モントルーからジュネーブへの列車旅

記事上部注釈
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スイス西部のリゾート地のモントルー。スイス西部の国際都市で国際空港もあるジュネーブ。両者はフランス語圏のレマン湖沿いということもあり、列車での利便性はある程度確保されています。そんな2都市を移動しました。

写真1. ジュネーブに着いた電車によるIC

復習:モントルーとジュネーブの移動

まず、モントルーとジュネーブの移動についてまとめます。

モントルーからジュネーブへの移動概要
  • 所要時間:60分~80分程度
  • 運転頻度:毎時3回程度
  • 運賃・料金:20~30スイスフラン程度(2等車の場合、列車指定なしの場合は31スイスフラン)

図1. モントルーとジュネーブの経路(googleマップより引用)

モントルーとジュネーブはいずれもレマン湖沿いの都市ですが、モントルーは東端、ジュネーブは西端と離れており、欧州時刻表の記述だと両者の距離は85kmです。

図2. スイスの長距離鉄道網(公式サイトより引用、リンクをクリックするとスイス国鉄サイトからご自身の端末にそのままダウンロードされます)

スイスの長距離列車網を示しました(図2)。

一番左に見える大きな文字がジュネーブ(Genève)です。そしてそこから水色の湖(レマン湖)沿いに目線を移すと右にやや大きな文字でモントルー(Montreux)があります。それが両者の位置関係です。いずれもフランス語圏ですので、表記はフランス語です。

この間は毎時2本のIR(日本でいうと多停車型特急)、毎時1本のRE(日本でいう快速)が直通しています。

また、途中のローザンヌとジュネーブはスイスの東西方向の大幹線ですので、大幹線を東西に縦断するICとIRがそれぞれ毎時1本ずつ走っています。そして、モントルーとローザンヌはヴォ―州の地域列車がそれなりに運転されていて(先のIR、REの他に毎時2本)、両者を組み合わせることが可能です。

私がつべこべ述べるよりも、スイス国鉄の公式サイトで個人時刻表を作ってもらうほうが早いでしょう!

表1. 個人時刻表を作ってもらった結果

なぜか途中で無駄に乗りかえるパターンが掲載されていますが、基本的には以下の通りと読み取れます。

  • 毎時17分と48分にIRが運転され、ジュネーブまで乗りかえなし
  • ただし毎時17分発はローザンヌでIC1に抜かれる
  • 毎時27分にREが運転され、ジュネーブまで乗りかえなし
  • 毎時58分にS3が運転されるが、ジュネーブヘは実は後のIRと同等(ローザンヌでの乗り換えにゆとりは生じるがそれ以上の意味はない)

外国で85km移動するのに毎時3回の乗車チャンスで、所要時間がかかって80分であれば上出来でしょう。また、スイス全土でパターンダイヤが採用されているので、終日同様なパターンで利用できる点も大きいです。

運賃は列車指定なしで31スイスフランです。私はユーレイルグローバルパスを使いましたが、これだけのために鉄道パスを使うのは割に合わないでしょう。私の場合は別に4日ぶん必要で、この日の移動を機動的にしたかったので、そのようにしました(本来は別の場所にも行く予定だったが、結果として前日に行った)。こればかりは各自の判断です。

ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。

個人的にはエポスカード がおすすめです。

海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。

モントルーからジュネーブまでの実際の移動

ここまで概要を紹介しました。ここからは実際に乗車しましょう。今回はユーレイルグローバルパスをモバイルで使いましたが、インターネット環境は必須です。あらかじめ海外WiFiレンタル【WiFiBOX】などを手配するほうが良いです。

ステージ1. モントルーからローザンヌまでのIR

写真2. 列車編成(イメージ)

モントルーで列車編成を撮影し損ねました。よって、前日に撮影したIRで代用です(写真2、笑)。海外鉄道上級者の方々には違いがわかるでしょうが、私のような海外鉄道初心者にはこの程度の精度でじゅうぶんです。

写真3. 編成後尾

編成の後尾です(写真3)。この列車は制御客車でした。私が乗ったときはどうだっただろう?

写真4. 1等車の車内

1等車の車内です(写真4)。レマン湖側は1列配列、山側が2列配列の横3列配列です。オールドタイプのスイス国鉄車という風情です。スイスらしくボックス席だらけです。

写真5. 山側の風景

1等車が空いているとはいえ、レマン湖側の席はそれなりに埋まっていました。そのため、山側を選択しました。山側の風景です(写真5)。

写真6. 簡素な装飾の建物も意外と多い

簡素な装飾の建物も意外と多いです(写真6)。機能性などを重視するスイスらしさだと思います。

写真7. ヴヴェイに停車!

ヴヴェイに停車します(写真7)。

写真8. 斜面が広がる

斜面が広がり、立体的な風景が展開します(写真8)。

写真9. リヴァースを通過!

