中央ヨーロッパで運行される夜行列車ネットワークのナイトジェット。オーストリアを中心にドイツ、スイスなど中央ヨーロッパ各地にその路線網を広げています。そんなナイトジェットの概要を紹介します。
重要本記事は2024年版に最適化しました(2024年1月1日全面更新)。
写真1. オーストリアを通らない路線も運転している(ベルリン中央駅で撮影)
ナイトジェットの概要
ナイトジェットの概要は以下の通りです。
- オーストリアを中心とするオーストリア国鉄の夜行列車ブランドの名称がナイトジェット
- その路線網はオーストリアだけでなく、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、イタリア、チェコにも伸びる(オーストリア以外で完結する列車もあります)
- 座席車、簡易寝台車、寝台車が連結される
詳細は以下に記します。
重要本記事で詳細に解説しますが、ドイツの鉄道に関する内容を一通り、そして詳しく解説した書籍を出版いたしました。同人誌の流通ルートで販売していますが、いわゆる萌え絵は一切なく、一般的な同人誌に嫌悪感を示す人でも抵抗ない内容・体裁になっています。
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ナイトジェットの路線網
ナイトジェットの路線網を示します(図1)。
図1. ナイトジェットの運行経路(オーストリア国鉄公式サイトより引用)
地図中の白色の国がオーストリアです。オーストリアの首都ウィーンを中心に西のほうに多くの系統が運転されています。オーストリア以外ではドイツに多くの系統が集まっています。個別の運行系統の詳細については後で記します。
英語と現地語で地名表記が異なる場合があります。主なものは以下の通りです。
- 中央駅(日本語)=Central Station(英語)=Hbf(Hauptbahnhof ドイツ語)
- ウィーン(日本語)=Vienna(英語)=Wien(ドイツ語)
- ミュンヘン(日本語)=Munich(英語)=München(ドイツ語)
- ケルン(日本語)=Cologne(英語)=Köln(ドイツ語)
- ヴェネツィア(日本語)=Venice(英語)=Venezia(イタリア語)
- プラハ(日本語)=Prague(英語)=Praha(チェコ語)
※ヴェネツィア(ベネチア)をベニスと呼ぶ人がいるのは、イタリア語読みに準じているのか、英語読みにに準じているかの違いですね。
ナイトジェットの車内設備
ナイトジェットには2023年12月デビューの新型車とそれ以前から活躍している旧型車があります。趣味的には新型車両、旧型車両の詳細は興味深いですが、本記事ではあらましについて触れます。
表1. 車内設備の概要
等級 | 概要 | 備考 |
---|---|---|
Sitzwagen | 座席車両 | 新旧車両でレイアウトが異なる |
Liegewagen | 簡易寝台車 | 日本でいう開放B寝台に近い |
Mini Cabin | ミニキャビン | 1人用簡易個室 新型のみに連結 |
Schlafwagen | 個室寝台車 | 旧型にはトイレなしあり 新型はトイレとシャワーが区別されない |
comfort plus | 個室寝台車 | 新型のみ、トイレとシャワーが区別される |
座席車
文字通りの座席車です。ドイツ語ではSitzwagenと表記します。公式サイトに掲載されているイメージ写真を紹介します(写真2、写真3)。
写真2. 座席車の様子(旧式の車両、公式サイトより引用)
写真3. 座席車の様子(新型車両、公式サイトより引用)
新旧問わず固定式の座席車両です。旧式は片側通路の6人向かい合わせ(写真2)、新型は中央通路の4人向かい合わせ(写真3)です。見た感じ、リクライニング機能は充実していなさそうです。この等級は比較的安く、夜間に移動できるというのが最も大きな価値なのでしょう。
簡易寝台車
私は簡易寝台車と翻訳(意訳)していますが、英訳のクシェットが使われることも多い印象です。ドイツ語ではLiegewagenと表記されます。
かつて走っていた日本の寝台車でいうと、B寝台車のイメージです。ナイトジェットの公式サイトのイメージ写真では仲間うちで親しく談笑している様子が描かれていますが、見ず知らずの人と同席することもあります。この点もかつての日本の開放寝台に似ています。
写真4. 簡易寝台車の様子(旧型車両、公式サイトより引用)
写真5. 簡易寝台車の様子(新型車両、公式サイトより引用)
なお、新型車には1人利用が前提のミニキャビンが連結されています。
写真6. ミニキャビンの全体像(写真5を1つずつ区切ったイメージ、公式サイトより引用)
写真7. ミニキャビンの中の様子(公式サイトより引用)
かなり狭い部屋で大きな荷物は部屋に入れられません。かわりに入口に荷物収納スペースが備わっています。部屋の奥側はやや開いており、小物を置けます。隣の部屋の予約者と合意が取れれば、カーテンを開けて会話することも可能です。
個室寝台車
個室寝台です。ドイツ語ではSchlafwagenと表記されます。トイレ・シャワーなしのタイプとトイレ・シャワーありのタイプが連結されています。いずれも朝食が提供されます。
