私がナイトジェット(オーストリア連邦鉄道が運行する夜行列車)を予約しようと思ったところ、世間にはその方法を懇切丁寧に書いたサイトが見当たらず、大変困りました。ならば私が書いてやろうと思ったのでした。
※JCB以外のクレジットカードを所有している人はオーストリア連邦鉄道のサイトから予約しましょう!そのほうが安いです。私が方法を懇切丁寧に記しています。
以下の記述が、ナイトジェットを予約しようとしている日本人(さて、どの程度いるのでしょうか)の助力となれば、私としては望外の喜びです。
※オーストリア連邦鉄道のサイトのほうが安いのですが、JCBに対応していないので、JCBのクレジットカードしか持っていない人は、ドイツ鉄道のサイトから予約することになります。
ナイトジェットとは?
そもそもナイトジェットとは何でしょう?詳しく書くと長いので簡単に述べますが、オーストリア連邦鉄道の運行する夜行列車です。ウィーンを中心に各方面に運転されています。オーストリア国内(といっても北海道程度の広さです)のみならず、イタリア、ドイツ、スイス、他の中欧にも足を伸ばしています。ドイツに足を伸ばす列車については、ドイツ鉄道のサイトから予約できるのです。
※オーストリア連邦鉄道のシステムを使用しているようです。
中央ヨーロッパの夜行列車~ナイトジェットの概要と運行形態解析で詳細に述べています。
実際の予約方法
実際の手順の説明
さて、実際の手順を説明いたします。予約画面の事例を示しながら説明することで、よりわかりやすくしています(やさしー)。
1. ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)の公式サイトを開く
まずはドイツ鉄道の公式サイトを開きましょう。ドイツ鉄道 DB と検索すればそれっぽいサイトが表示されます。
2. 言語を英語に切り替える
私はドイツ語より英語がまだ理解できる(得意と言っていない!マシなレベルですよ、誤解しないでね)ので、英語に切り替えます。日本語の表示がないのはしょうがないですよね…。
※ドイツ語の内容がよくわかる人はこんなページを見ないことでしょう。
3. 区間を入力
今回はウィーンからコブレンツまで乗車することを考えましょう。出発駅のWienと到着駅のKoblenzを入力します。ここで日本語入力はできませんので、現地の言語に合わせましょう。ウィーンは英語表記ではViennaですが、ドイツ語表記でも問題ありません。
4. 日付を入力
ナイトジェットは相当前から予約できますので、早めに予約しましょう。前日や当日だと個室寝台は空いていないことが多いので、個室寝台を予約したければ早めの手配が良いでしょう。カレンダーで出発日を選択するだけです。出発時刻がわからない?そんな人はナイトジェットの運転系統がまとまっているページから読み取るのが良いでしょう。
※2018年2月現在ではナイトジェットの公式サイトから運転系統ごとの時刻表一覧は掲載されていません。
5. 人数を確認して検索
ここまで人数を入力する画面はありませんでしたが、この黒枠で囲った部分で人数を入力します。個別にBahn Card (年会費を支払うことで1回ごとの乗車が割安になるカード)の有無を選択する画面があります。私はそのようなカードを所有していませんし、所有するつもりもありませんので、ここでは「No Bahn Card」を選択します。多くの旅行者も同様でしょう。
※割引の一覧にレイルパスはありませんでした。レイルパス所持者は現地で予約せよということなのでしょう。
6. 列車を選択
私が入力した時刻は20:00ですが、これはウィーンを20時台に出発することを知った上での入力です。狙い通り、希望の列車が一番上に表示されました。これを選択しましょう。乗り換え回数が0でNJ(ナイトジェット)と表示されていることもわかると思います。
7. 年齢を入力
ドイツ鉄道には若者割、高齢割などのような年齢による割引制度が存在するようです。そのため、年齢を入力する必要があります。ここでは適当な年齢を入力しておきましょう。当然、これらの年齢であれば割引適用となりますが、その際に身分証を携帯することは当然でしょう(日本の免許証だと和暦だから厄介ですね、そんなときはパスポートですね)。
8. 部屋を選択
次に、ランクを設定します。上から座席車、簡易寝台車(日本でいうB寝台と思ってください)、個室寝台車を選択するのです。
個室寝台は、1人用~3人用まで同一の室内です。これを1人で使うか、3人で使うか、の違いです。安いプランは相部屋を覚悟(誰も来なければ運が良いね!)するというもの、高いプランは個別で使用できるというものです。人見知りの私は誰かと相部屋になるのは嫌なので、独り占めプランを選択しました。
個室寝台は2タイプありますが、基本は同じです。高い部屋はトイレとシャワーが部屋に備わっていて、安い部屋には備わっていません。
9. 会員登録するかを選択
次に、会員登録するかどうかの画面が現れます。私はこれっきりと考えていますので、会員登録はしません。会員登録すれば特典があるのでしょうが、日本在住の私にとってみたら全くメリットがないのです。そんな人は右下のBooking without registering を選択します。
10. オンラインチケットを選択
送付方法は郵便とオンラインを選択できます。日本まで郵送してもらうのも大変でしょうから、私はオンラインチケットを選択しました(というよりどのように住所を入力するのだろうか?)。メールでPDFファイルとして送付されますので、これを印刷した上で当日に持参するのです。
※当日は予約したクレジットカードを忘れないようにしましょう。
11. ホテルの予約をするか選択
ドイツ鉄道はここで稼ごうとするたいへん気が回るので、宿泊手段の提案もしてくれます。私は日本のトラベルサイトで予約するつもりですので、このような気遣いは気持ちだけ受け取ることにして、先に進みます(Proccedをクリック)。
12. 個人情報を入力
個人情報を入力します。重要な箇所は氏名(パスポートと同じ表記)、国籍、メールアドレスでしょう。住所は日本式ではないので、どのように書いたら良いのかわかりません。それっぽく書いておきました。
13. クレジットカード番号を入力
最後にクレジットカードの番号を入力します。私の所有するJCBカードがありましたので、一安心です。
14. DBからのメールの添付ファイルを印刷
このようにすると、瞬時にDBからメールがやってきます。このメールに添付されているPDFファイルを印刷します。家にプリンターがない?そんな人はUSBメモリにPDFファイルを保存してコンビニで印刷するだけです。
メールが送られてきました。
要約すると、「A4で印刷してから身分証明書と印刷物を携帯して乗り込め、他人に使わせるな」ということです。
予約方法まとめ
ネットショッピングをやったことがある人であれば、特に難しいことはありません。注意点は以下の通りでしょう。
・クレジットカードは必須である
・座席、簡易寝台、個室寝台の区別が付いていること
・出発地と到着地のつづり、時刻表をある程度把握していること
私が苦労した点を列挙した上で、詳細なマニュアルを作成させていただきました。これが大いに役に立つことでしょう。
ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。
Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト
また、その予約にはクレジットカードが便利です。
個人的にはエポスカード がおすすめです。海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。
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