ベルリンからチューリッヒの夜行列車(ナイトジェット乗車記)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

ドイツとスイス。場所によっては距離が長く、陸路で移動するには時間がかかります。しかし、距離が長くとも夜行列車であれば時間を無駄にすることはありません。ドイツの首都ベルリンからスイスの最大都市チューリッヒまで夜行列車で移動しました。

写真1. ベルリンで発車待ちのナイトジェット

重要

本記事で詳細に解説しますが、ドイツの鉄道に関する内容を一通り、そして詳しく解説した書籍を出版いたしました。同人誌の流通ルートで販売していますが、いわゆる萌え絵は一切なく一般的な同人誌に嫌悪感を示す人でも抵抗ない内容・体裁になっています。

復習:ベルリンとチューリッヒの位置関係と夜行列車

ドイツとスイスは隣国であり、近い場所であれば徒歩で行き来可能です(国境線の5mドイツ側と5mスイス側をイメージしてください)。一方、遠い場所であれば陸路でしんどい位置関係にあります。では、ベルリンとチューリッヒの場合はどうでしょうか。

図1. ベルリンとチューリッヒの位置関係(googleマップより引用)

ベルリンとチューリッヒは距離があり、陸路で8時間以上かかります。つまり、朝8:00に出発したら到着は夕方の16:00を過ぎるということです。これは時間がかかり過ぎです(実際にドイツ鉄道公式サイトで検索すると7:26→16:00と出力されました)。また、直通列車も頻発しているわけではなく不便です(ダイヤ改正で始発・終着の組み合わせが変わり、直通列車がなくなる可能性もある)。

「8時間かかる」と聞くと、「寝ている間に移動できれば良いのに…」という発想になります。しかし、そんな都合の良いことはあるのでしょうか。実は、そんな都合の良いことがあります。

ベルリンとチューリッヒの間には1日1往復の夜行列車(ナイトジェット)が走っています。ナイトジェットとは、オーストリア国鉄による夜行列車のことです。ベルリンとチューリッヒの間はオーストリアを通りませんが、オーストリア国鉄が夜行列車を運転しています。欧州では線路の所有者と列車の運行者が同一である必要はありません。日本でいうとJR東日本の線路にJR貨物の列車を運転し、そのJR貨物の列車が乗客を乗せる夜行列車というイメージです。

その時刻を示します(表1)。

表1. チューリッヒとベルリンの夜行列車の時刻

NJ409NJ408
1918チューリッヒ中央
Zürich HB
0905
2113バーゼル中央
Basel SBB
0748
2122バーゼル・バディッシャー
Basel Bad Bf
0711
2158フライブルク(独)
Freiburg(Breisgau) Hbf
0619
2231オッフェンブルク
Offenburg
0547
通過バーデン・バーデン0528
2307カールカースエ
Karlsruhe Hbf
0509
0054フランクフルト中央
Frankfurt Hbf
0400
0156フルダ
Fluda
0237
0316エアフルト
Erfurt Hbf
0124
0527ライプツィヒ
Leipzig Hbf
2333
0554ハレ
Halle(Saale)Hbf
通過
0638ビッターフェルト
Bitterfeld
通過
0821ベルリンジュートクロイツ
Berlin Südkreuz
2101
0828ベルリン中央
Berlin Hbf
2051

営業上の施策で興味深いのは、寝台車はナイトジェットとして運転し、座席車はインターシティとして運転されることです。つまり、名目上はナイトジェットとインターシティの連結で走ります。

運転時刻をよく見ると、ライプツィヒ中央駅、フランクフルト中央駅、バーゼルSBB駅を通っていることがわかります。これらはいずれも方向転換が必要な駅です(バーゼルSBB駅は通り抜けが可能だが、通り抜けが可能なのはフランス方面に限定される)。つまり、途中で3回も方向転換するのです。

また、ベルリン発車時点では6両編成(寝台車1両、簡易寝台2両、IC扱いの座席車3両※)ですが、ライプツィヒからプラハ始発の3両をつなぎ9両編成で運転します。9両編成にすることにより、ライプツィヒからチューリッヒまでを列車1本として人件費や周囲の列車への影響を小さくしているのです。夜行列車は頻度が問題になるような交通機関ではないので、短編成・高頻度運転をそこまで考えなくて良いのです。