写真8. トイレ・シャワー付きの部屋(旧型車両、ベルリンからチューリッヒまでの乗車で撮影)
写真9. 部屋内のトイレとシャワー(トイレ部分とカーテンで区切られる)
旧型タイプの個室です。シャワー・トイレスペースの有無を除き、シャワー・トイレの有無による部屋の差はありません。シャワーヘッドは洗面台と共通であり、コスト削減の努力が見られます。
写真10. 旧型のトイレ・シャワーなしタイプは洗面台がある(ウィーンからコブレンツへの乗車時に撮影)
トイレなしのタイプであっても部屋に洗面台があり(写真10)、車端部にはシャワーもあるので特に不便は感じませんでした。
写真11. 新型タイプの個室寝台車
新型タイプの個室寝台車です(写真11)。
写真12. 個室寝台車(新型)の水回り(公式サイトより引用)
新型の個室寝台に全部屋トイレとシャワーが付いています(写真12)。ただし、大多数の部屋はトイレでシャワーを浴びるという日本人には新鮮すぎる体験を強いられます。全室シャワー付きと建前なのか、参考サイトによると共用のシャワーはなさそうです。
写真13. Sleeping car comfort plusだとトイレとシャワーは分離される
日本人にはトイレとシャワーが分離されたSleeping car comfort plus(ドイツ語ではSchlafwagen comfort plus)が良いでしょう(写真13)。
写真14. 食事例(おかずを選べるシステム)
ナイトジェットの列車一覧
これらの列車一覧を示します。公式サイトから引用していますが、ドイツ語と英語が併用されています。主要なものをまとめました。
- 中央駅(日本語)=Central Station(英語)=Hbf(Hauptbahnhof ドイツ語)
- ウィーン(日本語)=Vienna(英語)=Wien(ドイツ語)
- ミュンヘン(日本語)=Munich(英語)=München(ドイツ語)
- ケルン(日本語)=Cologne(英語)=Köln(ドイツ語)
- ヴェネツィア(日本語)=Venice(英語)=Venezia(イタリア語)
- プラハ(日本語)=Prague(英語)=Praha(チェコ語)
オーストリア国内列車
オーストリア国内完結列車はウィーン-ブレゲンツの1系統のみです。オーストリアの面積が北海道並みと考えると、これも納得いく結果です。
- ウィーン中央22:55 → ブレゲンツ8:29
- ブレゲンツ21:40 → ウィーン中央7:02
図2. ウィーンとブレゲンツの走行経路(公式サイトより引用)
表2. ウィーン→ブレゲンツの時刻(2024年1月1日検索結果)
表3. ブレゲンツ→ウィーンの時刻(2024年1月1日検索結果)
オーストリアからドイツ方面
オーストリアからドイツ方面の系統は多く、以下の系統があります(ドイツ南部-イタリアの系統はここでは除いています)。
- ウィーン-ハンブルク
- ウィーン-アムステルダム
- インスブルック-ハンブルク
- インスブルックーアムステルダム
- ウィーン-ベルリン
- ウィーン-ブリュッセル
他の系統と運転区間が重なる系統もあり(それらの駅間では併結運転されます)、拠点駅で連結・解放がなされます。特にウィーン/インスブルック-ハンブルク/アムステルダムの系統は途中のニュルンベルクでパートナーチェンジし、教科書通りの分割・併合です。日本で無理やり例えると、新宿-新潟、新宿-仙台、東京-新潟、東京-仙台の夜行列車があるとして(現実にはありません)、途中の大宮で編成を組み替えるイメージです。
ウィーン-アムステルダム
- ウィーン中央20:10 → デュッセルドルフ中央7:25 → アムステルダム中央9:59
- アムステルダム中央19:00 → デュッセルドルフ中央21:15 → ウィーン中央9:17
もともとウィーンとドイツ北西部を結ぶ系統でしたが、アムステルダムに延長されています。2023年12月のダイヤ改正からはアムステルダム地区に最適化されたダイヤに変わっています。公式サイトの走行経路は高速新線経由で描かれています。
図3. ウィーンとアムステルダムの走行経路(公式サイトより引用)
表4. ウィーン→アムステルダムの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表5. アムステルダム→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ウィーン-ハンブルク
- ウィーン中央22:10 → ハンブルク中央8:50
- ハンブルク中央20:10 → ウィーン中央9:17
図4. ウィーンとハンブルクの経路(公式サイトより引用)
表6. ウィーン→ハンブルクの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表7. ウィーン→ハンブルクの時刻(2024年1月1日の検索結果)
インスブルック-アムステルダム
- インスブルック20:44 → アムステルダム中央9:59
- アムステルダム中央19:00 → インスブルック9:14
