特急いなほの乗車記(新潟→秋田、車内と車窓も収録、22年夏)

記事上部注釈
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羽越本線の代表的な特急列車のいなほ号。近年の在来線特急のなかではそれなりに長い距離を走る存在でもあります。そんな特急いなほ号に乗ってみました。

写真1. 新潟に入線する特急いなほ号

復習:特急いなほ号の概要

まず、特急いなほ号の概要を示します。

特急いなほ号の概要

  • 運転区間:新潟-秋田(白新線、羽越本線経由)
  • 編成:E653系7両編成
  • 運転本数:1日7往復(新潟-酒田、酒田以北は1日2~3往復)
  • 所要時間:2時間15分程度(新潟-酒田、新潟-秋田は3時間40分程度)

特急いなほ号は新潟と秋田を結ぶ特急列車です。7両編成と立派な編成を誇っていますが、酒田以北は1日2往復(多客期は1日3往復)と便利なダイヤではありません。酒田以南では1日7往復運転されており、地方の特急としては最低限の利便性を確保しています。

所要時間は新潟-酒田で2時間15分程度、新潟-秋田で3時間40分前後です。意外なことに、新潟-酒田のほうが酒田-秋田より遠いのです。新潟-酒田だけでは需要が大きくないという声もありましょうが、上越新幹線と接続し、東京地区-庄内地方の連絡列車という役割も担っています。そのためか、新潟で上越新幹線と同時に特急券を買うと特急いなほ号の特急料金が半額になるという乗継割引が適用されています。

特急いなほ号の車内

特急いなほ号の車内を紹介します。

写真2. 特急いなほ号の全景

特急いなほ号の客室全景です(写真2)。青色の座席に黄色のカバーが映えます。完全な補色ではありませんが、紫よりの青色と黄色は補色ですので、色彩学の明瞭性の原理に合致します。座席数が多いように見えます。これは、常磐線時代に多くの座席数を求められたことによります。シートピッチは910mmとJRの特急としては狭めです。

写真3. 座席の様子

座席の様子を横から撮影しました(写真3)。青い座席が映えます。特急しらゆきは赤系の色を使っているので、印象が変わりますね。

写真4. 室内の雰囲気

車内客室内の雰囲気です(写真4)。直線的な天井が印象に残ります。

写真5. 室内の雰囲気

逆の角度も撮影しました(写真5)。ガラスの扉で開放感を演出し、その扉にはE653と表記されていて、E653系というアイデンティティを主張しています。

写真6. 座席の背面

座席の背面です(写真6)。チケットホルダ、大型の背面テーブルが備わった座席です。プラスチックが多用されていて、それを隠す意図は内容です。2000年ごろの鉄道車両はその傾向が顕著だったように見えます(E653系は1997年登場)。

写真7. リクライニングボタン

ひじ掛けにリクライニング用のボタンが2つあります。1つはリクライニングボタンです。そしてもう1つは座面スライド機能です。そう、E653系のシートには座面スライド機能も付いており、座面を前にスライドできるのです。ボタンの位置は直感でわかりやすいです。

情報:E653系に座面スライド機能がある理由

座面スライド機能がある理由は鉄道雑誌(鉄道ジャーナル1998年7月号)に明記されています。大柄な人は座面に奥行きがあると良く、小柄な人は奥行きは不要です。それを乗客自身で調節できるようにするための機能です。

写真8. 客用ドアの様子

客用ドアです(写真8)。新潟駅で撮影したものですが、デッキレスでホームと車両の段差はそこまでありません。これはサービス向上の1つの見識です。常磐線時代では首都圏側ではホームが高く、車両の段差は小さかったので、ステップはありません。

写真9. デッキの様子

デッキの様子です(写真9)。プラスチック感が前面に出ていた客室と異なり、木目を意識した色づかいが広がります。また、デッキの扉は青系のアクセントカラーが使われており、扉があることが一目で分かるようになっています。

写真10. デッキの風景

デッキを別の角度から撮影しました(写真10)。床の明度が低く、シックな空間をイメージしているように感じます。汚れが目立たないという効果も見込め、そちらを意図したのかもしれませんが…。

