パリの景色を体感できる場所はどこでしょうか。凱旋門?エッフェル塔?気球?そのようなスポットもあるでしょう。でも、毛色の異なるスポットがパリにあります。このスポットの特徴をわかりやすく書いています。もちろん、このスポットへのアクセスも紹介しています。
写真1. パリの空中散歩を楽しめる
Fly View Parisの概要
ここで紹介するスポットはFly View Parisです。本題に入る前にFly View Parisの概要を示します。
・スポット:Fly View Paris
・内容:パリの空中散歩を楽しむことのできる3Dアトラクション
・費用:15ユーロから(パリミュージアムパスは利用不可)
・アクセス:地下鉄のOpéra駅の近く
・営業時間:基本的に11:00~19:00(ただし金曜と土曜は21:00まで、いずれも開始はこの12分前)
気球の落とし穴
パリの風景を堪能できるスポットに気球があります。これはガイドブックや有名サイトさんに掲載されていませんが、存在するのは事実です。
図1. Ballon de Paris Généraliの位置(googleマップより引用)
パリの南西部の公園に位置しています。RERのC線やトラムでアクセスできます。どこかわかりにくい?路線図を拡大して示しましょう(図2)。
図2. Pont du Gariglianoが含まれる路線図
パリ市の路線図(地下鉄とRERを収録)の左下を見てみましょう。黄色の路線が見えますが、これがRERのC線です。この中にPont du Gariglianoがあります。黒枠で囲いました。別の行きかたとしてトラムの2号線でも行けます。
図3. 駅から気球へのアクセス(googleマップより引用)
駅から気球へのアクセスを示します(図3)。駅から気球までの間にフランスの政府機関があるのでまっすぐ向かえません。まったく邪魔くさいですね。
写真2. 気球が見えた!
このように気球が見えます(写真2)。ベルリンの気球(ベルリンの壁:チェックポイントチャーリーと気球(18年ベルリン観光)で書いています、別ウィンドウで開きます)と同じスタイルですが、ベルリンよりも混雑しているのが難点です。
写真3. 気球に並ぶ有象無象
このように並んでいます(写真3)。客を満載しなかったり、客が入れ替わるのに時間がかかったりと、「お待たせさせない」という精神は全く見られません。そして、気球は風が強くなると運休です。私は1時間並んでその仕打ちでした。これが観光都市パリの実態です。気球の現在の価格は11ユーロですが、もう少し高く設定しても良いでしょう。
このように、気球はアクセスに難点があるうえに、並ぶというリスクがあります。さらに並んでも乗れない場合があります。私はベルサイユ宮殿からの帰りだったので、ここに向かう時間的ロスはあまりありませんでしたが、このためにわざわざ向かうのは得策ではありません。
Fly View Parisとの出会い
そんなことを考えて地下鉄に乗っていましたら、Fly View Parisの広告が駅に掲載されていました。面白そうなスポットですので、ここに向かうことにしました。
図3. Fly View Parisの位置(googleマップより引用)
Fly View Parisは地下鉄のOpéra駅の近くにあります。パリのオペラ座があり、パリの中でもにぎわっているエリアです。空港へのバスが発着するエリアでもあるので、アクセスに難儀することもありません。
図4. 地下鉄Opéra駅付近の路線図
地下鉄Opéra駅付近の路線図を示します(図4)。Opéra駅を枠で囲みました。中心部よりやや北西よりにあります。地下鉄3号線、7号線、8号線でアクセスできます。また、RERのA線でもアクセスできます。凱旋門、ルーブル美術館、
写真4. 有名なガルニエ宮が見える
Opéra駅を出ますと、有名なガルニエ宮が見えます(写真4)。この建物に向かって右側に進みます。この角度から見て右に向かう大通りは2つありますが、手前側(ガルニエ宮より遠いほう)の道を選びます。
写真5. Fly View Parisが見える
すぐにFly View Parisが見えます(写真5)。
Fly View Parisの概要と堪能
というわけで中に入ります。
写真6. 出発案内
