海外に鉄道旅行をしてきた人の旅行記はネット上にあふれていますが、そのための方法について書かれたサイトはあまり見かけません。そこで、私がその方法論について書いてみましょう。
写真1. 海外のエキゾチックな車両(ウィーン中央駅で撮影)
安くするための方針
費用がかからないようにするための方法はいろいろあることでしょう。その全てを紹介するには私の知識も足りないですし、やることも多いので、取り上げることはいたしません。その中で重要なことは、以下の2点です。
1) 最も大きな費用を削る
2) 費用をかけるところとかけないところのメリハリを付ける
まず、1)ですが、同じ10%節約でも100円のものと10万円のものでは、効果金額が全く異なります。そのため、単価の高い項目について手を付けるのです。
次に、2)ですが、費用をかけたいところとかけなくいても良いところを、自分なりに見つけて、その費用を削減します。こうすることで、安くても満足度は上がります。
また、安くするには自分でできることは自分で手配します。私の最初の海外旅行はHISで予約しましたが、ホテル1泊あたり2160円もかかり経済的ではありませんでした。5泊すると、10000円を超えてしまいます。また、座席指定にも料金がかかりました。確か1座席あたり2000円を超える料金がかかったように記憶しています。鉄道会社のサイトで予約したら4.5ユーロのみです。だいたい800円で済みます。(私が利用した際は)HISにさまざまな手配をしてもらっているので、このような手数料を支払うことじたいは構いませんが、自分でやればかからない費用です。
以下、旅行代理店のかわりに利用する(と良い)サービスを紹介しながら、それぞれのステージの内容を考えます。
航空券の手配について
半年前には旅行の大枠を決めて、航空券を手配しましょう。航空券は海外旅行の中で(金額的に)大きなウエイトを占めます。航空券購入の常識として、早いほど安いという原理があります(細かく変動するようですが、ここでは詳細には立ち入りません)。そのため、航空券は早めに購入するのが大原則です。私は2018年GWに中央ヨーロッパに旅行に行きました。この航空券は半年と半月前に購入していたので18.44万円で済みました。しかし、(今年の同条件の航空券を)2週間前に予約すると66万円以上かかってしまいます。去年と今年で曜日の配列は異なるでしょうし、年々需要は変化しますが、直前に購入すると値段が高くつくということはご認識いただけるでしょう。
しかし、直行便や途中経由便のどれが安いのか、ということはなかなかわかりづらいです。世界には多くの航空会社があります。それらすべてを比較するのは骨が折れます。そのため、各種比較サイトを活用するのが良いでしょう。
代表的な2つのサイトを挙げましたが、どのサイトから予約しようとサービスに違いはありません。実際のサービスは航空会社が提供するので、どちらを選んでも違いがありません。これら2つのサイトで検索して、良い条件の検索結果が表示されたほうから予約しましょう。
海外ホテルの予約
こちらも旅行代理店から予約すれば、1泊2160円(これはHISの場合ですが、他でもそう変わらないでしょう)かかります。そして、選択肢も限られてしまいます。そこで、豊富な選択肢から選んで、手数料を節約するために海外ホテルもネットで手配するのが良いです。海外ホテルも、ホテルの公式から予約するのではなく、比較予約サイトで選ぶほうが楽チンです。また、このようなサイトのほうが往々にして安く済みます。
このサイトはエアトリが運営しています。海外ホテル予約サイトの多くは日本資本ではないので、英語ができない場合は現地でのトラブル対応が大変と聞きます(アメリカのサイトから予約したら、サポートも英語でしょう)。しかし、エアトリは日本の会社ですので、電話サポートは日本語です。また、予約の失念もないので、その点も問題ありません。予約の失念がないので、サポートも受けませんでした。ホテルの質?これはエアトリの問題ではなくて、ホテルの問題です。プラハのドナテロは外の騒音がひどかったとか、そういう話はまた別のことです(※)。
※朝起きたら、窓が空いていることに気づきました。これはホテルの問題でなく、窓を閉めていなかった私の問題です。
ホテルのロケーションは重要です。私は鉄道旅行ですので、中央駅に近いホテルを選んでいます。大荷物をホテルに置いて、身軽になって市内交通を駆使して、観光に乗り鉄に励むのです。市内交通(地下鉄や路面電車)がわからない?そんな人はガイドブックを見れば問題ありません。
このようなサイトから地球の歩き方などのガイドブックを手に入れると、都市内交通を調べやすいです(地球の歩き方先生にはけっこう路線図が載っています)。