特急いなほに乗る

さて、実際に乗ってみましょう。

ステージ1. 新潟→酒田

写真11. 新潟に入線する特急いなほ1号

いなほ1号が新潟駅5番線に入ってきました(写真11)。てっきり白新線側にある車両基地から回送されてくると思っていたのですが、越後線側から回送列車としてやってきました。白山の中線に留置していたのでしょう。そうであれば、白山始発として多様なニーズに応えたほうが良さそうに思います。

写真12. 上越新幹線と同じホームで乗りかえられる

新潟では5番線発着で(間に自動改札があるものの)上越新幹線と同じホームで乗りかえられます(写真12)。ただし、この5番線はあまり活用されていません。多くの電車をこのホームに発着させ、新幹線との乗りかえを改善するのも良さそうです。

写真13. 新潟を発車!

新潟を発車しました(写真13)。5番線は南側にありますが、白新線は北側に位置しますので、ポイントを渡ります。

写真14. 一番北側(左側)にやってきた

ポイントを渡り、一番北側の線路にやってきました(写真14)。住宅街が広がります。

写真15. 広い道路を渡る

広い道路を渡ります(写真15)。国道8号線でしょうか。

写真16. 高架区間は終わり

高架区間は終わり、地上に降りてきました(写真16)。このあたりまで信越本線と並走というか線路を共用しているというか、そんな区間です。このあたりに上沼垂信号所があります。新潟-東新潟/越後石山の駅間距離は長いので、信越本線の駅扱いで上沼垂駅があっても良さそうです。

写真17. 新潟の機関区がある

新潟の機関区があります(写真17)。

写真18. 阿賀野川を渡る

阿賀野川を渡ります(写真18)。この夏の大雨の影響で、水が濁っています。

写真19. 水田を走る

住宅街を抜けて水田を走ります(写真19)。私の印象ですが、越後線沿線や信越本線沿線よりものどかな風景に見えます。とはいっても、新潟よりの20分間隔運転は共通です。

写真20. 住宅街に入る

住宅街に入ります(写真20)。

写真21. 豊栄に停車!

豊栄に停車します(写真21)。「とよさか」と読みます。ここまで新潟都市圏として20分間隔で普通が運転されます。

写真22. 水田を走る

水田を走ります(写真22)。米どころであることを実感する光景です。

写真23. ショッピングゾーンもある

ショッピングゾーンもあります(写真23)。国道沿いにチェーン店が広がる光景です。

写真24. 西新発田を通過!

西新発田を通過します(写真24)。イオンモールがあり、ここの最寄駅としてある程度利用がありそうです。

写真25. まもなく新発田に停車

そうしているうちに新発田に近づいてきました(写真25)。ここ新発田までは白新線を走り、新発田から羽越本線に入ります。新津-新発田の羽越本線は旅客輸送的にはローカル線、ただし長距離貨物用の動脈という区間です。白新線は新潟と新発田を結ぶ路線です。でも「白」という地名はありません。これは越後線で隣の白山を取ったものです。これは新潟駅の移設などの複雑な経緯が絡んでいます。

写真26. 新発田に停車!

新発田に停車します(写真26)。

写真27. 新発田を発車!

新発田を発車しました(写真27)。

写真28. 水田を走る

羽越本線に入りますが、水田を行く光景は変わりません(写真28)。

写真29. 加治川を渡る

加治川を渡ります(写真29)。

写真30. 水田を走る

水田を走ります(写真30)。

写真31. 水田を走る

こちらはやや黄色くなっていました(写真31)。

写真32. 中条に停車!

中条に停車します(写真32)。そこまで大きい駅のようには見えませんが、胎内市の代表駅ということで停車しているのでしょうか。

写真33. 胎内川を渡る

胎内川を渡ります(写真33)。

写真34. 日本の原風景を走る

このあたりは海からそう近くなく、丘と田畑が続く光景が広がります(写真34)。日本の原風景とも呼べる空間です。

写真35. 水田を走る

水田を走ります(写真35)。

写真36. 坂町に停車!