リヴァースを通過します(写真9)。

写真10. レマン湖が広がる

反対側の車窓にはレマン湖が広がります(写真10)。

写真11. 斜面が広がる

斜面が広がります(写真11)。生活するには大変そうですが、旅行者視点では楽しい光景です。

写真12. やや平らになってきた

やや平らになってきました(写真12)。

写真13. ピュリーを通過

ピュリーを通過します(写真13)。

写真14. レマン湖が広がる

レマン湖が広がります(写真14)。レマン湖の反対側はフランス領ですが、スイス側と比べてあまり発展していないように見えます。

写真15. 斜面が再び広がる

斜面が再び広がります(写真15)。

写真16. 畑が多い

畑が多いです(写真16)。このあたりはぶどうの産地とも聞きます。

写真17. 向こう側に列車が見える

向こう側に列車が見えます(写真17)。チューリッヒやベルン方面からやってきたICです。

写真18. 建物が増えてきた

建物が増えてきました(写真18)。スイス第4の都市、ローザンヌが近づいてきました。

写真19. まもなくローザンヌ!

まもなくローザンヌです(写真19)。

写真20. ローザンヌの構内に進入!

ローザンヌの構内に進入です(写真20)。

写真21. ローザンヌのホームがある

もうローザンヌです(写真21)。

写真22. ローザンヌにTGVが停車中

TGVが停車中です(写真22)。スイス西部のローザンヌ、ジュネーブからTGVがパリに直通しています。チューリッヒ直通のTGVも別途あります。

写真23. ローザンヌ駅前の光景

ローザンヌ駅前の風景です(写真23)。モントルーと同様、フランス風の街です。

写真24. ローザンヌで下車

ローザンヌで下車し(写真24)、4分後のICに乗りかえます。同じホームでの連絡でないのがやや不親切です。

ステージ2. ローザンヌからジュネーブ

写真25. ローザンヌで停車中のIC1

8番線から4番線に移動しました。ジュネーブ空港行きのIC1が停車していました(写真25)。

写真26. ジュネーブ空港行きには気になる車両が

気になる車両がありました(写真26)。私が見る限り、2編成併結の場合は食堂車が連結されていない編成があります(列車としては連結)。編成間の車内での移動ができないので、その点は注意が必要です。

写真27. 食堂車の様子

食堂車の様子です(写真27)。

写真28. 食堂車の様子

食堂車の車内を別アングルから撮影しました(写真28)。

写真29. 食堂車の様子

食堂車は2F部分にあります(写真29)。食堂車は欧州旅行の1つの楽しみです。2回ほどチャレンジしましたが、いずれも席が埋まっていたので今回の旅行の思い出にこの車両やこの列車を選んだのです。

写真30. 食堂車の様子

カウンターもあります(写真30)。ローザンヌからジュネーブは最後のほうなので営業していない可能性も考えましたが、やっていて良かったです!終点がジュネーブ空港だからかな?

写真31. ローザンヌを発車!

ローザンヌを発車しました(写真31)。

写真32. 立派な立体交差!

立派な立体交差です(写真32)。これはヌーシャテルを経由してチューリッヒ方面に向かう線路でしょうか。

写真33. 苦いコーヒーが運ばれてきた

苦いコーヒーが運ばれてきました(写真33)。これで晴れて食堂車の正式な客となりました。

写真34. のどかな風景が広がる

のどかな風景が広がります(写真34)。スイス第2の都市と第4の都市の移動のはずですが、その道中はのどかなものです。

写真35. レマン湖が見える

レマン湖が見えます(写真35)。ただし、この区間はレマン湖が見える区間は多くありません。

写真36. のどかな風景が広がる

のどかな風景が広がります(写真36)。

写真37. 町の駅を通過!

わがIC1はスイスの最重要系統ですので、停車駅が絞られ、ローザンヌとジュネーブはノンストップです。そのため、途中の小都市も通過です(写真37)。

写真38. レマン湖が見える

レマン湖が見えます(写真38)。モントルーとローザンヌの間よりも斜面の傾斜がゆるやかに感じます。

写真39. 建物が増えてきた

建物が増えてきました(写真39)。スイス第2の都市、ジュネーブが近づいてきたのです。

写真40. 階段を降りる

階段を降ります(写真40)。

写真41. ジュネーブに到着!

ジュネーブに到着しました(写真41)。2日前にブレゲンツを出て以来、スイス国内をどんどん西に進んできましたが、ついにここでスイスもおしまいです。

写真42. ジュネーブを発車したIC1

IC1はジュネーブを発車しました(写真42)。次が終点のジュネーブ空港で、この列車に乗る人はもういません。そのためか、すでに折り返しのザンクトガレン行きに表示が切り替わっていました。スイスのオペレーションの早さが見えた瞬間でした。

モントルーからジュネーブまで移動してみて

写真43. ジュネーブに着いた電車によるIC1

モントルーからジュネーブへの移動。それは変化にとんだ車窓が彩る時間でした。また、毎時3回の乗車チャンスがあり、外国にありながら利便性が確保されている区間でもあります(スイスの主要都市であれば毎時2回はたいてい確保されているのですが)。

幹線筋の移動でしたが、豊かな車窓にスイスの鉄道旅行の良さを実感したのでした。

重要

旅行にはクレジットカードとインターネット環境が重要です。特にエポスカード年会費無料・最初に商品券相当ぶんの還元があるので、持って損はないと思います。

私は以下の2つを手配しましたが、類似のサービスであれば問題ないと思います。

前後を読みたい!

(←前) シヨン城の観光

モントルーからジュネーブへの列車旅:現在地

ジュネーブ(コルナヴァン)駅の表情(次→)

★全体のまとめ:23年GWドイツ・スイス旅行のまとめと振り返り

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