図5. インスブルックとアムステルダムの経路(公式サイトより引用)
表8. インスブルック→アムステルダムの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表9. アムステルダム→インスブルックの時刻(2024年1月1日の検索結果)
インスブルック-ハンブルク
- インスブルック20:44 → ハンブルク中央8:50
- ハンブルク中央19:56 → インスブルック9:14
図6. インスブルックとハンブルクの経路(公式サイトより引用)
表10. インスブルック→ハンブルクの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表11. インスブルック→ハンブルクの時刻(2024年1月1日の検索結果)
(グラーツ-)ウィーン-ベルリン
- グラーツ19:20 → ウィーン中央22:10 → ベルリン中央8:15
- ベルリン中央19:21 → ウィーン中央7:05 → インスブルック9:59
ウィーンからチェコを通り、ベルリンに至る系統です。2023年12月まではポーランドを経由する経路でしたが、プラハを経由する(ある意味)常識的なルートになっています。ベルリンでは高架線から地下線に変更され、シャルロッテンブルク駅発着から中央駅発着に短縮されました。どうせならポツダム広場駅にとまれば良いのに…。
図7. グラーツとベルリンの経路(公式サイトより引用)
表12. グラーツ→ベルリンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表13. ベルリン→グラーツの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ウィーン-ブリュッセル
ウィーンとブリュッセルを結ぶ系統です。コブレンツとケルンの経路は場合によって左岸線と右岸線を通る場合があるのか、ボンの発着駅に注意です(右岸線はケルンでの方向転換を省略できるが、左岸線のほうがボンの中央駅を通る)。
- ウィーン中央19:38 → ブリュッセル南9:56(出発駅基準で月曜、水曜、金曜運転)
- ブリュッセル南18:48 → ウィーン中央10:13(出発駅基準で火曜、木曜、土曜運転)
図8. ウィーンとブリュッセルの経路(公式サイトより引用)
表14. ウィーン→ブリュッセルの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表15. ブリュッセル→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ウィーン-パリ
- ウィーン中央19:38 → パリ東10:24(出発駅基準で月曜、水曜、金曜運転)
- パリ東19:12 → ウィーン中央10:13(出発駅基準で火曜、木曜、土曜運転)
表16. ウィーン→パリの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表17. パリ→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
オーストリア・ドイツからイタリア方面
オーストリアやドイツ(シュトゥットガルト、ミュンヘン)からイタリア方面への列車を紹介します。
- ウィーン-ミラノ-(ラ・スペツィア)
- ミュンヘン-ミラノ-(ラ・スペツィア)
- ウィーン-ローマ
- ミュンヘン-ローマ
- ウィーン-ヴェネツィア
- (シュトゥットガルト)-ミュンヘン-ヴェネツィア
イタリアでは3つの目的地がありますが、ドイツ発とオーストリア発をオーストリア国内で連結し、それぞれの目的地ごとに集約して走ります。
ウィーン-ミラノ(-ラ・スペツィア)
- ウィーン中央19:18 → ミラノロゴレド7:49 → ラ・スペツィア11:10
- ラ・スペツィア17:10 → ミラノロゴレド21:26 → ウィーン中央9:04
もともとはミラノを結ぶ便でしたが、その先のジェノバ方面に延長されました。これにともない、ミラノでは中央駅を通らなくなりました。
図10. ウィーンとラ・スペツィアの経路(公式サイトより引用)
表18. ウィーン→ラ・スペツィアの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表19. ラ・スペツィア→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ミュンヘン-ミラノ(-ラ・スペツィア)
- ミュンヘン中央20:10 → ミラノロゴレド7:49 → ラ・スペツィア11:10
- ラ・スペツィア17:10 → ミラノロゴレド21:26 → ミュンヘン中央9:22
図11. ウィーンとラ・スペツィアの経路(公式サイトより引用)
表19. ミュンヘン→ラ・スペツィアの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表20. ラ・スペツィア→ミュンヘンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ウィーン-ローマ
