6周年!

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

弊サイトは2024年2月24日に6周年を迎えました。いわゆるあけおめ的な記事です。その節目に個人的な思いを記します。

写真1. スイスの長距離列車には食堂が付く(この写真の意図は以下で説明します)

6周年

弊サイトは2018年2月24日に最初の記事を投稿して以来、5年が経過しました(前身のブログからの移設記事もあり、それらの記事は2018年2月以前の投稿日になっています)。

弊サイト最初の記事です。

接続風景~阪神尼崎

大阪と神戸を結ぶ阪神電車。実は阪神の大阪のターミナルは梅田と難波と2つあります。梅田からの路線と難波からの路線のジャンクションが尼崎です。この尼崎ではどのような光景が見られるのでしょうか? 接続風景とは 異なる路線だけれども、関係が深い2路線。これらの路線の結節点ではどのような接続が行われて...

5周年記念の記事で以下のように記しました。

派手なことを一瞬だけやることは目立ちます。しかし、地味なことを継続するのは(外野が思う以上に)大変です。私はこの大変な道を選択してしまいました。

これからも決して派手なことはやらないでしょう。これが私の決めた道だからです。

5周年記念!

ここから1年経過しましたが、他サイトさんが取り上げないような内容を取り上げたり、ダイヤ改正についてある程度深く掘り下げたりしました。ただし、10月と11月は更新頻度はやや低下しました。あえて更新する内容がなかったことと、個人的なプロジェクトを遂行していたためです。

サイト運営で行ってきたこと

写真2. ドイツの駅に停車中のオーストリア車(地味な国際列車)

では、この1年間サイト運営で行ってきたことは何でしょうか?相変わらず成長のないサイト運営と私の人生ですが、以下のようなトピックがありました。

久々の海外旅行

2019年夏以来の海外旅行に行きました。久しぶりの海外旅行ということで安定感のあるドイツ・スイス・オーストリアに焦点を絞りました。これらの国々は列車本数が比較的多く、速達列車も任意指定制で鉄道旅行にはふさわしいためです。

その旅行のまとめを以下の記事で記しています。

23年GWドイツ・スイス旅行のまとめと振り返り

2023年GWに実施したドイツ、スイス旅行(少しだけオーストリアも入りましたが)。どのように計画して、どのように実施したのか。そして、気づいたことや反省点をまとめます。また、個人で海外旅行をするうえで大切なこともまとめています。

旅費を節約するために初めて経由便を使うなど、それなりにコスト削減を意識しました。それでも、旅費は60万円に手が届くレベルなのはさすがにこたえました…。これには食費も含まれており、普段の生活にかかる費用とのコスト差はもう少し縮みますが。

行きたいところの欲張りセット詰め合わせということで、金額以上の満足度でした。個人旅行の醍醐味といえましょう。行きたくもない場所に団体行動で行くツアー参加者の神経は何だろう?

前回の反省を踏まえ、旅のマトリックス図という新しい概念を導入し、経由便による所要時間増加を吸収するという試みもなされました。この考えは非常に良かったと思います。

重要

旅のマトリックス図のコアとなる考えかたは以下の通りです。

周遊旅行の全体最適をねらい、目的地ごとにめぐる観光施設の種類分散させる

旅のマトリックス図の提案(周遊旅行とゆとりの両立)

ドイツ鉄道大全の発行

上記旅行記を投稿後、しばらく投稿頻度が減ったことにお気づきでしょうか。8月~11月の新規記事の投稿頻度を比べます(表1)。

表1. 弊サイトの更新頻度の比較

23年22年差異(23年-22年)
8月18記事23記事5記事減
9月8記事22記事14記事減
10月6記事15記事9記事減
11月5記事12記事7記事減

※既存記事のアップグレードを除く、純粋な新規記事の投稿頻度。2022年8月はデータベースとなる東横線撮り鉄スポットの個別ページを除く

2023年8月は18記事投稿していましたが、それが毎月10記事未満になりました。これは旅行にそこまで行っていないのもありますが、ドイツ鉄道大全の執筆に力を注いだためでもあります。

なお、ドイツ鉄道大全はBOOTHというサイトを通じて販売しています。旅行先でも参照できるPDFファイル形式です。各州の路線図を集めることに苦労しました。

販売形態こそ同人誌ということにしていますが、(私自身がそこまで好きでないこともあり)いわゆる萌え絵は一切なくアニメキャラ類に嫌悪感を示す人でも抵抗感なく読むことができます。

なお、この発行からおよそ1か月後の2023年12月22日よりAmazonで紙形式のペーパーブックも発行いたしました。

お買い求めは以下のボタンから!

