真29. 展望デッキに向かう

展望デッキに向かいます(写真29)。

写真30. ターレの街を眺める

ターレの街を眺めます(写真30)。でも、見晴らしはそこまで良くないような。

写真31. リフトからの風景が一番美しい!

風景は微妙だと思い、そのままリフトで下りました。そしたらびっくりです。リフトでターレに戻るときの風景が最も美しい

写真32. 急な坂を下る

急な坂を下ります(写真32)。ちょっとこわいですね!写真の左下に見えるのが駅です。市街地と山の間にターレ駅が位置していることがよくわかります。

写真33. 農村が広がる

ターレの市街地の向こうには農村が広がっています(写真33)。

写真34. まもなくリフトは終了

まもなくリフトは終了です(写真34)。午前中ということもあったのか、人の数が非常に少なかったことが印象に残っています。

ステージ2. 南側の山

次はロープウェイに乗って南側の山に向かいましょう!

写真35. ロープウェイのりば

ロープウェイのりばです(写真35)。リフトのりばよりもやや南側に位置しています。山肌を見ればロープウェイがあり、見ればわかります。これは旅の奥義です。

このロープウェイは小型車が頻繁にやってくるタイプで、待ち時間はほとんどありません。旅行者にはうれしい仕様です。

写真36. 窓口がある

窓口があります(写真36)。左に見えるのは旧式の車両でしょうか。

写真37. 昔の型式か?

昔の型式でしょうか(写真37)。縁もゆかりもない場所のものをここに置くわけないですから、おそらく昔の型式なのでしょう。

写真38. もう少し新しい型式もあった!

もう少し新しい型式もありました(写真38)。現行車よりも窓が小さいです。

写真39. 実際に乗る

実際にロープウェイに乗ってみましょう!緑のタイプは底がスケスケです。私が乗ったのは赤系で底がスケスケではない通常型でした。

写真40. 山麓を発車!

山麓を発車しました(写真40)。

写真41. 川が見える

川が見えます(写真41)。

写真42. だんだん高度が上がっていく

だんだん高度が上がっていきます(写真42)。

写真43. ごつい岩がある

ごつい岩があります(写真43)。岩肌が険しく、荒涼としていることから、昔の人が魔女がいそうな雰囲気は感じ取ったのも理解できます。

写真44. 山頂に到着!

山頂に到着しました(写真44)。小雨ですが、少しだけ散策してみましょう!

写真45. 魔女が君臨する

魔女伝説とあって、それらしいモニュメントは簡単に見つかります。魔女は誘惑するらしいのですが、こんなのに誘惑されても心は動かないと思うよ!恐怖から逃げ出すくらいか?

写真46. 魔女にまつわる施設がある

魔女にまつわる施設があります。興味ある人は行くと良いと思うよ!

写真47. ターレの街を眺める

展望台に来ました。ターレの街を眺めることができます(写真47)。

写真48. 岩肌が見える

山のほうを見てみましょう。岩肌が見え、荒涼としているのがわかります(写真48)。

写真49. ロープウェイに向かって座る

ロープウェイに向かって座る場所もあります(写真49)。

写真50. みやげ物屋もある

みやげ物屋もありました。この中は博物館です(写真50)。

写真51. 帰りのロープウェイに乗る

帰りのロープウェイに乗りましょう(写真51)!

写真52. 下が見える

下が見えるスケスケタイプに当たりました(写真52)。ちょっとおっかなかったですね!

こうしてターレとの触れ合いは幕を閉じました。

ターレに行ってみて

今回、魔女のことをよく知らずにターレに行きました(クヴェードリンブルクから近い景勝地という先入観で行きました)。街が魔女色に染まり、やや不気味だったのが印象に残っています。とはいえ、町全体が魔女に染まっているのではなく、魔女伝説の山周辺にモニュメントがある程度であり、そこに向かわなければ全く問題ありません。

また、下りリフトを筆頭に風景をある程度楽しむことができました。ターレは魔女伝説の場所であり、それ目当てで行くのも良いですが、魔女抜きにしてものんびりと過ごすには良い場所でした。

ターレのギャラリー

上の章で触れられなかったターレの写真を示します。

写真53. 駅に併設されていた魔女ショップ

写真54. リフトの山麓駅周辺の魔女の像

写真55. リフト山麓駅の魔女のモニュメント(下側)

写真56. 魔女の取り巻きか?

写真57. 魔女の世界を模したミニ遊園地の様子

写真58. 東ドイツの自動車の側面を撮影!(トラバントだと思う)

写真59. 東ドイツの自動車の後部を撮影!

写真60. ロープウェイから降りる際の風景(馬の蹄付近か?)

写真61. 駅への道のりのイカした建物!

写真62. ターレの案内図(willkommenは「ようこそ」の意味合いです)

写真63. 広域交通網とバスの時刻表(隣町レベルであれば鉄道のほうが便利!)

重要

旅行には準備が必要です。旅行先の情報はgoogleマップでも網羅できるとして、そのgoogleマップを見るための通信環境は忘れていませんか。また、現地での決済手段のクレジットカードのご準備はされていますか。私は年会費無料のクレジットカードを選択しました(使い勝手についてまとめました)。

前後を読みたい!

(←前) クヴェードリンブルクの街歩き(23年GW)

ターレ観光(魔女伝説の山、ドイツ、アクセスも紹介):現在地

クヴェードリンブルクからマクデブルクまでの列車旅(23年GW)(次→)

★全体のまとめ:23年GWドイツ・スイス旅行のまとめと振り返り

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