各国の鉄道旅行の基本事情のまとめ
私が行ったことのある国について、基本的なことがらから細かいところまで詳しくまとめています。
長距離列車の手配
長距離列車についてはあらかじめ手配する必要があります。こちらも、直接手配するほうが安くて選択肢が多いので、鉄道会社のサイトから直接予約するのがベストです。鉄道会社からの予約方法がわからない?そんな人のために、多くの案内ページを作成しております。予約するために鉄道会社の公式ホームページを参照すると思いますが、そのための基礎知識をまとめたページも紹介しています。
西ヨーロッパ関連
・西ヨーロッパ夜行列車のまとめ
実際には西ヨーロッパに夜行列車があるのが、イギリス、フランス、スペイン、ポルトガルだけです。弊サイトではその3か国についてきちんとまとめています。
・イギリスの夜行列車まとめ(カレドニアン・スリーパーの概要まとめ)
・フランスの夜行列車まとめ(テロと国内夜行)
・スペイン、ポルトガルの夜行列車(トレンオテルの情報一覧)
中央ヨーロッパ関連
私が旅行したのは主に中央ヨーロッパなので(私は西ヨーロッパで訪問したことのある国はルクセンブルクだけです)、多くの記事を書いています。
・プラハからウィーンまでの列車をネットで予約する(乗車記はプラハからウィーンまで列車(レイルジェット)で移動に記載)
・ベルリンからプラハまでの列車をネットで予約する(乗車記はベルリンからプラハまでEC(国際特急列車)に乗るに記載)
・【ドイツ列車ネット予約】フランクフルトからベルリンのチケット手配(乗車記はフランクフルトからベルリンまでICEに乗るに記載)
※ドイツの高速列車関連の区間ごとの時刻表などの概要は、列車でのフランクフルトとベルリンの移動(時刻表あり、18年対応)や列車でのベルリンとミュンヘンの移動(時刻表あり、18年最新)に示しています。
・ドイツ鉄道からナイトジェット(国際夜行列車)をネット予約(オーストリア国鉄からの予約方法はナイトジェットのネット予約方法(オーストリア連邦鉄道)に記載)
※ナイトジェットとは?と思った人は中央ヨーロッパの夜行列車~ナイトジェットの概要と運行形態解析をお読みください。
※ナイトジェットの乗車記はナイトジェットに乗る(18年、ウィーンからコブレンツ)に記載しました。
現地のツアー
写真2. 現地のツアーで訪れたノイシュバンシュタイン城
往復の航空券やホテル、現地の長距離移動のチケットを押さえたら、だいたいは事前手配は完了ですが、残された課題はもう1つあります。そう!現地の行動です。例えば、ドイツのノイシュバンシュタイン城やヴィース教会はアクセスが不便な場所にありますので、現地のツアーに参加するのも1つの手です。現地のツアーはどう探しましょうか?これも比較・紹介サイトがあります。このようなサイトで申し込むのも良いでしょう。
そのほかの準備
海外は現金主義のところは少なく、クレジットカードが求められることが多いです。どのクレジットカードが良いでしょうか?
このようなカードを持つことも良いでしょう。ヨーロッパであれば国際ブランドをVISAカードにすれば問題ありません。もちろん、年会費無料ですので持っていて損はありません。ゴールドカードであれば、ステータスシンボルは得られますが、年会費が高いですね…。
また、カメラも重要です。携帯電話のカメラですと、動いているものを撮影すると画像が斜めになってしまいます。そのため、ピントが素早く合うデジタルカメラは必須です。私は以下のカメラを所有していますが、とても快適です。
また、観光ガイドブックも必須です。私は地球の歩き方先生に頼っています。地球の歩き方先生には詳細な地図や路線図が掲載されているので使い勝手が良いのです。
まとめにかえて
私なりに個人旅行のノウハウを紹介してみました。私の興味の対象からどうしてもヨーロッパ中心になってしまいました。それでも、多くの人が完全にツアーではない旅行を満喫して、興味のおもむくまま自由に動き回って、思い出に残る旅を創って欲しいものです。その中で、この記事の内容が役に立てば、望外の喜びです。
ここまで詳細に解説しました。公式サイトから予約できると思いますが、日本語で予約できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。下記のサイトであれば、日本語で予約できるので安心です。


Omio:ヨーロッパ鉄道旅行交通予約サイト

また、その予約にはクレジットカードが便利です。
個人的にはエポスカード
海外旅行に使えるカード:エポスカードで詳細を紹介しています。