スイストラベルパスが利用できる路線一覧

記事上部注釈
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スイスの鉄道旅行にとても便利なスイストラベルパス。このトラベルパスはほぼ使える最強のカードですが、一部使えない鉄道路線や、鉄道以外の交通機関で使えるものもあります。今回、その一覧をまとめました。

スイストラベルパス有効範囲

図1. 公式のトラベルマップが最強!

復習:スイストラベルパスの概要

スイストラベルパスは特定の日付のスイス鉄道路線全線(ただし下記の例外はあります)に乗り放題の鉄道チケットです。以下の概念を組み合わせます。

・通用日数:3日、4日、8日、15日
・等級:1等と2等
・連続か否か:連続タイプとフレキシータイプあり
・そのほかの割引:セーバー(2人同一行程)とユース(若者)

このような概念を組み合わせて、各自に最適なものを選択します。例えば、8/10-8/13を連続して鉄道旅行する場合は、連続タイプの4日用が良いでしょう。これが仮に8/12は湖畔でゆっくりして鉄道を利用しない場合は、フレキシー3日用が良いでしょう。

また、2人で行動する場合は、セーバータイプを購入すれば、1人用を2通購入するより割安です。また、1等に乗るのであれば、1等用を選択するのもありでしょう。このように各自で考えて一番良いものを選択します。スイスの特急列車は任意指定制ですので、フランスのTGVのように現地の窓口で指定席を確保する必要はありません。これはドイツやオーストリアと同様で鉄道旅行者には便利なシステムですね!

ここで重要なのは、どの路線で使えて、どの路線で使えないか、という情報でしょう。その情報を以下でまとめました。

使用可否路線の考察

そこで、使用可否路線をまとめました。といっても、すべての路線を挙げるのは芸がありませんので、大原則を示した後に細かな点を確認しましょう。

原則:国鉄と長距離の私鉄では使える

スイスには国鉄のほかに私鉄もあります。例えば、スイスゴールデンパスと呼ばれる、モントルー(レマン湖畔の都市)からルツェルン(スイス中央部の都市)の路線はスイス国鉄の路線ではなく、3つの私鉄が運営する路線です。そのうち、ツバイジンメンからインターラーケンの区間は国鉄の列車が乗り入れます。挙句の果て、ドイツの首都ベルリンから、そのインターラーケンまで直通のICEも運転されているくらいです。

このような細かな内容はその鉄道に乗る場合に把握すれば良いでしょう。ここで私が述べたいことは、私鉄が全国ネットワークひいては国際列車のネットワークを形成していることです。国鉄と私鉄が競合することもありません。オーストリアのウィーンから近郊の温泉街バーデンまで国鉄と私鉄が競合していることもないのです。

このような全国ネットワークを形成している私鉄ではスイストラベルパスが使えます。私のようなマニアはともかく、ただの旅行者が国鉄と私鉄を区別する必要はないのです。利用する上では単純で良かったね!

都市交通にも使える!

ここで重要な事実は都市交通にも使えるという点です。公式サイトの通用路線図を眺めると、Also valid for local public transport(地元の交通機関にも有効)と書いてあります。有効な都市を並べてみます。

・チューリッヒ(スイスで一番の大都市です)
・ベルン(みんなご存知、スイスの首都)
・ジュネーブ(ここも有名な都市ですね)
・ローザンヌ
・バーゼル
・ルツェルン
・モントルー

このほかにも多くの都市で通用しますが、列挙するのも芸がないのでこのあたりにしましょう。

例外:山岳鉄道で使えない場合もある

しかし、山岳鉄道では使えない路線もあります。日本で例えるのであれば、箱根登山鉄道では使えるけど、その先のケーブルカーでは使えないということです。しかし、使える路線もあります。じゃあ、どの路線で使えて、どの路線で使えないのでしょうか。以下で列挙いたします。

・ゴルナーグラード山:半額で利用可能
・ユングフラウ鉄道:25%引きで利用可能
・リギ山:無料で利用可能
・シルトホルン:無料で利用可能
・ティトリス山:半額で利用可能
・グレッシャー3000:半額で利用可能
・ピラトゥス山:半額で利用可能
・ロッシェドネ:半額で利用可能

これを見ると、リギ山に登りたくなりますね!だって無料だし!

追加利用可能、一部の船舶

スイスは山というイメージがありますが、湖も美しいところです。その湖を楽しむ最も良い手段は船に乗ってみることです。その船も乗れます。以下に乗れるものを列挙いたします。特記がない限り、追加料金不要です。

・ルツェルン湖
・ボーデン湖(ただし、オーストリアやドイツにまたがる路線は半額)
・レマン湖(フランスに渡る路線も追加料金不要!)
・ヌーシャテル湖
・チューリッヒ湖

このほかにも船舶が使えるエリアは多くあります。ここで列挙するのがばからしくなるくらいです。

補足:有名な列車は?

氷河急行など、スイスには多くの観光列車があります。そのような列車については、全席指定席であることが多く、指定席の確保が必須です。しかし、逆にいえば、これらの観光列車については乗車券部分は有効です。つまり、観光列車に乗る場合でも、スイストラベルパスは使えるということです。ただし、指定席の確保が必須なので、座席指定料金が必要なのです。このような座席指定料金は鉄道会社のサイトで行えば、比較的割安で済みます。

スイス国内の列車は比較的便利にできています。だからこそ、スイス国内の鉄道旅行の際にはヨーロッパ時刻表は必須です。私は時刻表を購入し、実際にスイスを移動しました。時刻表がなければ苦戦したことでしょう。とはいえ、書店にないことも多いですから、インターネットで買うのも手です。

スイスでの鉄道旅行でのノウハウを収録した記事

スイスではどのように鉄道旅行を楽しめば良いのでしょうか。初心者向けの情報から裏技まで収録しました。

スイス鉄道旅行の基本情報

多くの著名な山々があるスイス。そうはいっても、山以外にも素晴らしい観光地が多くあり、その美しい風景を堪能できる鉄道旅行は魅力たっぷりです。そんなスイス鉄道旅行の基本的な情報をまとめました。

ユーレイルパス(グローバル)についてもまとめました。

ユーレイルパス(グローバル)でスイスで使える範囲

スイスでも使えるユーレイルパス(グローバル)。とはいえ、スイス国内でも使えないエリアがあります。それをまとめてみました。

ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。

個人的にはエポスカード がおすすめです。

海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。

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