京成押上線(混雑基本データ)

記事上部注釈
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このページでは京成押上線の混雑状況について基本的なデータをまとめています。また、私が実際に現場で調査した結果へのリンクも記しています。

京成3050形と3400形(青砥)

写真1. 京成押上線は京成本線との連携が重要(青砥で2018年に撮影)

京成押上線の基本情報

京成押上線は押上から青砥までの路線です。あまり「押上線」という名称は使わないかもしれません。それだけ、京成本線と一体化しています。

京成押上線じたいは東京都で完結する路線です。押上で直通する都営浅草線と京成本線や北総鉄道を結ぶ路線というイメージが強いです。

京成押上線を通じて、京成電鉄や北総鉄道は都営地下鉄浅草線と直通運転をしています。都営浅草線は浅草、日本橋、新橋などを通っていますので、これらの場所から京成本線沿線まで直通できます。その都営浅草線は反対側で京急電鉄とつながっています。短くとも、都心や空港を結ぶためにあなどれない路線でもあります。

京成押上線の混雑基本データ

では、混雑状況データを簡単にまとめます(表1)。

表1. 京成押上線の混雑基本データ

最混雑区間京成曳舟→押上
混雑率2022年128%
2021年93%
2020年91%
2019年148%
2018年149%
2017年143%
2016年150%
最混雑時間帯7:40~8:40
集中率32.7%
流動最大区間押上-京成曳舟
乗客半減区間該当なし

・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)

・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)

※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算

混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2022年2021年2020年2019年2018年2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)

京成押上線は混雑率150%未満(2019年以前、2020年以降は90%台)と、首都圏の中ではやや混雑がゆるいほうに入っています。押上から都営線に直通する人が多い関係で、曳舟→押上が最混雑区間です。京成本線は京成船橋で多くの乗客を降ろすのですが、都心に向かうにつれて多くの乗客が乗りこんできますので、押上手前ではそれなりに混雑します。このほかに北総鉄道沿線に住んでいて都心に通う人の流れもあります。

集中率とはラッシュに集中する割合です。極端な話、集中率が100%であれば、ラッシュ以外に全く使われないということです。20%以下が集中率が低め(朝も日中もまんべんなく利用されている)、30%以上が集中率が高め(ラッシュ以外は空いている)と判断できます。集中率は30%台と高めです。これは、日中時間帯の京成電鉄の利用者が都営地下鉄志向ではなく、日暮里(山手線乗りかえ)志向であることをうかがわせます

乗客半減区間はありません。つまり、青砥よりでも押上よりの半数以上の利用があります。それだけ、全線を利用する人が多いのです。

混雑状況の現場調査

ここまでは公式の統計データから解析してきました。実際の調査結果は以下のリンクにあります。

夕方ラッシュ時の都営浅草線の混雑状況(蔵前→浅草、現場調査)
直通先の都営浅草線の夕方ラッシュ時の混雑状況を調査しました。調査区間が押上よりですので、京成押上線の混雑状況に近いでしょう。空いてる穴場の電車がどれであるかもきちんと示しています。

休日日中時間帯の都営浅草線の混雑状況(日本橋-宝町、現場調査)
直通先の都営浅草線の休日の利用状況を確認しました。調査区間は中央よりですが、京成押上線の混雑状況の推定には役立つことでしょう。こちらも穴場となる電車が何かを示しています。

23区の各路線の混雑状況のまとめ

京成押上線以外の路線の混雑状況はどうでしょうか。路線ごとに最混雑区間と混雑率をまとめました。また、各路線についての混雑基本データへのまとめへのリンクも整備しています。

東京23区の電車の混雑データまとめ(最新版)

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都内から都心の勤務地に勤務する場合の経路と最混雑区間を簡単に判定するシステムを作成しました。

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都市鉄道に関する統計データは以下の書籍を参考にしています。本記事の内容を深く知りたい人はぜひ購入してみてください。(2022年時点で平成30年度版が最新です)

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