- ウィーン中央19:18 → ローマテルミニ9:10
- ローマテルミニ20:17 → ウィーン中央9:04
図12. ウィーンとローマの経路(公式サイトより引用)
表21. ウィーン→ローマの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表22. ローマ→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ミュンヘン-ローマ
- ミュンヘン中央20:10 → ローマテルミニ9:10
- ローマテルミニ20:17 → ミュンヘン中央9:22
図13. ミュンヘンとローマの経路(公式サイトより引用)
表24. ミュンヘン→ローマの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表25. ローマ→ミュンヘンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ウィーン-ヴェネツィア
- ウィーン中央21:39 → ヴェネツィア・サンタルチア8:34
- ヴェネツィア・サンタルチア21:05 → ウィーン中央7:48
図14. ウィーンとヴェネツィアの経路(公式サイトより引用)
表26. ウィーン→ヴェネツィアの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表27. ヴェネツィア→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
(シュトゥットガルト-)ミュンヘン-ヴェネツィア
- シュトゥットガルト中央21:39 → ミュンヘン東23:54 → ヴェネツィア・サンタルチア8:34
- ヴェネツィア・サンタルチア21:05 → ミュンヘン東5:52 → シュトゥットガルト中央8:38
図15. シュトゥットガルトとヴェネツィアの経路(公式サイトより引用)
表28. シュトゥットガルト→ヴェネツィアの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表29. ヴェネツィア→シュトゥットガルト時刻(2024年1月1日の検索結果)
オーストリアからスイス方面
2系統が運転されています。
- ウィーン-チューリッヒ
- グラーツ-チューリッヒ
ウィーン-チューリッヒ
- ウィーン中央21:39 → チューリッヒ中央8:20
- チューリッヒ中央20:40 → ウィーン中央7:58
図16. ウィーンとチューリッヒの経路(公式サイトより引用)
表30. ウィーン→チューリッヒの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表31. チューリッヒ→ウィーンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
グラーツ-チューリッヒ
- グラーツ中央22:25 → チューリッヒ中央9:20
- チューリッヒ中央19:40 → グラーツ中央6:58
図17. グラーツとチューリッヒの経路(公式サイトより引用)
表32. グラーツ→チューリッヒの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表33. チューリッヒ→グラーツの時刻(2024年1月1日の検索結果)
オーストリアを通らない系統(ドイツ発着系統)
ヨーロッパではオープンアクセスと称し、多くの鉄道会社に運行の門戸を開いています。ナイトジェットを運転するオーストリア国鉄もその制度を利用し、オーストリアを通らない系統を運転しています。2024年初現在、どの系統もドイツを通っています。
- ベルリン-チューリッヒ
- ベルリン-ブリュッセル
- ベルリン-パリ
- チューリッヒ-アムステルダム
- チューリッヒ-ハンブルク
ベルリン-チューリッヒ
- ベルリン中央21:01 → チューリッヒ中央9:05
- チューリッヒ中央19:59 → グラーツ中央7:20
この系統は(簡易寝台含む)寝台車のみの連結です。座席車はドイツ鉄道のIC扱いなためです。
図18. ベルリンとチューリッヒの経路(公式サイトより引用)
表34. ベルリン→チューリッヒの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表35. チューリッヒ→ベルリンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ベルリン-ブリュッセル
ベルリンとケルンの間は一般的なハノーファー経由でなく、フランクフルト方面に迂回します。ケルン中央駅を通過しますが、ケルン中央駅西側の短絡線を経由するためでしょう。運転日に注意です。
- ベルリン中央20:18 → ブリュッセル南9:56(出発駅基準で月曜、水曜、金曜運転)
- チューリッヒ中央19:59 → グラーツ中央7:20(出発駅基準で火曜、木曜、土曜運転)
図19. ベルリンとブリュッセルの経路(公式サイトより引用)
