時系列に湘南新宿ラインに関するできごとを紹介する

記事上部注釈
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湘南新宿ライン上下並び

写真1. 湘南新宿ラインの主力E231系!

湘南新宿ラインのあゆみに関する内容をまとめてみましょう。今までは、それぞれのできごとを書いていましたが、今度は時系列でまとめます。なお、各項目についてリンクがありますので、詳細が気になりましたらタイトルをクリックしてください。当該ページに移動します。

1985年:埼京線が池袋-大宮で開業
【コメント】この路線が開業したことにより、埼玉方面に向かうJRが上野を通らないというパラダイムシフトが起こったのです。当時はこの後に続く一連のできごとを予見できた人はごくわずかでしょう

埼京線池袋

写真2. 現在の埼京線

1986年:埼京線が新宿始発に変更
【コメント】埼京線の始発駅が池袋から新宿に変更されました。たったの4.8km(営業キロ)の延長ですが、新宿始発になったこと、そして山手貨物線に定期列車が運行されたターニングポイントともいえるでしょう。

1988年:中距離電車の池袋乗り入れ
【コメント】埼京線に続いて宇都宮・高崎線の列車の一部が池袋発着となりました。このときは1時間に1本にベース、新宿には直通しないものの、既存の貨物線を活用する初めての例となったのです。

1988年:東海道線列車の新宿乗り入れ
【コメント】東海道線の列車が新宿に乗り入れました。このときは料金不要列車の定期列車が新宿に乗り入れることはありませんでしたが、東海道線の起点は東京であるという固定概念を崩すきっかけとなった1つのターニングポイントでしょう。

1995年:宇都宮・高崎線の新宿延長
【コメント】宇都宮・高崎線の中距離電車が史上初めて新宿に乗り入れました。平日の夜限定(飲み会帰りを当て込んだ?)ですが、定期列車の中距離電車が新宿に乗り入れるという大きな1歩を歩んだのです。

1996年:埼京線の恵比寿延長
【コメント】1986年の新宿開業以来、10年間、埼京線の起点は新宿でした。これを恵比寿まで延長しました。渋谷、恵比寿の両駅に埼京線のホームを設置したことが、後の湘南新宿ラインに生きるのです。

2001年:東急東横線で特急の運転を開始
【コメント】渋谷-横浜で湘南新宿ラインと競合する、東急東横線。従来の急行の他に特急を設定して、渋谷-横浜の乗客を獲得しようとしました。湘南新宿ライン設定の8か月ほど前の話です。

高崎で並ぶ115系

写真3. 当初は115系も使用された(イメージ)

2001年:湘南新宿ラインの運転開始
【コメント】(今から思うと)上記の各種準備があり、湘南新宿ラインの運行が開始されました。ただし、当時はまだ日中時間帯中心でその本数も多くありませんでした。暫定的なスタートという印象がありました。

2002年:小田急で湘南急行の運転を開始
【コメント】新宿-藤沢で湘南新宿ラインと競合する小田急。この小田急が藤沢までの所要時間を短縮しました。湘南新宿ラインへの最初の対抗でしょう。

2002年:大崎停車と夕方ラッシュ時の大幅な増発
【コメント】今まで設定のなかった夕方時間帯に7本も設定されました。7本の増発というと大したことがないように見えますが、21時台まで設定されると安心感がありますね。

2004年:東急東横線とみなとみらい線の直通
【コメント】東急東横線がみなとみらい線に直通し、元町・中華街やみなとみらい地区に直結しました。横浜の魅力的なエリアと渋谷がつながったのです。

2004年:小田急で快速急行の運転を開始
【コメント】新宿-藤沢で湘南新宿ラインと競合する小田急。この小田急が藤沢までの所要時間を短縮しました。湘南急行の発展的解消といえます(成城学園前、登戸、向ヶ丘遊園を通過したのです)。

2004年:池袋立体交差化
【コメント】湘南新宿ラインの最大の弱点は池袋で埼京線と平面交差する箇所でした。これを立体交差にすることにより、朝ラッシュ時を含む時間帯の増発が可能になったのでした。

2004年:車両入れ替え
【コメント】従来の車両はグリーン車連結のものとグリーン車なしのものが混在していました。東海道線の車両置換に合わせて、グリーン車付きに統一したのです。

2004年:本格的な運行開始
【コメント】車両や設備の準備が整いましたので、朝ラッシュ時を含めた大幅な増発を実行しました。車両もE231系に統一し、サービス水準が揃いました。このあと2015年3月まではE231系単独でサービスを提供するのです。

