海外旅行:ツアーにする?個人旅行にする?(鉄道に力点を置いた場合)

海外旅行を計画するに当たり、気になるのがツアーにするのか、個人旅行にするのかでしょうか。ここでは鉄道旅行に焦点を当てた旅行について考察いたします。

写真1. 歴史的建造物のようなブダペスト東駅

海外旅行形態のまとめ

鉄道に力点を置いた場合の結論は以下の通りです。

  • パッケージツアーだと鉄道を満喫できないので論外
  • フリープランツアーだと周遊型旅行に向かないので、使いどころを選ぶ
  • やはり個人旅行が最強!

その根拠は次の章で述べます。

復習:それぞれの旅行形態の概要

シュテファン大聖堂

写真2. ウィーンのシュテファン大聖堂はパッケージツアーでも寄る有名ポイント

まず、パッケージツアーフリープランツアー個人旅行の3形態についてまとめます(表1)。

表1. 3形態のまとめ

概要 多いプラン(一例)
パッケージツアー 添乗員付き、最初から最後まで手引きあり 欧州の3~4都市を7日前後で巡る
フリープランツアー 往復航空券と現地ホテルあり パリ7泊9日
個人旅行 全て自分で手配 18年夏中欧鉄道旅行

それぞれの特徴を以下に記します。ただし、あくまでも無理やり分類した姿であり、3形態の中間のものもありましょう。本記事は旅行の分類学ではありませんので、その点はご承知ください。

パッケージツアーの概要

パッケージツアーといえば、添乗員とともに有名観光地をめぐる旅行形態です。例えば、旅行大手のJTBのホームページを見ると、旅程が提示されています。プランによってさまざまですが、以下の特徴を読み取れます。

  • 複数の観光名所をめぐる(中央ヨーロッパ地区であれば、プラハ、ウィーン、ブダペストを周遊するなど)
  • 添乗員による手厚いサポートあり
  • 目的地までは、乗りかえ不要な貸し切りバスによるスムーズな移動
  • 昼食を含め、レストランを手配してくれ、食事にありつけないなどの極端な外れはない

場合によっては、特定の場所で自由行動時間があるなどのことはあります。これはそれぞれのプランを立案する会社の方針などがありましょう。

有名な観光名所を見逃すことはなく、添乗員による説明があるなど、「失敗しない旅行」を実現できるメリットがあります。

ただし、鉄道との相性は悪く、都市での自由時間に地元の鉄道に少し乗れるかどうか、という感じでしょう(JTBの中央ヨーロッパ周遊ツアーを見ると、各都市3時間前後と見受けました)。

また、ある程度の人数で行動するので、せっかくの旅行なのに団体行動を強いられる場面もありましょう。

フリープランツアーの概要

フリープランツアーといえば、往復航空券と現地ホテルがセットになった旅行形態です。旅行大手のHISのホームページ(一例としてフランス)を見ると、多くの目的地を検索することができます。プランによってさまざまですが、以下の特徴があります。

  • 往復の航空券は指定され、ホテルも旅行会社が指定(需給バランスを考えて自動で割り当てるのでしょう)
  • 現地の送迎があるパターンとないパターンがある(オプションで現地送迎を付けるとべらぼうに高い、空港からパリ市内に50000円/2人程度は利益を確保する姿勢が見えます)
  • 特段の指定がない限り、往路と復路は同一空港(航空機の都合で、各都市の空港が異なる-東京でいう成田と羽田-はあり得ましょう)
  • 別途支払いで、現地集合の日帰りツアーを申し込むことも可能

これもプランによっては、往路の空港と復路の空港が異なる(パリ・ローマなど)ものもあります。これは各自の好みで選ぶことができます。

制約があるぶん個人旅行よりも安く目的地が1か所に集中(特定都市の都市交通を集中して研究したいなど)している場合は鉄道旅行との相性が良いです。ただし、周遊型の鉄道旅行との相性は良くありません

個人旅行の概要

個人旅行には概要も何もあったものではありません。往復の航空券、現地のホテル、現地の移動すべてを個人で手配する必要があります。何でもありの旅行形態です。以下の特徴がありましょう。

  • 格安航空券から割高の直行便まで選択肢は豊富(比較サイトで予約するも良し、航空会社公式から予約するも良し!)
  • ホテルは立地、グレード、価格で自由に選択
  • 有名都市だけでなく、マイナーな都市に宿泊することも(ホテルさえあれば)可能
  • 現地の知り合いに頼って行動してもOK!(現地の親戚・友人など)
  • ただし、トラブルも自力で解決する必要あり

好きなように旅程を立て、好きなように行動できます。各自の趣味に応じ、カスタマイズできます。本記事は鉄道向けの記述ですが、スポーツ・建造物・特定の歴史などに特化したプランも立てることも可能です。