表36. ベルリン→ブリュッセルの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表37. ブリュッセル→ベルリンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
ベルリン-パリ
- ベルリン中央20:18 → パリ東10:24(出発駅基準で月曜、水曜、金曜運転)
- パリ東19:12 → ベルリン中央8:26(出発駅基準で火曜、木曜、土曜運転)
図20. ベルリンとパリの経路(公式サイトより引用)
表38. ベルリン→パリの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表39. パリ→ベルリンの時刻(2024年1月1日の検索結果)
チューリッヒ-アムステルダム
- チューリッヒ21:59 → アムステルダム中央9:24
- アムステルダム中央20:28 → ベルリン中央8:05
図21. チューリッヒとアムステルダムの経路(公式サイトより引用)
表40. チューリッヒ→アムステルダムの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表41. アムステルダム→チューリッヒの時刻(2024年1月1日の検索結果)
チューリッヒ-ハンブルク
- チューリッヒ中央20:59 → ハンブルク中央8:09
- ハンブルク中央22:07 → チューリッヒ中央10:05
図22. チューリッヒとハンブルクの経路(公式サイトより引用)
表42. チューリッヒ→ハンブルクの時刻(2024年1月1日の検索結果)
表43. ハンブルク→チューリッヒの時刻(2024年1月1日の検索結果)
そのほかの夜行列車
写真10. ブダペスト東駅に停車中のユーロナイト(ミュンヘン行きとチューリッヒ行きの連結)
ユーロナイトと称する夜行列車が運転されています。
※ナイトジェット公式サイトに概要が掲載されています。
- ベルリン-ブダペスト
- (シュトゥットガルト-)ミュンヘン-ブダペスト
- チューリッヒ-ブダペスト
- チューリッヒ-プラハ(ドレスデン経由とインスブルック経由の2系統あり)
- (シュトゥットガルト-)ミュンヘン-リエカ(クロアチア)
- (シュトゥットガルト-)ミュンヘン-ザグレブ(クロアチア)
コメント
こんにちは 今年夏にウィーンからベルリンに夜行を使って行きたく、電車情報を探していてこのサイトを見つけました。女性2名(1名高齢者)の予定です。夜行は廃止されたという方もいる中で、時刻表の記載があり安心しました。ウィーン→ベルリン間はナイトジェットとは異なるとのことですが、呼び名が異なるだけで、夜行と考えてよいのでしょうか?個室は1名しか利用できないのですよね?3名室を2名で使うのと2名室を使用する違うなど、教えていただけませんか?
コメントありがとうございます。ご質問が2点ありましたので、それぞれ回答いたします。
1) ナイトジェットとは異なるとのことですが、呼び名が異なるだけか?
ちょっと記事が読みにくいと反省していますが、もともとユーロナイトが運転されていましたが、2017年に廃止されました。それから1年後に全く異なる経路でナイトジェットとして復活しています。そのため、ナイトジェットとお考えください。2018年12月に追記した部分を再度ご覧ください。
2) 個室は1名しか利用できないのか?2人利用は無理か?
ナイトジェットの個室は3人利用が前提の設備となっています。お2人で利用される場合は、以下の3パターンが考えられます。
a) 3人部屋を3人用個室として利用する
→この場合、お2人の他に第三者が1人入る可能性があります(列車の利用状況で誰も来ない場合もあります)
b) 3人部屋を2人用個室として利用する
→この場合、3人用設備を2人で利用するので、やや値段は高くつきます。
c) 3人部屋を1人用個室として利用する
→この場合、3人用設備を1人で利用するので、もっと値段は高くつきます。2人なので、2つの個室を利用することになります。
このページの他にも予約方法をまとめたページや、実際に乗車した様子もまとめています。当ページの最後に示した関連リンクもご参照ください。
ネット予約は以下の2つのページです。
・ナイトジェットのネット予約方法(オーストリア連邦鉄道)
・ドイツ鉄道からナイトジェット(国際夜行列車)をネット予約
乗車記は以下のページです。
ナイトジェットに乗る(18年、ウィーンからコブレンツ)
こんにちは。サイトを拝見させてナイトジェットに乗りたい気持ちがどんどん大きくなってまいりました。
8/10(8/8の質問の追加質問)に更に追加の質問を再再送として質問させてください。
大変恐縮ですがどうかよろしくお願いします。
2019年12/28から1/4まで中欧へ旅行を計画しております。
12/28はブダペストからインスブルックまで夜行列車で移動し
1/1にインスブルックからプラハまで日中に列車で移動しようと思っています。
そこでお伺いさせて頂きたいことがございます。
まず この日程の乗車券や指定券等のチケットの発売はいつですか?
