上野東京ラインについて考える~輸送障害への対応

記事上部注釈
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鉄道輸送につきものの課題、それが輸送障害です。人身事故、信号トラブル、天変地異(と言ったら大げさかな?)など、枚挙にいとまがありません。輸送障害そのものが生じてしまうのはやむを得ないとして、上野東京ラインはどのように対応しているのでしょう?

このページの概要(目次、タップできます)
  1. 現在の輸送障害への対応
  2. 私の思う改善案

現在の輸送障害への対応

真っ先に思い出すものは、北側3路線は上野折り返し、東海道線は東京折り返しとして、東京-上野を全く動かさなくするという対応です。これは輸送障害の影響を最小限に食い止めるため、と説明がなされるでしょう。しかし、本当にそうなのでしょうか?輸送量の多い東京-上野を止めることが「お客さまへのご迷惑を最小限」にすることなのでしょう?私はそうは思いません。

私の思う改善案

輸送障害の影響を最小限にするという原理から考えると、最小限の区間だけ運転見合わせにするというものです。例えば、東海道線の辻堂で人身事故が発生した場合は、藤沢(辻堂の東側の隣駅)~茅ヶ崎(辻堂の西側の隣駅)のみ運転を中止して、他の区間は平常運転を実施するということです。
しかし、このような対応は困難でしょう。現実には茅ヶ崎には折り返し設備がなく、藤沢の折り返し設備も貧弱(引上線が1本のみ)なためです。それでも、折り返しが可能な駅で適宜折り返し運転を実施すれば、輸送障害の影響は小さくて済みます。大船や平塚を折り返し可能な駅とすれば、大船-平塚のみ運転見合わせとなり、大船以東を利用する乗客には影響がありません。
この両駅で全列車を折り返すのが困難な場合、横浜や品川折り返しを併用しても良いでしょう。横浜以北(最悪品川以北)が通常の運転本数であれば、北側の利用客には迷惑はかからないのです(現在ならば上野-熱海間運転見合わせとなっていることでしょう)。
また、根府川付近の強風(根府川は小田原-熱海間に位置します)が生じた場合など、東京-熱海間での運転見合わせではなく、小田原-熱海間の運転見合わせとなっている例が多いように感じます。小田原以東は通常通り運転しよう、そのような意欲は大変素晴らしいことですし、利用者の1人としては助かります。ただ、この場合、(例えば)熱海発宇都宮行きを丸々運休するという事態は避けてもらいたいものです。可能であれば小田原や国府津始発の特発列車を設定、最悪品川始発の特発列車を運転してもらいたいものです。このように対応すれば、宇都宮線内では見た目影響を受けないのです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    車両も乗務員も折り返しの清掃員(グリーン車)もいないから今のが手一杯なのだと思いますよ
    折り返し容量だけがすべてじゃないから

  2. tc1151234 より:

    コメントありがとうございます。以下、私の考えを簡単に述べます。ただし、「本職」の人ではありませんので、考察不足の点があることはご承知おきください。
    1) 車両について
    折り返しということは、その場に車両があるわけですから、「車両不足」ということにはならないと思います。
    2) 車内清掃
    車内清掃はやるに越したことはありませんが、完全なものができないのであれば、アテンダントによるゴミ拾いだけ実施するなど、手はあるはずです。

  3. 匿名 より:

    車両運用をもっと勉強した方が良いと思います。
    それと、シミュレーション結果を示さないと、説得力がないですよ。

  4. tc1151234 より:

    貴重なご指摘、ありがとうございます。
    民鉄では当たり前のように実施されている以上、JRだけできない理由はないと思うのです。ただし、私は「素人」なので、シミュレーション結果を示す程の知識はありません。あらかじめご了承ください。