南海2000系電車の車内

記事上部注釈
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南海電車の勾配区間に対応した2000系電車。後継の2300系電車が登場後は高野線以外でも見かけることがあります。そんな2000系電車の車内を観察しました。

写真1. 羽衣に停車中の2000系電車

復習:南海2000系電車の概要

最初に南海2000系電車の概要を紹介します。

南海電鉄2000系の概要

  • 車体:ステンレス車体
  • 車両:2ドアロングシート車(17m車)(一部車両は車端部にボックス席あり)
  • 編成:2両編成
  • 製造初年:1990年

南海高野線は難波よりと極楽橋よりで輸送環境が大きく異なり、極楽橋よりでは急勾配、急曲線が多く、それに対応した車両が必要です。難波よりの大型車は三日市町以北の運転(後の改良工事により橋本まで大型車が入線可能になる)、それ以南への運転は専用の車両が必要です。

このような状況で登場した車両が2000系電車です。2000系電車は難波から極楽橋まで運転できるように設計されたいわゆる「ズームカー」です。1990年に登場し、当初は難波から極楽橋への直通電車として活躍しました。ただし、2004年に後継の2300系電車が登場し、2005年の「大運転」を橋本で分割し、橋本-極楽橋の区間運転に2300系電車が充当され、2000系電車の活躍舞台は減少しました。

その結果、17m車という利点を生かし、支線系統の旧式車を置き換えるように転属しました。こうして、南海本線系統でもその姿を見られます。

南海2000系電車の車内

写真2. 2ドアの車両

御託はこの程度にして、実際の車内を紹介します。

写真3. 車内全景

車内全景です(写真3)。2ドアロングシート車らしい車内です。白色の壁、灰色の床、橙系の色相でやや明度の低い座席と無難な配色です。

写真4. ドア間の様子

ドア間の様子です(写真4)。長いロングシートです。14人がけです。転換クロスシートがありそうな窓割ですが、実際にはロングシートです。高野山観光を考量するのであれば、転換クロスシートが適切でしょうが、「大運転」の急行としてラッシュ時の難波に乗り入れる運用もあった時代を考えると、ロングシートしか選択肢はなかったのでしょう。

現在は支線にも使われていますが、支線は乗車時間が短く、ロングシートが適切です。そのような意味では、現在の運用状況に合致している座席配列でもあります。

写真5. ドア間の様子

ドア間の様子を別の角度から撮影しました(写真5)。端部の座席仕切板の外側にもモケットが貼ってあるのが珍しく感じます。

写真6. 車端部の様子

車端部の様子です(写真6)。ボックス席と2人がけのロングシートがあります。

写真7. 車端部のロングシート

車端部のロングシートです(写真7)。

写真8. 車端部のボックスシート

車端部のボックスシートです(写真8)。同じ2000系でもこの区画がロングシートの車両もあります。

写真9. 車端部のボックスシートに着座した視点

車端部のボックスシートに着座した視点です(写真9)。クロスシートの選択肢があるのはニーズの多様化に合致していると思います。

写真10. 照明を眺める

そのボックスシートから照明を眺めます(写真10)。蛍光灯にカバーが付いています。

写真11. 天井よりを眺める

天井よりを眺めます(写真11)。つり革が丸型です。三角型のほうが握りやすいと思いますが、これは好みでしょう。

写真12. 運転室仕切壁

運転室仕切り壁です(写真12)。窓も大きく、開放感があります。関西民鉄の多くの通勤車と同様、運転室直後に座席があります。

写真13. 客用ドア

客用ドアです(写真13)。ドアに化粧板が付いています。関西民鉄では標準的なドアと思います。

写真14. ドアは単板ガラス

ドアは単板ガラスです(写真14)。2000系電車が登場した1990年ごろの通勤車は客用ドアのガラスは単板ガラスが主流でした。現在の複層ガラスに比べたら(結露防止などで)見劣りしますが、仕方ないでしょう。

南海2000系電車の車内を眺めてみて

写真15. 高師浜に停車中の2000系電車

もともと高野線の大運転用に開発され、急曲線に対応したやや小型な車両です。製造時に想定されたこのスペックが生きる路線以外にも使われています。極楽橋よりに合わせた性能が活用される場面が少なく、そのような意味ではもったいない印象を受けます。

他方、通常より小型な車体を生かし、南海本線系統の支線区で活躍しています。これは、想定とは異なる側面で当初設計に合致しているのでしょう。

また、座席仕切板にモケットが貼られるなど、ていねいな造り込みが感じられる車内でした。今後は南海に限らず「標準型」の車両が広まることでしょう。それ自体はサービスとコストを両立する1つの解ではありますが、南海2000系のようにていねいな造り込みがなされる車両も登場して欲しいと感じました。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

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南海2000系電車の車内:現在地

羽衣線に乗る(→次)

※この旅行の全体像は25年初夏大阪・福井旅行のまとめをご覧ください。

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