コラム.外部サイトを活用した理由

このようなものを出版するうえで、弊サイトを経由せず、外部サイトを経由したのは理由があります。今回の出版物については金銭をいただく形です。一方、金銭の授受には非常に高度な注意が必要で、高度で信頼性のあるシステムを構築する必要があります。また、クレジットカードを取り扱う際には個人情報を取り扱うことになり、これも非常に気を遣う場面です。

一方、弊サイトは個人運営の趣味サイトです。そのため、金銭を授受する際のこれらの注意点を克服するには負担が大きく、すでに信頼できるシステムが確立された外部サイトを活用するほうが良いと判断しました。

また、外部サイトであれば、弊サイトをご存じないかたにも門戸が広がると考えた点も1つの理由です。

社会の変化

写真3. 幕張豊砂は合理化が進んだ駅に感じられた

本記事は「編集後記」ということもあり、個人的に感じた社会の変化も記します。

労働力不足への対応

2020年3月ごろより始まった特定の疫病への過剰な対応。この対応で、特定の業種の閉店などの政策が実施され、全般的に不便になりました。また、鉄道に関しては終電の繰り上げがなされた変化点も見逃せません。このように、(きっかけはいびつでしたが)全般的に不便さを甘受する素地ができたように感じます。

そして、特定の疫病に対応するがゆえの人不足もありました。現在は需要は戻っていますが、労働者不足を感じます。それがゆえに社会全体でDX化が進んだ印象です。

JR九州の窓口混雑が批判を浴びていますが、(JR九州の体質の問題も大きいと思いますが)労働者不足の1つの例と思います。

利用者としてもDX化に対応し、損のしない範囲で人手を費やさないようにふるまうことが肝要と思います。

インターネット表示のアルゴリズム変化

私に限らず、サイト運営者は閲覧者数をある程度気にしており(気にしすぎると個性のないつまらないサイトになってしまいますが)、閲覧者数を励みにしている部分があります(中には旅のカリスマのように完全なマイペースのような人もいると思いますが)。

ところが、個人サイトに逆風が襲いました。検索システムの詳細は不勉強にして知りませんが(知っていたらあらゆる検索ワードで弊サイトが上位表示されると思うよ!)、一定の規則にしたがって表示されます。それが2023年10月に規則が変更されたのか、個人サイトの順位が落ちました。これは、無難な内容を記載している企業サイトを重視し、検索結果の信頼性を担保するためと理解しています。

これは弊サイトに限らず、多くの個人サイトにおこった変化です。個人サイトの持ち味の情報の深さが重視されない傾向に見え、検索の多様性が失われ、インターネットの魅力が失われるようにも感じます。個人的にこの傾向には反対しますが、世の中全体的に無難なものを求めている1つの例と実感します。

このような傾向があり、全般的に無難な記事が検索上位を占めますが、私はこの傾向にあらがいます。つまり、深い内容をお届けするという理念に基づき、これからもサイトを運営するということです。

インターネットに広がる「無難な内容(あるいは浅い内容)」ばかりの風潮を変えたくてインターネット構築側に回った部分があります。そのため、人気取りのために無難な内容の記事を主力にするつもりはありません。(読者さんにとっては不満かもしれませんが)マニアックを追求する姿勢を崩しません。

弊サイトのX投稿(2023年10月12日 17:53)より

新型コロナウィルスの5類化

多くの人にとっては、2023年5月8日の新型コロナウィルスの5類化が記憶に残ったのではないでしょうか。また、それに先駆けた2023年3月13日の「マスク着用の個人の判断が基本」も印象に残った人も多いのではないでしょうか。

これらの評価は人によってさまざまでしょうが、個人的には「特定の疫病の拡大を防ぐための非常事態体制」を終了させるできごとと認識しています。感染対策は人権を制限する側面があります。感染対策の効果と人権制限のバランスを取った結果なのでしょう。

「感染に気を付けましょう」といわれると、どうしても他の側面の足かせになってしまいます。その証拠にGWとお盆期間の利用状況を確認します(表1)。

表1. GWとお盆の利用状況の実績

GWお盆年末年始
20205%24%32%
202127%32%78%
202268%60%81%
202391%84%94%

※割合は2018年度または2019年度に対する比率(報道によって異なる)

2020年GWは事実上の旅行禁止令が出されたこともあり、2019年度以前の10%もありませんでした。2021年は緊急事態宣言が発令され、やはり利用は振るいませんでした。2022年はまん延防止等重点措置こそ3月まで発令されたものの、それ以降は「行動制限」のない長期休暇でした。

ただし、5類になるまでは(2022年夏ごろ以降はうやむやになりつつも)積極的疫学調査があり、どこか伸び伸びとできない雰囲気でした。これが解けたのが2023年以降です。厳密には2023年GWは5類化以前ですが、気分はすでに5類後だったので、ここでは2023年GWは事実上の5類と取り扱いました。

その証拠に、2023年夏(天候不順の影響があったのでやや利用は不調)や2023年年末年始(年始から混乱があった)は利用状況が回復しており、疫病対策の影響はほぼ消失したといっても良いでしょう。

水際対策は2023年4月29日に廃止され、その意味でも正常化しました。鉄道趣味は移動の自由が前提の趣味です。そのため、行動の制約がなくなる5類化は鉄道趣味者にとって重要なはずです。そのため、ここでは述べさせていただきました。