坂町に停車します(写真36)。駅前の街の規模は大きくありませんが、米坂線の分岐点ということで停車します。もっともいなほ1号に接続する米坂線は新潟始発の快速べにばなですので、ここまで特急料金をわざわざ支払うことはありませんが、米沢方面からの列車と1時間の待ち時間で接続しています。

写真37. 砕石場がある

砕石場があります(写真37)。砕石場は製造業で、採石場は製造業ではないと何かで勉強したことをふと思い出しました。

写真38. 荒川を渡る

荒川を渡ります(写真38)。

写真39. 水田が広がる

水田が広がります(写真39)。

写真40. 丘が迫ってきた

そう思っていたら、丘に迫りました(写真40)。

写真41. 村上に停車!

村上に停車します(写真41)。新潟地区の普通電車の運転はここまでです。

写真42. 村上の新興住宅街を走る

村上の新興住宅街を走ります(写真42)。

写真43. 車内の電気が消える

車内の電気が消えます(写真43)。

写真44. 車内の電気が消える

やはり車内の電気が消えています(写真44)。これは車両の故障などではありません。村上以南は直流電化区間、間島(村上より1つ秋田寄りの駅)以北は交流電化区間となっており、村上-間島には両者の電気がやってこない死電区間(デッドセクション)が存在するためです。

補足:直流電化区間・交流電化区間とデッドセクション

鉄道の電化方式は大きく分けて2通りあります。

  • 直流電化は直流の電気(電子の動く向きが変わらない)を取り入れる方式
  • 交流電化は交流の電気(1秒に何回か電子の動く向きが変わる)を取り入れる方式
    ※1秒に何回向きが変わるのかを示す数が周波数と呼ぶ
両者にはそれぞれ利点・欠点があり、その場に応じた電化方式が選択されます。直流の電気と交流の電気を相互に接することはできませんから、両者の間には電気が通らない場所を設定する必要があります。それをデッドセクションと呼びます。

新潟地区の電車は直流電化区間にしか対応していないので、村上以北には入線できません。秋田地区の電車は交流電化区間にしか対応していませんから、秋田地区の電車は村上駅に入ることもできません。そのため、村上以北は(新潟地区の電車でもなく秋田地区の電車でもなく)ディーゼル車が使われています。電化区間にディーゼル車というのも妙な話ですが、乗客が少ない区間であることや周辺の非電化区間と車両を共用できるという利点を取ったのでしょう。

写真45. 車内の電気が点いた

車内の電気が点きました(写真45)。交流電化区間に入ったのです。

写真46. 三面川を渡る

三面川を渡ります(写真46)。

写真47. 日本海沿いを走る

日本海沿いを走ります(写真47)。この区間の車窓はなかなかのものがあり、この車窓目当てのリゾート列車の「海里」があるほどです。

写真48. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真48)。

写真49. 間島を通過!

間島を通過します(写真49)。

写真50. 海岸沿いの水田を眺める

海岸沿いの水田を眺めます(写真50)。

写真51. 国道345号線と並走する

国道345号線と並走します(写真51)。新潟と青森を結ぶ国道は7号線のはずですが、その姿はありません。それもそのはずで、このあたりでは内陸部を通っています。

写真52. 畑を行く

畑を行きます(写真52)。ずっと海岸沿いを通るのではなく、海岸線から若干離れる箇所もあります。

写真53. 海が近づいてきた

海が近づいてきました(写真53)。

写真54. 海が見える

日本海が再び見えてきました(写真54)。

写真55. 岩がある

大きな岩があります(写真55)。

写真56. 岩がある

このあたりには岩が多いです(写真56)が、太古の昔は山で海や水の浸食により、岩にまで分解されたのでしょうか。もしかしたらはるか遠くの未来(羽越本線どころか人類が存在しているかわからないくらいの未来)にはここの岩は砂浜の砂になっているのかもしれません。

写真57. 国道345号に走る車を発見!