※外部サイト(vagonWEB)の記述による。vagonWEBは中欧地区の多くの長距離列車の編成が書いてあり便利です。

参考:ナイトジェットの予約方法

ナイトジェットはオーストリア国鉄のサイトから予約できます。私は前後の行程の都合上、レイルパスを活用しようと考えていました。

レイルパスを活用する場合、以下の組み合わせが考えられます。

  • ジャーマンレイルパスのみ活用:ドイツ国内は運賃不要
  • スイストラベルパスのみ活用:スイス国内は運賃不要
  • ジャーマンレイルパスとスイストラベルパスを活用:ドイツ・スイスともに運賃不要
  • ユーレイルパスを活用:ドイツ・スイスともに運賃不要

ジャーマンレイルパスはドイツ国内で乗り放題、スイストラベルはスイス国内で乗り放題、ユーレイルパスは欧州で乗り放題(いずれも座席指定はできず、座席指定は別途料金が必要)、というものです。また、夜行列車の場合は以下のルールが適用されます。

  • ジャーマンレイルパス:前日の19時以降に乗車する場合、翌日のレイルパスとして利用可能
  • ユーレイルパス:夜行列車に乗った後は、その列車を降りるまで前日が延長される

いずれにしても夜行列車に乗る際にはレイルパス1日ぶんで済むように配慮されています。

コラム.レイルパスの日付の取り扱いについての考察

夜行列車の前後で列車を乗りつぐ場合は両者のパスで扱いが異なります。例えば、以下の旅程で考えましょう(バーゼルまではドイツ国内の扱いです)。

例1. 5/1にハンブルク→ベルリンに移動、ベルリンから夜行列車乗車、5/2にバーゼル着

表2. レイルパスの日付の取り扱い例

区間ジャーマンレイルパスユーレイルパス
ハンブルク→ベルリン5/15/1
ベルリン→バーゼル5/25/1
使用日数2日1日
有利/不利×

ジャーマンレイルパスであれば、ハンブルクからベルリンまで1日使用です(5/1ぶん)。そして、ベルリンから夜行列車を使う際は5/2ぶんとして使用し、バーゼル(ドイツとスイス国境)まで効力を発揮します。

一方、ユーレイルパスであれば、ハンブルクからベルリンまで5/1ぶんを使用します。そして、ベルリンから乗る列車は5/1として使います。この列車から降りるまでは5/1ぶんが延長されますので、5/2に到着するまで有効です。

この場合、ハンブルクからバーゼルまで1日ぶんで使えるのでユーレイルパスが有利です。

例2. 5/1にバーゼルからベルリンまで夜行列車に乗車、5/2はベルリンからハンブルクに移動

表3. レイルパスの日付の取り扱い例

区間ジャーマンレイルパスユーレイルパス
バーゼル→ベルリン5/25/1
ベルリン→ハンブルク5/25/2
使用日数1日2日
有利/不利×

ジャーマンレイルパスであれば、バーゼルからベルリンまでは5/2ぶんとして利用できます。そして、ベルリンからハンブルクまでも同様に5/2ぶんとして利用します。そのため、1日ぶんで利用可能です。

一方、ユーレイルパスであれば、バーゼルで乗る際は5/1ぶんを使用します。このままベルリンまで5/1ぶんが有効です。しかし、ベルリンからハンブルクまでは5/2ぶんを使用しなければなりません。

この場合、バーゼルからハンブルクまで1日ぶんで使えるのでジャーマンレイルパスが有利です。

前後の旅程によってどちらのパスが有利かが変わるのです。

前後の旅程を考慮し、パスを使うのが有利か不利かを決めます。私はスイス国内での自由度の高さ・ドイツでも乗り遅れる可能性のある長距離列車に乗ることを考慮し、ユーレイルパスを選択しました。つまり、夜行列車は個室料金のみの支払いで済みます。

個人的に検証したところ、ドイツとスイスの移動の場合、以下の結果でした。

  • ジャーマンレイル(ドイツの鉄道パス)適用の場合は145ユーロ引き
  • スイストラベルパス(スイスの鉄道パス)適用の場合も145ユーロ引き
  • ジャーマンレイルパスとスイストラベルパス適用の場合は274ユーロ引き
  • ユーレイルパスグローバル(欧州33か国に適用の鉄道パス)適用の場合も274ユーロ引き

個室の条件や区間などによって細かな割引条件が異なる可能性は指摘できますが、適用できる国の数のパスで割引額が決まります。そのため、各国の鉄道パスをそれぞれ用意する場合とグローバルパスを用意する場合で割引額が一致します。

オーストリア国鉄から予約すると、レイルパス割引まで反映されたチケットを発行できます。詳細は以下の記事に書きました。ちょうど、ベルリンからチューリッヒへの旅程です(今回の旅程の準備のために予約した画面を流用したからね!)。

ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。

個人的にはエポスカード がおすすめです。

海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。

車内設備:シャワー付き寝台車の場合

今回はシャワー付き寝台車を選択しました。その室内を紹介します。

写真2. シャワー付き寝台車の様子

全体の様子です(写真2)。1~3段ベッドがあり、その反対側にシャワーが付いています。

写真3. 寝台を格納する

寝台を格納できます(写真3)。

写真4. 寝台をたたんだ様子

いすを引き出しました(写真4)。

写真5. 下段の様子

下段の様子です(写真5)。最低限のアメニティはありました。

写真6. 上段の様子

上段の様子です(写真6)。3段にする場合はこれを下げ、一番上の寝台を引き出すのでしょうか。ベルトが中途半端にありますが、どのように使うのでしょうか。

写真7. このように掛けて使う

このように掛けて使います(写真7)。上のフックに掛けるのです。車掌さんの手さばきは美しいものがありましたが、最初からこの状態で運用すれば良いと思うよ!

写真8. 入口側を振り返る

入口側を振り返ります(写真8)。廊下の上に空間があり、この空間も活用することで3人目を乗せることができます。

写真9. 通路上の空間

通路上の空間も撮影しました(写真9)。

写真10. 上段が降りて中段になる

下段の上のほうを見ると、溝があります(写真10)。この溝まで上段が下降すると中段になるのでしょう。はしごは地面側をこの写真の手前側に寄せると良いでしょう。

写真11. 下段の荷物置き場

下段に荷物置き場があります(写真11)。

写真12. もう少し窓側を眺める

もう少し窓側を眺めます(写真12)。

写真13. アメニティグッズもある

アメニティグッズがありました(写真13)。ボールペンは食事の注文に重宝します。

写真14. 窓側にいすがあった

窓側にいすがあります(写真14)。

写真15. 水回り空間の近くにハンガースペースがある

水回り空間の仕切り扉の近くにはワイヤーがあり、ハンガーを掛けられるスペースがあります(写真15)。

写真16. 水回りの空間

水回りの空間です(写真16)。部屋にトイレとシャワーが付いているのは、ありがたいです。このために40ユーロ払ったのです(トイレやシャワーが付いていなくとも、車両にはシャワーがあるので、汗は流せます)。

写真17. タオルが備え付けられている

タオルが備え付けられています(写真17)。

写真18. 洗面器がある

シャワーの一角に洗面器があります。興味深いのは、シャワーヘッドを回転させてこの洗面器に使うことです。

写真19. 洗面器の隣に簡単な荷物置きがある

洗面器の隣に簡単な荷物置きがあります(写真19)

写真20. シャワー側からトイレを眺める

シャワー側からトイレを眺めます(写真20)。

写真21. ボディソープがある

ボディソープも備わっていました(写真21)。

ベルリンからチューリッヒまでのナイトジェットの旅

さて、実際に乗ってみましょう!

写真22. ベルリン中央駅の表示

ベルリン中央駅の表示です(写真22)。チューリッヒ行きのICとNJ(ナイトジェット)が表示されています。他のNJに座席車が付いていますが、ICとわざわざ分けている理由は何でしょうか?ナイトジェットはオーストリア国鉄による運営で、今回の走行範囲はオーストリアに入っていないためでしょうか。

なお、レイルパス(モバイル)で走行経路を設定するのですが、このナイトジェットは含まれていませんでした。実際は同じ時刻のICで登録します(ベルリン中央駅のインフォメーションセンターで確認しました)。

写真23. ベルリン中央駅の4番線に入線してきた!

ベルリン中央駅の4番線に入線してきました(写真23)。ベルリン中央駅の1~8番線の地下ホームはBerlin Hbf(tief)と表示されます。この表示があったら地下2階に向かいましょう。

写真24. スイス車が入る

スイス車が入ります(写真24)。スイスらしい開放式ボックスシートです。

写真25. オーストリア車も連結されている

オーストリア車も連結されています(写真25)。座席車(sitzwagen)のICなのにナイトジェット塗装なの?鉄道初心者の私にはわかりません…。

写真26. 今度は通常のオーストリア車の塗装

次の車両は通常のオーストリア車の塗装です(写真26)。

写真27. オーストリア車のナイトジェット塗装

オーストリア車のナイトジェット塗装の3両がつながっています(写真27)。

写真28. ナイトジェットが到着!