このような変化にともない、いくつかの民鉄(西鉄、近鉄、東急)では本数を復元する流れが発生しています。このような明るいニュースが駆けまわる世の中であってほしいものです。

今後の1年間で目指すこと

写真4. このような日常の写真ものちのち貴重な存在になるかもしれない(西船橋で撮影)

弊サイトおよび管理人は今後1年で何をする所存でしょうか。

サイト「鉄道ラボ」に関して

弊サイト「鉄道ラボ」に関しては目新しいことはありません。従来通りの運営を継続するのみです。基本方針は以下の2点です。

  • 将来的に使われるデータベースとなるサイトを構築
  • 読者さんが使いやすいように記事群を配置

基本的にやることはこれまでと変わりません。最も重視しているのは一時の流行に乗った記事(ニュース、葬式鉄)ばかり書くのでなく、後から振り返って意味のある記事を書くということです。ダイヤ改正の予想記事は実際の時刻表が掲示されれば意味がなくなります。しかし、ダイヤ改正の前後の比較は10年後でも20年後でも意味のある記事です。従来からこのような取り組みをしましたが、これを継続します。

また、記事という考えを深度化します。(我流の範囲内ですが)従来から記事ごとの役割分担を考えてきました。例えば、「広く浅い記事」にいくつかの「狭くて深い記事」を紹介し、多くのニーズに応えられるように記事ごとに役割を与えるというスタイルです。

個人的には、過去の内容もインターネットの多様性のためには重要と考えています。一方、現在の内容のほうが世間のニーズが高いのも事実でしょう。このようなことを考えると、現在の内容と過去の内容を分離するのが良いかもしれません。

手始めに記事が肥大化していたナイトジェット(オーストリア国鉄が運営する夜行列車)に関して、過去の内容現在の内容を分離しました。

一般の鉄道系サイトさんはニュース性を重視する一方、既存記事の活用はあまり考えられません。私はあまのじゃくですから、これと反対のことをやるだけです。

自由気ままにというスタイルも嫌いではないですが、勝ちに来ている・実績を叩き出しているサイトはもっと好きです

いまどきの鉄道サイトの育て方(外部サイト)

上記のマインドが一般的な鉄道系サイトさんの王道とされています。もしも、その勝ちが一時的な流行を追い求めるだけのスタイルであれば、個人的には意味のない価値と思います(もっともこれは鉄道コムが更新頻度を重視するためでもありましょう)。ただし、他サイトさんは私の関与する権利はありません。他サイトさんは他サイトさんの哲学があり、それを尊重するのは重要な前提であることは申し添えます。

また、弊サイトは(特別な事情がある場合は除き)フリー素材による画像を原則として使いません。この点は地味ながら重要なこだわりです。この点のこだわりは継続いたします。

サイト管理人に関して

人間の好みや行動様式は1年で大して変わりません(余談ですが、聞いている音楽もRihannaなど6年前から大きな変化はありません、意外なジャンルでしょ?)。そのため、国内旅行が主となり、(資金面にによっては)海外旅行に行くことになるでしょう。その旅行は鉄道に力点を置き、自由スタイルの旅行となるでしょう。

また、会社員としての社会生活を通じ(私でも一応最低限の協調性はあるのです)、通勤を通じ鉄道に触れ、他の人の雑談で鉄道に関する観点も吸収しています(雑談なので鉄道のことばかり話すのではないのですが)。このようなことは従来通り継続します。昨年も記しましたが、地味なことを継続するのは大変でこの道を進みます。

昨年は弊サイトの内容の一部を書籍として残す道を選択しましたが(ドイツ鉄道大全)、今年はこ書籍活動を深度化させることも視野に入れます(サイトの構築や更新よりもかなりの手間がかかります)。深度化といっても、販売形態を進化させるのか(例えばインターネットだけでなく実際の対面で販売)、内容を広げる(例えばもう1冊書く)のかはまだ決めていません。もしかしたら、深度化しないかもしれません。

6周年記念記事の終わりに変えて

写真5. 南北線の車両が新横浜に来たこともかなりのインパクト

5周年~6周年の1年間は、(その前の3年と比較し)鉄道に追い風が吹いた1年でした。一方、少子高齢化や労働力不足が深度化した1年でもありました。

そんな変化のなか、弊サイトでは同じことを継続し、それらの変化を見えやすくした自負があります。また、目先のアクセスでなく、(将来的にもそこまでのアクセスは見込めないでしょうが)データを蓄積することを考えサイトを運営しました。

このような地道な活動は継続することが重要です。特定の記事の目先のアクセス数を気にする時代は終わり記事でサイト全体を設計する時代がやってきました。地味ながらそのような新潮流を鉄道系サイトに取り入れ、鉄道系サイトの先端を開拓した自負もあります。

これらも地味ながら先端を開拓する、そんなサイトであり、そんなサイトを創る管理人でありたいと思います。改めまして弊サイト鉄道ラボをよろしくお願いいたします。

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