国道345号線を走る車を発見しました(写真57)。

写真58. 自動車の走っていない国道345号線

自動車を追い抜いたら、国道から自動車の姿が再び消えました(写真58)。自動車の往来がこの程度なわけですから、この区間のローカル輸送の量もたかが知れているのかもしれません。

写真59. 海岸沿いの集落を通る

海岸沿いの集落を通ります(写真59)。

写真60. 昔ながらの民家も姿を見せる

昔ながらの民家も姿を見せます(写真60)。新潟駅周辺よりも昔からある集落という印象を抱きます。

写真61. 岩の大きさが小さい

さっきの岩よりも大きさが小さいです(写真61)。夏なのか、人が海岸線に立っています。

写真62. 自動車を追い抜く

自動車を再び追い抜きます(写真62)。この場面だけを見ると特急いなほ号は高速と思いますが、真のライバルは国道7号線であったり、内陸にある日本海東北自動車道です(2022年時点ではこの区間だけは自動車道はありません)。

写真63. 海岸を走る

海岸沿いを走ります(写真63)。

写真64. トンネルに入る

トンネルに入ります(写真64)。

写真65. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真65)。

写真66. 今川を通過!

今川を通過します(写真66)。地図を眺めると、このあたりに海水浴場があります。新潟市内の人だとこのあたりの海水浴場と柏崎付近の海水浴場のどちらに行くのだろう?

写真67. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真67)。

写真68. 海岸沿いを人が歩く

海岸沿いを人が歩いています(写真68)。

写真69. 道に車がとまっている

道に車がとまっています(写真69)。このあたりの海に入る人たちでしょうか。

写真70. 集落が見える

集落が見えます(写真70)。このあたりの駅は2~3時間待ちがあります。いくら沿線人口が少なくともこれは待たせすぎに思えます。2両編成であれば、1両編成に変更することで増発することは可能に見えます。

写真71. 橋が見える

脇川大橋が見えます(写真71)。

写真72. 材木がある

材木があります(写真72)。これは何だろう?

写真73. 荒涼とした海岸線を走る

荒涼とした海岸線を走ります(写真73)。

写真74. 越後寒川付近を走行中

越後寒川付近を走行中です(写真74)。

写真75. 県道を渡る

県道を渡ります(写真75)。

写真76. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真76)。

写真77. 墓参りの人が見える

墓参りの人が見えます(写真77)。私が乗ったのが8/15ということもあり、お盆のお墓参りに行く人が見られます。

写真78. まもなく府屋に停車!

まもなく府屋に停車します(写真78)。

写真79. 府屋に停車!

府屋に停車しました(写真79)。このあたりとしては大きな集落があるために、特急停車駅に選ばれたのでしょうか。

写真80. 大川を渡る

府屋を出発すると、大川を渡ります(写真80)。

写真81. 少しのどかな風景になってきた

少しのどかな風景に変化してきました(写真81)。もう少しで北陸地方(中部地方)とはお別れです。

写真82. 新潟県と山形県の県境付近を走行中

新潟県と山形県の県境付近を走行中です(写真82)。国道7号線や羽越本線の両者の県境はトンネルや河川による自然の境ではありません。

写真83. 鼠ケ関付近を走行中

住宅街に入ります(写真83)。ここは山形県であり、東北地方です。先ほどの海岸線と大して離れていませんが、生活圏などが異なり住民の意識も別方向に向いているのかもしれません。

写真84. 赤い橋が印象的

赤い橋が印象に残ります(写真84)。

写真85. 海岸沿いを走る

中部地方だの東北地方だのというのは人間の都合です。自然には関係なく、先ほどと同じような海岸沿いを走ります。

写真86. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真86)。とはいえ、新潟県内よりもやや民家が多い印象もあります。そのためか、先ほどの鼠ヶ関から酒田方面に向かう列車も設定されています。

写真87. 住宅街に入る

住宅街に入ります(写真87)。

写真88. あつみ温泉に停車!