ナイトジェットが到着しました(写真28)。欧州は陸続きですから、隣の国の車両が乗り入れることは当たり前ですが、同じ列車異なる国車両が連結されるのは驚くものです。なお、ドイツ車は連結されていませんでした。

(参考)写真29. スイス車とオーストリア車が連結されている(チューリッヒ中央駅で撮影)

同じ列車に異なる国の車両が連結されているのはチューリッヒ中央駅で見かけました(写真29)。昼行列車でこのような編成組成しているのも興味深いです。

写真30. 310号車に乗車

310号車に乗車しました(写真30)。前が1号車、後ろが6号車というほうがわかりやすいと思いますが…。

写真31. ベルリン中央駅を発車!

ベルリン中央駅を発車しました(写真31)。

写真32. ベルリンジュートクロイツに停車

ベルリンジュートクロイツに停車します(写真32)。しばらく停車していました。ここの発車時刻は21:01のはずですが、実際は21:30近くに発車しました。しばらく停車していた時には、「車両故障で運休か」と邪推していただけに、無事に発車できて良かったです。

さて、シャワーを浴びて寝ましょう!

写真33. ライプツィヒ中央駅に停車!

そう思ったら起きてしまいました。ライプツィヒ中央駅に停車したところのようです(写真33)。所定では22:49に到着し、23:46に発車します。ベルリンジュートクロイツでの30分程度の遅れなど屁でもないわけです。14番線に停車しました。

写真34. 15番線に移動

15番線に移動しました(写真34)。ここでプラハ発と連結します。連結相手のライプツィヒ中央駅の到着時刻は22:19で、何と87分も停車します。先ほどよりホームの後ろよりにとまっています。プラハ発の列車が前方にとまっているぶんだけ停車位置がずれるのです。以下の手順なのでしょうか。

  1. プラハ発EN40458が22:19に15番線に到着
  2. ベルリン発NJ408が22:49に14番線に到着
  3. NJ408の反対側に機関車を連結し、構内を反対側に移動し、14番線から15番線に移動
  4. 客車を先頭にNJ408が15番線に移動し、EN40458に連結
  5. 3の機関車を先頭に1本の列車となったNJ408+EN40458が発車(ライプツィヒ中央駅は頭端式の駅なので進行方向が変わる)

プラハ発EN40458列車が22:19に15番線(図の上側)に、ベルリン発NJ408が14番線(図の下側)に到着。

NJ408列車の反対側に機関車を連結

NJ408列車が機関車を先頭に少しだけ引き返す

NJ408列車が渡り線を渡り15番線の線路に入る

NJ408列車が客車を先頭に停車中のEN40458に向かって進む

NJ408列車とEN40458列車を連結する

機関車を先頭にライプツィヒ中央駅を発車

図2. ライプツィヒ中央駅でのオペレーション(想像)

このオペレーションをまとめました(図2)。

写真35. ドイツを走行中!

ライプツィヒ中央駅を発車してまた寝ました。そして起きたらどこかを走っています。右側通行なのでまでドイツ国内でしょうか(写真35、スイスの鉄道は左側通行)。

写真36. 後面展望を眺める

310号車は最後尾ですから、後面展望を眺めることができます(写真36)。ということは、フランクフルト→バーゼルのどこかだ!

写真37. 勾配を登る

勾配を登ります(写真37)。左に見えるのは貨物駅でしょうか。となるとここはスイス国境付近でしょう。

写真38. 駅に停車

Basel Bad Bfに停車しました。バーゼルのドイツ鉄道駅です。この駅はスイスのバーゼル市に位置しますが、昔からの協定でドイツ国内扱いとされています。そして、ここからはスイス領内扱いにもなります。日本の例えでいうと、JR東日本の駅でもJR東海の駅でもある甲府駅のようなものです。ただし、駅の管理はJR東日本に任されている、というイメージです。

スイス国内に入りました。個人的なことですが、人生2回目のスイスです。今回はドイツからの入国と比較的メジャーな入りかたでした(前回はリヒテンシュタインからのスイス入国!)。

写真39. 7:11の発車

6:56の到着から7:11の発車まで15分間も停車します(写真39)。この後の28分停車も合わせると43分もバーゼルで時間を空費します。合計で13分停車に短縮し、30分程度スピードアップすると喜ばれそうです。

写真40. バーゼル市内を走行中

バーゼル市内を走行中です(写真40)。ICE4とすれ違いました。

写真41. バーゼル駅に到着!

バーゼル駅に到着しました(写真41)。

写真42. スイスの機関車に付け替え!

ここから進行方向が変わります。そして機関車もドイツ車からスイス車に変わります。7:20に着いて7:48に出発するという悠長なダイヤです。

ところで、バーゼル駅は頭端式の駅でないのに進行方向を変えるのはなぜでしょう?

