プラハのターミナル駅を楽しむ(プラハ本駅の構造、18年プラハ旅行記)

記事上部注釈
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プラハ観光といえば、プラハ本駅です!(よね?)そんなプラハ本駅についての記事を執筆していませんでした。そこで、ここではプラハ本駅そのものについて述べます。プラハ本駅の位置、構内の様子、中心街とのアクセスといった実用的な側面、そしてベルプラハ本駅に発着する列車の表情といった趣味的な側面の2つの面からプラハ本駅の実態に迫ります。さらに、もう1つのターミナル駅のプラハマサリク駅についてもレポートします。

プラハ本駅全景

写真1. プラハ本駅全景

中心部に位置するプラハのターミナル駅

まずは、プラハ中心部に位置する2つのターミナル駅を紹介します。プラハ本駅とプラハマサリク駅があり、プラハ本駅には長距離列車と短距離列車が、プラハマサリク駅には短距離列車が発着します。プラハ近郊の観光をするのでなければ、プラハマサリク駅に行くことはないでしょう。なお、若干ながら、プラハマサリク駅のほうが、中心街(共和国広場や旧市街広場)には近いです。

プラハ本駅を楽しむ

それでは、プラハ本駅について紹介しましょう。プラハ本駅は1871年に開業しています。開業当初はオーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフから名前をとり、フランツ・ヨーゼフ駅として開業しています(当時はチェコはオーストリア領でした)。現在の名前になったのは、共産党政権時代です。その前のウィッドロー・ウィルソン駅(東欧の民族自決を唱えた当時のアメリカ大統領ウィルソンからとった)だと、(共産主義の大元ソ連の)敵国アメリカの名前があって不都合だったのでしょう。私としては、人名を使うより、プラハ本駅という単純な名称が良いと思います。

プラハ本駅の位置

プラハ本駅は以下の場所に位置します(図1)。

図1.プラハ本駅の位置(いつも通りGoogleマップからの引用)

プラハの市街地までは遠くはないものの、歩いてすぐという位置ではありません。旧市街広場へはトラム、ヴァーツラフ広場へは地下鉄でアクセスするような位置関係です。観光がてらゆっくり歩くのも楽しいかもしれません(大荷物を持っての移動は強く勧めません)。

なお、プラハ本駅から各観光スポットへのアクセスについては、関連記事をご覧ください。

こちらもチェック!関連リンク

主要な目的地についてアクセス方法をまとめました。目的地をクリックすると、その目的地に向かうための方法を書いています。例えば、プラハ城に行きたい場合は、プラハ城の項目をクリックしてもらうと、(カレル橋という前の目的地から)プラハ城へのアクセス方法を書いています。

※いずれも別ウィンドウで開きます。

・プラハの旧市街を楽しむ(18年プラハ観光)

・プラハのカレル橋を楽しむ(18年プラハ観光)

・プラハ城を楽しむ(18年プラハ観光)

・ペトシーン公園からプラハ市内を眺める(18年プラハ観光)

・ヴルタヴァ川沿いの風情を楽しむ(18年プラハ観光)

プラハ本駅の構造

プラハ本駅は、スルー式の駅です。ヨーロッパの駅のイメージといえばホームが突き当たっていて、その先には大きな屋根があるというものでしょう(私鉄のターミナルに多い形態ですね)。しかし、プラハ本駅はそのような形態ではなく、線路は通り抜けるタイプです。JR新宿駅をイメージすると良いかもしれません。ただし、大きな屋根がホームを覆っており、この点はヨーロッパの駅のイメージそのものですね。

線路は南北に通っており、出入口は西側にあります。出入口から近いほうが1番線、遠いほうが11番線です。西側の出入口から地下鉄やトラムにアクセスできます。というより、地下鉄やトラムに乗らないと、中心部にアクセスできません。

地上にホームがあり、地下にコンコースがある構造です。コンコースにはスーパーマーケットがあり、軽食(パンなど)や飲料水の入手に重宝します。

プラハ駅構内

写真2. 駅構内にあるエスカレーターと構内の店舗

プラハ駅構内

写真3. プラハ本駅のコンコース

プラハ駅構内

写真4. プラハ本駅の発車案内

プラハ駅構内

写真5. プラハ本駅のコンコース

プラハ本駅のコンコースを撮影しました(写真2-5)。赤い天井が印象に残ります。

コンコースからエスカレーターを上がる(写真2)と、各ホームにつながる通路にアクセスできます。これはエスカレーターだけではなく、エレベーターでも昇降可能です(写真3)。どのホームから発車するかは発車案内で確認できます(写真4)。発車案内にホームがなかなか表示されませんが、15分くらい前には表示されます。私はそのことを知っていたので、黙って待っていましたが、近くにいた旅行者はあわてていたようです。その証拠に私に聞いてきました。プラハ初心者の私に聞くことはどうかと思いますが、先方は私が列車に慣れていた人のように見えたのでしょう。このようにして旅行者が旅行者に教える場面が発生したのです。