あつみ温泉に停車します(写真88)。

写真89. 海岸沿いを走る

あつみ温泉を出て少しの間は海岸沿いを走ります(写真89)。

写真90. 海岸沿いを走る

海岸沿いを走ります(写真90)。

写真91. 海岸沿いから離れる

ここで海岸沿いから離れ、トンネルに入ります(写真91)。

写真92. 庄内平野に入る

庄内平野に入ります(写真92)。

写真93. 速度が上がり始めた

村上から海岸沿いでカーブが多かったのですが、このあたりからカーブが少なくなり、速度が上がります(写真93)。

写真94. 庄内平野を高速で走る

庄内平野を高速で走ります(写真94)。

写真95. 住宅街がある

鶴岡に近づき、住宅街が広がります(写真95)。鶴岡は山形県第2の都市ですから、それなりに住宅も多いです。

写真96. 鶴岡に停車!

鶴岡に停車します(写真96)。旧市街は駅からやや離れた場所にあるようです。

写真97. 住宅が広がる

住宅が広がります(写真97)。

写真98. 赤川を渡る

赤川を渡ります(写真98)。

写真99. 水田を走る

庄内平野も日本有数の米どころです(写真99)。水田がどこまでも広がります。

写真100. 畑もある

とはいえ、水田ばかりではありません。畑もあります(写真100)。

写真101. 余目に停車!

余目に停車します(写真101)。鶴岡と酒田の中間にあり、陸羽西線(またはその代行バス)に接続する駅です。そのためか特急が停車します。

写真102. 水田を走る

水田を走ります(写真102)。

写真103. 住宅も見えてきた

酒田に近づき、住宅も見えてきました(写真103)。酒田は山形県第3の都市です。庄内平野で鶴岡を双璧をなす都市です。

写真104. 酒田に近づいてきた

酒田の中心部に近づいてきました(写真104)。

写真105. 酒田に停車!

酒田に停車します(写真105)。

写真106. 酒田で降りる乗客もいる

酒田で降りる乗客も見られます(写真106)。ここで新潟支社から秋田支社に入ります。同時に最高速度も120km/h(村上-鶴岡の一部区間は100km/h以下)から95km/hに下がります。というよりも、酒田以南は山形県が主体となり高速化工事が行われ、最高速度が向上したのです。

ステージ2. 酒田→秋田

酒田までは高速化がなされた区間ですが、酒田からは最高速度は95km/hのままのある意味ローカル区間です。

写真107. 酒田を発車!

酒田を発車しました(写真107)。

写真108. 酒田港方面の線路が分岐

酒田港方面の線路が分岐します(写真108)。酒田港までは非電化ですが、本線と分岐する箇所は複線電化のように見えます。このあたりは住宅街も多く、酒田発着のディーゼル列車を酒田港まで延長するとともに、間に1駅設置すると便利になりそうです。

写真109. 水田が広がる

水田が広がります(写真109)。もともと稲作は熱帯で行うことです。目の前の風景は熱帯ではなく、東北地方です。そのための品種改良を行った先人の偉大さを実感します。

写真110. 遊佐付近の光景

遊佐に停車中です(写真110)。駅のメインはこちらと反対側です。特急停車といえど、その特急は1日2往復(多客期は1日3往復)しかありません。これは秋田までの各駅で共通です。

写真111. 海岸線を走る

海岸線に出てきました(写真111)。村上-鶴岡で見られた海岸線と雰囲気が異なります。海岸近くまで丘が迫っていて、その丘はある程度平たい光景です。高原が海の近くにあると言ったら、言いすぎでしょうか。

写真112. 国道7号線と並走

国道7号線と並走します(写真112)。長距離を移動するドライバーは日本海東北自動車道を使うのでしょうが、それにしても往来する自動車の量の少なさに驚きます。

写真113. 荒涼とした風景を走る

荒涼とした風景を走ります(写真113)。村上-鶴岡の海岸線も印象深いですが、こちらの荒涼とした風景も印象に残ります。

写真114. 象潟付近を走行中

象潟付近を走行中です(写真114)。いつの間にか秋田県に入っていました。

写真115. 象潟に停車!