図3. バーゼル付近の線路配置図(OpenRailwayMapより引用)

バーゼル付近の線路配置図を示しました(図3)。矢印で示したのがバーゼル駅です。バーゼルから西方向に延びるのはフランス方面だけで電化方式も異なります。ドイツやスイスからやってきてドイツやスイス各地に向かうには方向転換が必要なのです。

写真43. 座席に転換!

もう朝です。座席に転換しましょう(写真43)。周囲の個室を見るとやっていない人もいる中、私は自分で座席に転換してしまいました。

写真44. テーブルを窓側に取り付け

テーブルを窓側に取り付けます(写真44)。

写真45. テーブルをセットし、朝食が運ばれてきた

朝食をいただきます(写真45)。このパンはおいしく、「ナイトジェットパン」と名付けました。ただし、このおいしいパンはスーパーマーケットで1個1ユーロもしないことが後日明らかになりました。つまり、安いパンじゃないですか!

写真46. トイレが使用できない!

そう思っていたら、トイレが使用できなくなっていました(写真46)。具体的にはトイレの水がちょろちょとしか流れません。発車すぐにシャワーを浴びて良かったと実感した瞬間です。

このことを車掌さんに言ったら、返金するということです。実際はオーストリア国鉄に有効な100ユーロクーポンのようです(トイレ・シャワー付き個室となし個室の差額40ユーロの単純返金だと思っていました)。前日には使えた(そして勢いが良すぎた)ので、水がなくなったんじゃない?

写真47. スイスをスイスイ走る

スイスをスイスイ走ります(写真47)。スイスといえば山のイメージですが、スイス北東部はこのような風景が続きます。

写真48. のどかな風景

のどかな風景です(写真48)。うまく言葉にはできませんが、ドイツと雰囲気が異なります。

写真49. 視界が開ける

視界が開けます(写真49)。

写真50. ブルックを通過!

ブルックを通過します(写真50)。スイス北東部にオルテンという拠点があるのですが(チューリッヒ-ベルンの東西軸とバーゼル-ルツェルンの南北軸の交点)、そこを通らないようです。

写真51. 川を渡る

川を渡ります(写真51)。

写真52. 列車に追い抜かれる

途中で走行しながら列車に追い抜かれました(写真52)。食堂車です。

写真53. 去っていった

その列車が去っていきました(写真53)。わがナイトジェットのチューリッヒ到着時刻は9:05、その直前に到着するのは8:58着のベルン方面からのIC809列車でしょうか。

写真54. 線路が増える

線路が増えます(写真54)。チューリッヒももうすぐです。

写真55. シャウハウゼン方面の線路が合流!

シャウハウゼン方面からの線路が合流します(写真55)。

写真56. まもなくチューリッヒ中央に到着!

まもなくチューリッヒ中央に到着します(写真56)。

写真57. チェコ車が連結されている

チェコ車が後ろよりに連結されています(写真57)。ライプツィヒ中央駅発車時点でチェコ車が後ろに連結されていたのでした。

写真58. 手書きによる行先表示

手書きによる行先表示の車両もありました(写真58)。日本の鉄道車両のように方向幕が良いのでは?

写真59. チューリッヒ中央に到着!

ナイトジェットの先頭車です(写真59)。

写真60. ハンガリーからの列車が回送される

目線を他に移すと、ハンガリーからの列車が回送されていました(写真60)。定刻通りであれば、8:20にチューリッヒに到着している列車です。欧州の鉄道がつながっていることを実感する1つの瞬間です。

ベルリンからチューリッヒまで夜行列車に乗ってみて

今回、時間の有効活用を意図し、ナイトジェットに乗ってみました。確かに前日の夕方まで観光でき、翌日の朝から観光できました。何度も夜行列車に乗ることは体力的にきつい部分があり、おすすめできるものではありませんが、このような移動兼宿泊も旅の良いアクセントになると感じました。

また、夜行列車に乗った後にフルで観光するのは体力的に厳しいものがあると感じたのも事実です。帰宅時に夜行列車を選択するのも1つの手であると思いました。いずれにしてもこのような選択肢のある欧州の鉄道の豊かさを感じ、日本にもこのような実用的な夜行列車が増えて欲しいと思いました。

前後を読みたい!

(←前) ベルリン フリードリヒ通り駅の表情

ベルリンからチューリッヒの夜行列車(ナイトジェット乗車記):現在地

ホテルリマートホフの宿泊記(チューリッヒ中央駅近くのホテル)(次→)

★全体のまとめ:23年GWドイツ・スイス旅行のまとめと振り返り

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