⓵12/30ブダペスト⇒インスブルック
下記b,cのナイトジェットの設備は「中央ヨーロッパの夜行列車~ナイトジェットの概要と運行形態解析」 の記事のナイトジェットの設備概要の写真等 設備は同じですか?
b、cの設備に違いはありますか?
aのEN40462の設備はどのようになっていますか?
aのEN40462はb,cのナイトジェットの設備と比べてどうですか?
b、cのウィーンでナイトジェットに乗り継ぐためにブダペスト⇒ウィーンの路線でもっと効率の良い列車は ありますか?
a.EN40462 ブダペスト20:40発⇒インスブルック4:23着
b.EC148 ブダペスト18:40発⇒ウィーン21:18着
NJ466 ウィーン21:27発⇒インスブルック4:23着
c.EC148 ブダペスト18:40発⇒ウィーン21:18着
NJ246 ウィーン22:55発⇒インスブルック5:19着
⓶1/1インスブルック⇒リンツ⇒プラハ
リンツ発のEX1542のEXとは何という名前の列車ですか?
またEX1542はどんな設備ですか?
RJ765 インスブルック08:17発⇒リンツ 11:14着
EX1542 リンツ11:52発⇒プラハ(中央) 15:57着
③12/2に乗車すると仮定して OBBの予約の画面を進んでいったのですが
どうしても途中からドイツ語になります。
下記の様 日本語訳を試みたのですが理解できません。
どの様に解釈したらいいのか
NJ466 NJ246 座席の種別を教えて下さい。
12/2に空席がなかっただけで 他の種類の座席もあれば教えて下さい。
また EN40462の座席は売り切れでどの様な座席があるか見ることが出来なかったのですが どの様な種類の座席があるかも教えていただけますか?
早割り(SparSchiene – tickets ) €29 Bestr Preis(最高の価格)
Sitzwagen (座席者) +€0
Liegewagen (クシェット車) +€20
Schlafwagen (寝台車) +€55.90
Komfort-ticket nightjet(コンフォートチケット(広い))通常運賃? €59
Sitzwagen (座席者) +€0 Liegewagen (クシェット車+€20
Schlafwagen (寝台車) +€40
Privatabteil(個室?)Sitzwagen(座席者) +€99 Sitzwagen (座席者) +€0
Privatabteil(個室?) Liegewagen (クシェット車)6人用かな? +€139
(12/2購入の場合)
また このスケジュールで何かアドバイスがあれば教えて下さい。
宜しくお願いします。
山森有希さま、コメントありがとうございます。何回かコメントいただいておりましたが、最後のコメントのみを掲載させていただきます(他の2回はこのコメントがあれば網羅されるためです)。
①ブダペストからインスブルック
基本的には同じような設備となりますが、やや設備が劣る車両です。具体的にはシャワーはありません。また、車両も古いものです。それがお気に召さないのであれば、ウィーンまで別の列車で移動して、ウィーンからご希望の列車に乗ってください。手前味噌となりますが、ブダペストからウィーンの列車は弊ブログに列車時刻と予約方法をまとめております(※)。なお、列車遅れを考慮して、ウィーンの乗りかえ時間は30分なり60分をかけたほうが良いでしょう。
※ウィーンからブダペストまでの列車のネット予約方法(手数料なし!)
予約は90日前から可能と記憶しております。
②リンツからプラハ本駅
ご質問の列車がどのようなものかは存じませんが、大まかには通常のユーロシティと同じと考えてもらって良いと思います。こちらも手前味噌となりますが、弊ブログにユーロシティの乗車記(※)を書いております。
※ベルリンからプラハまでEC(国際特急列車)に乗る
③予約の種別について
予約画面のスクリーンショットがあれば明確になりますが、ないようですので、推測でお答えします。
予約時には表形式になっていたはずです。基本的にはキャンセル可能で高い価格、キャンセル不可能で安い価格、の区別です。これが等級との組み合わせで最終的な価格となります。
本コメントが参考になれば望外の喜びです。