象潟に停車します。「きさかた」と読みます。

写真116. レンガ造りの建物がある

レンガ造りの建物があります(写真116)。列車に乗る人を見送る家族連れが来ていました。まさか列車内を監視するエージェントではないでしょう。

写真117. 海岸近くを走る

海岸近くを走ります(写真117)。風が強いのか、風力発電も見えます。

写真118. 仁賀保付近の光景

住宅街が現れます(写真118)。これは仁賀保付近の風景と記憶しています。

写真119. 羽後本荘付近の光景

この辺りは特急停車駅が多く、10分足らずの間に停車を繰り返します。それもこの羽後本荘(写真119)までで、羽後本荘から秋田まではノンストップで走ります。

写真120. 立派な道路を渡る

立派な道路(国道105号線)を渡ります(写真120)。鉄道ファンとしては、「道路にこれだけ投資しているのであれば、鉄道も国費でアップグレードしては」と文句の1つも言いたくなってしまいます。

写真121. 子吉川を渡る

子吉川を渡ります(写真121)。

写真122. 水田と緑が広がる

水田と緑が広がります(写真122)。

写真123. 山中を走る

山中を走ります(写真123)。

写真124. 海岸沿いに出てきた

荒涼とした海岸線を走ります(写真124)。

写真125. 集落が現れる

集落が現れます(写真125)。

写真126. 再び荒涼とした海岸線を通る

荒涼とした海岸線を走ります(写真126)。この区間は観光列車が走っていませんが、荒涼とした海岸線の車窓見学も観光列車の1つのコンテンツとなりましょう。

写真127. 信号場を通過

信号場を通過します(写真127)。

写真128. 山の中の信号場

山の中の信号場という感じです(写真128)。周囲の様子から、駅にすることはあまり得策ではないでしょう。

写真129. 田園風景を走る

秋田に近づいてきていますが、田園風景です(写真129)。

写真130. 秋田近郊の住宅が見えてきた

と思ったら、急に住宅街に変わります(写真130)。

写真131. 雄物川を渡る

雄物川を渡ります(写真131)。秋田の2つ手前の新屋から秋田へは区間運転の電車が設定されています。都市圏として最低限の輸送を整えるためでしょう。

写真132. 住宅街を走る

羽越本線は秋田の市街地とその近くに新屋と羽後牛島という2駅が設置されていますが、さらに2駅程度設置し、本数も増やせば利用されそうです。

写真133. 秋田に近づいてきた

秋田に近づいてきました(写真133)。

写真134. まもなく秋田に停車!

まもなく終点の秋田です(写真134)。

写真135. 秋田に停車!

秋田の構内に入り、線路が分岐していきます(写真135)。

写真136. 秋田に到着!

秋田に到着しました(写真136)。新潟から273.0km、3時間41分の旅でした。平均速度は74.1km/hとそこまで遅さを感じませんでした。

特急いなほ号に乗ってみて

今回、特急いなほ号に乗ってみました。連休のはざまの平日とはいえ、7両編成の列車は空いていました。自由席であればもう少し混むのかもしれませんが、指定席はガラガラでした。これであれば、3両編成でも事足ります。

特急いなほ号は酒田以北では1日2往復と目を覆うばかりの不便さです。7両編成であれば、このくらい空いていたら減便に至るでしょう。しかし、便利にすれば利用者は維持されるかもしれません。また、酒田以北は95km/hと自動車道が延伸した現在では幹線鉄道としては時代遅れにも見えます。

全般的に幹線特急の栄光を捨てきれないように感じました。酒田以北の110km/h化、2~3両編成による頻発運転(酒田以南毎時1本、酒田以北2~3時間間隔)というようにローカル特急にふさわしい姿を追求したほうが特急いなほ号にふさわしいと思います。そして、さらに振り子車両や車体車両によるスピードアップも実現し、自動車に対する競争力強化も1つの理想像です。

前後も読みたい!

(←前)ドーミーイン新潟の宿泊記

特急いなほ号の乗車記:現在地

秋田駅を楽しむ(→次)

信越・東北旅行のまとめ(22年夏)

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