出発案内があります(写真6)。この案内通りにチケットを購入します。チケットを購入したら待合室で待つなり、外の街を散策するなりします。私は1時間待ちでしたが、どこかの気球と異なり、待ち時間は有効に活用できます。
写真7. Fly View Parisのイメージ
そもそもFly View Parisとは何でしょうか。簡単にいうと「パリの空中散歩を楽しむ3Dのアトラクション」です。12分コースと24分コースがあり、それぞれの時間パリの空中散策を楽しむというものです。チケットは1人15ユーロからです。私は現地の窓口で予約しましたが、公式サイトから予約できます。
ここで下に表示されたBook your ticketsをクリックします(タイミングによっては画面の右上に表示されることもあります、図5)。
図5. 公式サイトのトップページ
図6. 各コースの案内
各コースの案内があります(図6)。左上のコースが一番手ごろで良いでしょう。これに従い、希望の日時を選択し、決済すれば完了です。ただし、実際にカウンターで予約すれば問題ありません。私もカウンターで予約しました。
身軽に行動する必要があります。そのため、貴重品以外の手荷物はコインロッカー(利用料無料)に預けます。また、パリでは珍しい無料のトイレもあるのでトイレも済ませましょう。
写真8. エスカレータで降りる
出発10分前にはロビーに集まりましょう。レシートのようなありがたみのないチケットを見せれば言われるがままに中に進みます(写真8)。
写真9. このような飛行機器に乗っていく(イメージ)
係の人に言われるがままに進みます。実際はこのような機械に乗る形をとります(写真9)。ゴーグルを装着し、シートベルトを締めれば準備完了です。あとは空中散歩を楽しむのみです。私はフランス語は全くわかりません(ボンジュールとメルシーしか言えない!)が、景色を楽しむのでまったく問題ありません。空中散歩の写真はありません。なにせゴーグルの前で展開するのですから、写真のとりようがありません。
写真10. 見られる風景(イメージ)
写真11. 見られる風景(イメージ)
このような景色が展開します。なぜこの画像があるのか?公式サイトの日本語パンフレットに書いてあったからです。
今回の体験から学んだこと
パリの景色を体感できるスポットは地下鉄の途中駅に掲げられた広告で知りました。もしもこの広告を見過ごしていたら、あるいは広告を見ても無視していたら、今回のような出会いはなかったでしょう。きちんと計画を立てて(計画通りだったら気球に乗ったことでしょう)その計画通りにこなすだけの旅程であれば、このようなうれしいハプニングもありませんでした。旅行にはある程度の臨機応変さが必要でしょうし、ある程度視野を広げて(=移動中にガイドブックや携帯端末ばかりに目を向けないという程度の意味合いです)行動することも必要なのでしょう。もしも地下鉄の車内でガイドブックだけを眺めていたら広告も目に入らなかったわけです。
※臨機応変さで訪問した観光スポットの1つにブダペストの景色が楽しめる場所への訪問(観覧車、19年夏)があります。
もちろん私のようなデタラメな旅行が全てというわけではありません。現地での気分や気づいたことに応じて修正するというやり方が合わない人もいることでしょう。このようなスポットはガイドブックや大手旅行ガイドサイト(パリのおすすめ観光スポット10選などが書いてあるサイト)に書かれていません。ガイドブックや大手旅行サイトばかりが旅行の目的地になるわけではないことに気づかされました。僭越ながら本記事がこのような旅行の助力になれれば望外の喜びです。
さて、前後ではどこに行ったのでしょうか?
←(前)シャンゼリゼ通りを歩く(アクセスも紹介、19年夏、パリ観光)
パリの景色を体感できるスポット(Fly View Paris、19年夏)←今ココ!
シテ島の散策(ノートルダム大聖堂とポンヌフ、パリ観光、19年夏)(次)→
★パリの観光についてまとめたページはこちら。パリ観光の計画に大いに役立ちます!
パリのおすすめスポット10選まとめとモデルコース(19年夏パリ観光)
★この旅行記の案内・目次・まとめページはこちら
ハンガリー、スイス、フランス旅行のまとめと振り返り
※それぞれ別ウィンドウで開きます。