メインエントランス

通常使うぶんにはあまり関係ありませんが、プラハ本駅にはメインエントランスがあります。非常に荘厳な空間に思えました。

プラハ本駅のメインエントランス

写真6. プラハ本駅のメインエントランス

プラハ本駅のメインエントランス

写真7. プラハ本駅のメインエントランス

プラハ本駅のメインエントランス

写真8. プラハ本駅のメインエントランス

プラハ本駅にはメインエントランスがあり、教会のように荘厳な空間になっています(写真6-8)。この駅舎は20世紀初頭に建てられており、近年改装されています。現在は地下のコンコースに機能面を譲っていますが、このような荘厳な建物を残していることは特筆すべきことです。

プラハ本駅で列車を見る

プラハ本駅はチェコでは大きな駅ですが、正直なところ、ベルリン中央駅やウィーン中央駅ほどターミナル感はなく、どことなくローカル感が漂います。また、私はこれら2駅よりも雑然とした雰囲気を感じました。一部の旅行記では「東欧特有の寂しい雰囲気」と書いていましたが、コンコースにいる限り寂しい雰囲気はありません。ただし、夜のホームは暗く、夜行列車の撮影には難儀しました(駅構内は自由に入れます)。

そんなホームをご覧いただきましょう。

プラハ本駅ホーム

写真9. チェコ国鉄の長距離列車が到着

ドーム型屋根と列車のツーショットが実現しました(写真9)。この列車は国内列車と思います。

プラハ本駅ホーム

写真10. プラハ近郊列車(左側)と国際特急列車(右側)が到着

プラハ本駅ホーム

写真11. 短編成の列車が停車中

プラハ本駅ホーム

写真12. プラハ近郊列車が停車中

プラハ本駅とレジオジェット

写真13. リジオジェットが停車中

他にもさまざまな列車がやってきます。プラハ近郊列車と国際特急列車の並び(写真10)、短編成の列車(写真11)であったり近郊列車(写真12)、リジオジェット(写真13)であったりです。リジオジェットはチェコ国鉄による運行ではありませんから、各種鉄道パスは使えません。ヨーロッパには同じ線路を使用しても同じ会社による運行とは限らないのです。

プラハ本駅の南側から列車を見る

プラハ本駅の南側には跨線橋があり、そこからプラハ本駅に出入りする列車を眺められます。ここではつべこべ言わずに美しい列車郡をご覧いただきましょう!

プラハ本駅から発車!

写真14. プラハ本駅から発車!

プラハ本駅から発車!

写真15. プラハ本駅から発車!

プラハ本駅から発車!

写真16. プラハ本駅から発車!

プラハ本駅に到着!

写真14. プラハ本駅に到着!

短い時間に多くの列車を見ることができました。プラハ近郊列車の発車シーン(写真11)、特急列車の発車2本(写真12-13)、ローカル列車の到着(写真14)です。ローカル列車の割合が少ない?それに対する疑問は後で記します。

プラハ本駅の近くから見る

写真15. プラハ本駅の近くから見る

跨線橋と駅を結ぶ道路からも撮影できました(写真15)。ただし、ここは途中で歩道がなくなりますので、歩かない方が良いです。

プラハマサリク駅を楽しむ

プラハマサリク駅の位置を示します(図2)。

図2. プラハマサリク駅の位置(またGoogleマップからの引用ですか)

最寄りのトラムの停留所から共和国広場まで1駅と、歩けなくはない距離です。私も歩きました(そして少し迷いました)。この駅はスルー式の駅ではなく、頭端式の駅です。多くの人がイメージするヨーロッパの駅ですね。

プラハマサリク駅は1845年に開業しています。当初はプラハの代表駅でした。現在は地元の利用客が主体で、私が訪問した際も観光客らしい姿はありませんでした。「マサリク」はチェコスロバキア独立時の大統領の名前です。それまではチェコはオーストリアの一地方でした。それが民族自決の原則にのっとり(仮想敵国の国力を削ごうとしたイギリスとフランスの策略もあったでしょう)、チェコスロバキアが独立したのです。そのチェコとスロバキアが分裂したのはまた別の話です。

この駅からは多くの普通列車が発車します。そのため、プラハ本駅では特急列車の割合がたかったのです。

プラハマサリク駅

写真16. プラハマサリク駅を横から眺める

プラハマサリク駅を横から眺めます(写真16)。正面から撮影し忘れていました…。

プラハマサリク駅

写真17. プラハマサリク駅のコンコース

プラハマサリク駅

写真18. プラハマサリク駅のコンコース

コンコースの様子も収録します(写真17-18)。のんびりしていました。

プラハマサリク駅

写真19. プラハマサリク駅に停車中の普通列車

本当のローカル列車が停車していました(写真19)。

前後を読みたい!

プラハの観光名所を見てみましょう!以下のページにまとめています。

プラハ観光のまとめ(18年プラハ観光)

前後でこれらを観光しました。

←(前)プラハのトラム・地下鉄の利用方法と実乗(18年プラハ観光)

(次)プラハからウィーンまで列車(レイルジェット)で移動→

※別ウィンドウで開きます。

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