何でもありのプランですから、個人旅行は鉄道との相性も良好です。ただし、有名な観光列車はツアーが指定席を抑えて空席がないこともありましょう(スイスの氷河急行など)。スイスの氷河急行は混雑しますが、同区間には普通列車も毎時1本程度運転されており、そこには団体ツアー(まさに上で記したパッケージツアー)の人が混在することもないでしょう。

自由の対価として、全責任を負うことになります。列車の乗り遅れ(それをカバーするプランBの立案は大切です)、食事どころの探索(欧州であれば最悪パンを購入できます、欧州のパンはおいしいです)、ホテルへの移動全ての行動は自分次第です。

とはいえ、先進国の「人が暮らしている」場所が相手であれば、同じ人間が生き延びている場所ですから、何とかなるでしょう(周囲への警戒を怠らないなどの基本的な心構えは必要ですが)。

鉄道旅行との相性を考察する

写真3. ブダペストの登山鉄道が途中までしか向かわない!(トラブル発生例)

ここまで御託を並べましたが、ここで鉄道旅行との相性を考えましょう。以下の手順で考えると、3形態のどれが合うかがわかると思います。

Step1. やりたいことを並べる

制約条件(多くの人は時間だと思います)を基に、やりたいことを並べます。

  • こんな列車に乗りたい(高速列車、夜行列車、地域列車)
  • こんな場所に行きたい(歴史的な都市、SLが走っている保存鉄道)

以上の希望を基に、簡易的なスケジュールを立ててみましょう。場合によっては、旅行会社のツアーを検索するのも良いでしょう。簡易的なスケジュールを立てる方法がわからない?そんな場合はgoogleマップを使ってみましょう。

図1. チューリッヒ(スイス)とウィーン(オーストリア)の経路(googleマップより)

Step2. 旅程に合致するプランを探す

個人旅行は最強の手段と思いますが、サポートがないのは不安に感じると思います。そのような場合は、フリープランツアーを探してみるのも手です。HISであれば、パリとローマを周遊するプランが提案されています。これがご自身の希望に合うのであれば、これが無難です。フリープランツアーの強みは現地でサポートを受けられる(受けなければならないということではありません)ことです。

ご自身に団体旅行が合い、かつ適合するパッケージツアーがある場合は、そのパッケージツアーを予約するのも手です。

好みが合えば個人旅行に固執する必要はないのです(夜行列車に乗れるツアーはめったにないと思いますが)。

Step3. 個人旅行を手配する

パッケージツアーやフリープランツアーでご自身の希望に合致しない場合、究極の手段個人旅行です。欧州鉄道旅行の場合、時刻表を入手するととても便利です。

european rail timetable

時刻表がなくとも、googleマップと弊サイトの記事を頼りに予約するのも可能です。とはいえ、時刻表があれば、現地で旅程を変更(緊急でプランBを作成)するのに役立ちます。急に旅行が決まった場合は時刻表を入手して現地の鉄道会社のサイトから予約するのも難しいでしょう。その際はOmio【公式】ヨーロッパ格安乗車券検索 から検索・予約するのも良いでしょう。

私は個人旅行手配を予約するのに以下の手順を踏んでいます。

  1. 時刻表で大まかな旅程を作成し、それに合致する航空券を予約
  2. 1で旅程を微調整し、宿泊施設を予約
  3. 2を踏まえ、さらに旅程を微調整

国内で鉄道旅行を繰り返している人であれば、そこまで難しくはありません。国による違いがあるとはいえ、鉄道システムの基本は万国共通のためです。目的となる列車を探し、それを予約し(予約不要のものもある)、現地でそれに乗るというシステムです。

海外鉄道旅行にふさわしい旅行形態について

ベルリン中央駅とSバーン

写真4. 個人旅行では大規模な駅(ベルリン中央駅)を満喫できる!

海外鉄道旅行にふさわしい旅行形態について考えてみました。条件が合えば各種ツアー、最後は個人旅行という結論です。

個人旅行には不安があると思います。海外で鉄道旅行をしたい人は、国内でも鉄道旅行を繰り返し、見知らぬ場所に個人で行ったことがある経験がありましょう。その場所がちょっと変わるだけです。国内鉄道旅行をしている時点で、先進国どこでも通用する基礎スキルを身に付けているのです。

ヨーロッパ鉄道時刻表の巻頭の解説で印象に残った箇所を引用しましょう。

日本で時刻表を解読し、プランを立てて旅行できる人ならば、ヨーロッパを鉄道で旅することに大きな困難はない。(中略)毎年数十万人の日本人旅行者がヨーロッパ鉄道旅行を楽しんでいるので、(中略)安心して有意義な旅を実現して欲しい。

ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。

Omio:ヨーロッパ、北米の鉄道・バス・航空券の予約

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