東武日光にたたずむJR車

写真4. JR車も東武に直通する

2006年:東武特急の新宿乗り入れ
【コメント】湘南新宿ラインの成功は東武鉄道の考えも変えました。浅草発着の特急だけではなく、新宿発着の特急も設定したのです。インバウンド需要にも有効でしょう。

2008年:ダイヤパターンの小変更
【コメント】北行の時刻をずらすことにより、どこかで運転見合わせとなっても、新宿や池袋で折り返しがしやすくなりました。多くの人はこのできごとは重要視しませんが、このような小さなカイゼンが意外と重要だったりするのです。

2010年:【新駅設置】湘南新宿ラインが武蔵小杉に停車
【コメント】近年、急速に発展している武蔵小杉(人気の街にもランクインしていますね)。武蔵小杉の近くに湘南新宿ライン(と横須賀線)の線路はありましたが、ホームはありませんでした。そこで、やや遠いながらホームを設置して湘南新宿ラインを停車させたのです。

2013年:【新駅設置】湘南新宿ラインが浦和に停車
【コメント】埼玉県の中でも有力な駅、浦和。ここに線路があるものの、ホームはありませんでした。周辺の高架化に合わせて、浦和にホームを設置して湘南新宿ラインを停車させたのです。

東横線渋谷駅

写真5. 現在の東横線渋谷駅

2013年:東急東横線と地下鉄副都心線が直通
【コメント】東急東横線と地下鉄副都心線が直通しました。このことで、東横線に乗るために渋谷に出なくても良くなったのです。新宿・池袋地区はもちろんのこと、多くの人が住む東武東上線沿線や西武池袋線沿線にもチャンネルを開いたのです。

E233系が大塚を通過

写真6. E233系による湘南新宿ライン

2015年:E233系の運行開始
【コメント】湘南新宿ラインの車両はE231系だけでしたが、このときからE233系も充当されるようになりました。また、両者を併結するという芸も実施するようになりました。これは上野東京ライン開業でダイヤが乱れやすくなることが予想され、車両運用の制約を1つでも取り払うようにするという努力と(私は)とらえています。

江ノ島線内で快速急行とすれ違う

写真7. 江ノ島線ですれ違うのも快速急行!

2016年:小田急のダイヤが快速急行主体にシフト
【コメント】小田急の主力が急行から快速急行にシフトしました。この影響で、新宿-藤沢の快速急行が従来の30分間隔から20分間隔に増発されました。藤沢から新宿に移動しやすくなりましたね。

登戸を通過する快速急行

写真8. 登戸にこの列車が停車するようになる

【現状の参考】埼京線と湘南新宿ラインの混雑状況(平日、休日日中時間帯、現地調査)
【コメント】現時点での混雑状況を調査しました。2015年調査データと2017年調査データです。区間は池袋-板橋・赤羽です。

【現状の参考】18時台の埼京線・湘南新宿ラインの混雑状況(現場調査結果)
【コメント】現時点での混雑状況を調査しました。2017年調査データです。区間は新宿→池袋です。

【現状の参考】現在の湘南新宿ラインの弱点~ダイヤ作成の肝
【コメント】現時点での一番の弱点である蛇窪について述べました。

2018年:小田急複々線完成による大幅なスピードアップ
【コメント】「遅くて混んでいる小田急」というイメージがありましたが、代々木上原-登戸の複々線化の完成によって、増発とスピードアップがなされます。快速急行が登戸に停車することにより、南武線沿線の人が新宿に出る経路も若干変わるかもしれません。

2019年ごろ:相鉄との直通開始
【コメント】相鉄とJRが直通運転します。これは相鉄にとっては、都心で勤務する人の居住地の候補の中に相鉄沿線を入れてもらうために重要な施策です。
※相鉄線との直通運転の様子を確認しています。(2022年1月16日追加)


2020年ごろ:渋谷のホーム移設

【コメント】現在、多くの人にとって不便な位置にある渋谷の埼京線。湘南新宿ラインのホーム。これを便利な位置に移設されます。このように便利な位置にホームを移設することも広義のスピードアップです。
※切替工事のレポートをまとめました。埼京線・湘南新宿ライン渋谷駅切替工事(2018年6月9日追記)
※切替後の様子をまとめています。変化する渋谷駅(2022年1月16日追記)

2024年ごろ:羽田空港への直通開始
【コメント】JRが羽田空港に直結します。このうち、新宿-羽田空港を結ぶ系統が湘南新宿ラインと関連します。ただし、湘南新宿ラインそのものが羽田空港に入るかどうかはわかりません。

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